【東京都薬剤師会】緊急避妊薬調査事業、協力医療機関数が250に

【東京都薬剤師会】緊急避妊薬調査事業、協力医療機関数が250に

【2025.02.07配信】東京都薬剤師会は2月7日に定例会見を開いた。この中で、緊急避妊薬販売にかかる環境整備のためのモデル的調査事業の協力医療機関リストを公開した。250の医療機関から協力を得た。


 東京都薬剤師会(都薬)は、緊急避妊薬販売にかかる環境整備のためのモデル的調査事業の協力医療機関リストを公開した。東京都産婦人科医会から協力医療機関リストの提供があったもの。リストは250医療機関に及ぶ。医会で“手挙げ”を募ったところ、250から協力意向が寄せられたという。

 都薬としては、同研究事業のみならず地域の会員薬局にとって緊急避妊薬が必要な相談者に向けて適切な医療機関の紹介につなげたい考え。

 都薬会長の髙橋正夫氏は、これまでの都薬の同調査事業への取り組み方針として、「地域の中で構築していかなければいけない」としてきたことに触れ、こうした方針が今回の連携の広がりにもつながったとの感触を示した。
 「現在はテスト段階。予備段階での協力体制ではあるが、これがもしもOTC薬販売につながったとしても、そうならなくても、後ろに産婦人科医の方がいて、薬局から相談できる体制、薬局にお見えになった方に紹介できる体制ができたことはよかった」(髙橋会長)と話した。「東京都産婦人科医会の松本和紀会長からも、女性の健康に関する研修等で薬局と連携をとっていこうというお話をいただいている」とした。
 「雨降って地固まると言った人もいたが、雨は降っていないが舗装はできたのではないかと思っている」と話した。

 担当役員である都薬常務理事の犬伏洋夫氏は、「大切なリスト」と語り、「薬局からもこのリストでこういった良い事例があった、など(産婦人科医の方へ)フィードバックを差し上げなければいけないと思っている」と話した。

 同調査事業については、都薬で1カ月間の実施ブランクができたことが報じられたこともあった。
 一方で、都薬はスピード感ではなく、信頼関係構築を優先するとの方針を明確化してきた。
 時間はかかったものの、東京都内での円滑な調査事業実施ができる体制ができたといえる。

 同調査事業は、厚生労働省医薬局医薬品審査管理課委託事業「緊急避妊薬の適正販売に係る環境整備のための調査事業」で、日薬が受託しているもの。
 日薬によると、令和6年度は協力薬局数は340薬局を見込み(一部調整中)、前年の145薬局から2.3倍以上となったとしていた。地域において連携する薬局、産婦人科医ごとに“1モデル”として実施で1モデルあたり薬局数は2〜6軒、連携産婦人科医は1医療機関が基本だが、都薬では20の実施薬局に対して3医療機関との連携に留まっており、実施において負荷がかかっている状況もあった。
 今回のリストでは、調査事業の署名等、“紙”上での対応医療機関としての連携までいくものではないが、実質的には実施薬局が相談者に対して“つなげる”ことができる体制になる。また、令和7年度事業展開では連携が広がることの素地にもつながる可能性がある。
 
 他方、都薬としては今回のリストは緊急避妊薬の調査事業に限定していく考え方ではなく、場合によっては医療機関サイドで周知拡大などを求めるような、例えばHPVワクチンの周知を薬局から実施するなどの女性の健康に関わる連携につなげたい考え。

この記事のライター

関連するキーワード


緊急避妊薬 東京都薬剤師会

関連する投稿


【東京都薬剤師会】“小規模な薬局を大規模へ”は「許しがたい」/髙橋会長

【東京都薬剤師会】“小規模な薬局を大規模へ”は「許しがたい」/髙橋会長

【2026.01.09配信】東京都薬剤師会(都薬)は1月9日に定例会見を開いた。その中で髙橋正夫会長は調剤報酬改定の議論に触れ、小規模な薬局を大規模へといった方向については「許しがたいという感覚を持っている」と憤りを示した。


日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ」新発売/第一三共ヘルスケア

日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ」新発売/第一三共ヘルスケア

【2025.12.18配信】 第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広氏)は12月18日、日本初となるOTC緊急避妊薬「ノルレボ」(要指導医薬品)を2026年2月2日(月)に発売すると公表した。価格(メーカー希望小売価格)は1錠 6800円(税込み 7480円)。


【基本料1問題】大阪府薬に続き都薬も「断じて反対」表明

【基本料1問題】大阪府薬に続き都薬も「断じて反対」表明

【2025.12.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は12月5日に定例会見を開き、中医協で規模の小さな薬局が該当することが多い「調剤基本料1」の除外範囲を拡大するとの議論について言及。特に大阪府と東京都に該当地域のある「特別区」が名指しされていることについて、都薬会長の髙橋正夫氏は、「大阪府薬が会見で“絶対に許さない”と表明されているが、都薬も同じ考えだ」と話した。


【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。


【東京都薬剤師会】改定議論、「大手に誤解進むのは怖い」/髙橋正夫会長

【東京都薬剤師会】改定議論、「大手に誤解進むのは怖い」/髙橋正夫会長

【2025.11.07配信】東京都薬剤師会は11月7日に定例会見を開いた。この中で髙橋正夫会長は、調剤報酬改定の議論に触れ、「大手の方々に誤解進むのは怖い」と話した。


最新の投稿


【中医協】診療側意見、「かかりつけ薬剤師・薬局に対する評価」要望

【中医協】診療側意見、「かかりつけ薬剤師・薬局に対する評価」要望

【2025.12.26配信】厚生労働省は12月26日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。令和8年度診療報酬改定への各号意見が表明された。


【中医協】支払側意見、調剤基本料1除外を要望/600 回超かつ集中率 85%超、特に都市部薬局で

【中医協】支払側意見、調剤基本料1除外を要望/600 回超かつ集中率 85%超、特に都市部薬局で

【2025.12.26配信】厚生労働省は12月26日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。令和8年度診療報酬改定への各号意見が表明された。


【令和8年度診療報酬改定】本体+3.09%、令和8年度及び令和9年度の2年度平均として

【令和8年度診療報酬改定】本体+3.09%、令和8年度及び令和9年度の2年度平均として

【2025.12.24配信】12月24日の予算大臣折衝を踏まえて、令和8年度の診療報酬改定が決定した。令和8年度及び令和9年度の2年度平均として、本体を+3.09%とする。令和8年度+2.41%、令和9年度 +3.77%とする。


【中医協】オンライン受診施設、保険薬局内の開設に懸念

【中医協】オンライン受診施設、保険薬局内の開設に懸念

【2025.12.24配信】厚生労働省は12月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、オンライン受診施設に関して保険薬局内の開設に関する課題を提示した。委員からは、いわゆる療担規則に規定のある「経済上の利益の提供による誘引の禁止」などに照らすと懸念があるとして反対意見が相次いだ。


【日本薬剤師会】会員1671人減少、10万人切る/組織強化委員の報告書は年明け完成見込み

【日本薬剤師会】会員1671人減少、10万人切る/組織強化委員の報告書は年明け完成見込み

【2025.12.23配信】日本薬剤師会は12月23日に定例会見を開き、日本薬剤師会の全国会員数調査報告について報告した。


ランキング


>>総合人気ランキング