【日薬】医薬品情報共有「N-Bridge」運用開始/薬剤師会に対しては従来のFAXコーナーから切り替え

【日薬】医薬品情報共有「N-Bridge」運用開始/薬剤師会に対しては従来のFAXコーナーから切り替え

【2025.10.08配信】日本薬剤師会は10月8日に定例会見を開き、医薬品情報共有機能を含めた薬局DX基盤サービス「N-Bridge」の運用を開始すると説明した。薬局に対しては、電子お薬手帳・処方箋受付・医薬品情報共有・医薬品発注等の機能を統合したシステムを提供する。電子お薬手帳システム等を続合し、各都道府県・地域・支部 薬剤師会に対して従来のFAXコーナーから切り替えを行う見込み。


来年4月稼働を視野に

 日本薬剤師会では電子お薬手帳システム「eお薬手帳3.0」を基盤とした、公正かつ中立な薬局 DX 基盤サービス「N-Bridge(エヌブリッジ)」を、日本薬剤師会の電子お薬手帳(開発会社:株式会社ファルモ)の基盤を基本として運用する運びとなったとした。

 「N-Bridge(エヌブリッジ)」は薬局に対しては、電子お薬手帳・処方箋受付・医薬品情報共有・医薬品発注等の機能を統合したシステムを提供する。
 各都道府県・地域・支部薬剤師会に対しては、従来のFAXコーナーに代わる医療機関設置型の処方箋等情報送信端末「NB Station(エヌビーステーション)」を提供。これらにより、地域の薬局業務全般を支える持続可能なDX基盤を整備していく考え。

 詳細について、今年度内に説明会を開催する予定という。

 背景として、昨今、電子お薬手帳システムや医薬品情報共有システムが個別に提供されており、薬局がそれぞれと契約することによる経済的・管理的負担の増大が課題となっていることを挙げている。
 また、FAXコーナーを撤去した医療機関やFAX コーナー未設置の医療機関が限定的運用を目的としたシステム等と契約し、端末を設置する事例も一部で見受けられるという。これらの端末は、薬剤師会等が管理してきたFAXコーナーとは異なり、特定の契約薬局が優先的に表示されるなど、患者の意思が正しく反映されない仕組みとなっている場合があり、特定の薬局への誘導につながるおそれがあるとも指摘。さらに、処方箋を応需した薬局が負担する費用が高額であるなど、薬局ひいては地域の医療提供体制に悪影響を及ぼし、患者にとっての不利益となる悪念があったと説明している。
 今回の運用開始はこうした状況を踏まえたもの。

 説明会に先立ち、今年10月開催の第58回日本薬剤師会学術大会において、展示ブースにて概要の一部を紹介する。

この記事のライター

関連するキーワード


日本薬剤師会 DX

関連する投稿


【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【2026.10.14配信】日本薬剤師会(日薬)会長の岩月進氏は10月14日に開かれた定例会見で、日本保険薬局協会など薬局関連団体が中央社会保険医療協議会(中医協)へ委員参画を求める意見を公表したことに対してコメントした。


【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【2026.10.12配信】10月12日、新潟で開かれた「第59回日本薬剤師会学術大会」が閉幕した。来年、2027年の第60回大会は福島県で開催される。大会運営委員長を務める福島県薬剤師会会長の長谷川祐一氏は、「東日本大震災という困難を乗り越えた経験のある福島だからこそ発信できる学びと実践を全国の皆様と共有できる大会を目指す」と語った。


【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬

【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬

【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。この中で奈良県薬剤師会会長の後岡伸爾氏は厚生労働省が公表した「攻めの予防医療」の施策である「U.E.N.O.Plan」に、薬剤師や薬局の文字がなかったことに対し「残念だ」との考えを示した。


【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け

【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け

【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。


【独自_3団体トップ鼎談③】「患者のためなのか」を問われた令和8年度調剤報酬改定/日本薬剤師会

【独自_3団体トップ鼎談③】「患者のためなのか」を問われた令和8年度調剤報酬改定/日本薬剤師会

【2026.09.27配信】日本薬剤師会(日薬)は、令和8年度調剤報酬改定について「患者のためなのかが問われた改定」との受け止めを明かした。都市部への新規出店に対して減点するとの措置についても、薬局集積について「患者が望んだことなのか」という考え方が成り立つとし、医療リソースの足りていない地域への対応を国として考えていくことの表れだとの見方も示した。日薬が取り組む「地域医薬品提供体制」によって、全国津々浦々に薬剤師のサービスを提供していく必要があると語った。


最新の投稿


【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【2026.10.14配信】日本薬剤師会(日薬)会長の岩月進氏は10月14日に開かれた定例会見で、日本保険薬局協会など薬局関連団体が中央社会保険医療協議会(中医協)へ委員参画を求める意見を公表したことに対してコメントした。


【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【2026.10.12配信】10月12日、新潟で開かれた「第59回日本薬剤師会学術大会」が閉幕した。来年、2027年の第60回大会は福島県で開催される。大会運営委員長を務める福島県薬剤師会会長の長谷川祐一氏は、「東日本大震災という困難を乗り越えた経験のある福島だからこそ発信できる学びと実践を全国の皆様と共有できる大会を目指す」と語った。


【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬

【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬

【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。この中で奈良県薬剤師会会長の後岡伸爾氏は厚生労働省が公表した「攻めの予防医療」の施策である「U.E.N.O.Plan」に、薬剤師や薬局の文字がなかったことに対し「残念だ」との考えを示した。


【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け

【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け

【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。


【JACDS】NPhAの「中医協“産業側”参画要望」実現へ全面的な支援を表明

【JACDS】NPhAの「中医協“産業側”参画要望」実現へ全面的な支援を表明

【2026.10.09配信】日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の塚本厚志会長は10月9日、本紙の取材に応え、日本保険薬局協会(NPhA)が中央社会保険医療協議会(中医協)の“産業側”委員として参加することを含めた要望書をまとめたことに対し、「全面的に支援したい」との見解を表明した。


ランキング


>>総合人気ランキング