岩月会長「由々しき状態」「組織強化委員会の提言を考えるきっかけに」
令和7年度の日本薬剤師会の会員数(令和7年10月31日時点)は9万9666人。前年比1671人の減少となった。
10万人を切った形。
この調査結果について、コメントを求められると岩月進会長は、「由々しき状態」という認識を示した。
加えて3層構造についてコメント。3層構造については、「今のところ我々の状態としてそれを否定するという考えはない」と語った。行政への対応がそれぞれ異なることから、「どうしようもない」「そのことを理解した上でぜひご参加いただける方を増やしていくということしかない」との考えを示した。いわゆるカウンターパートが変わってくることが3層構造の理由とした。
3層構造の課題については、「会員立場から見ると会費を払わなければいけない」「他の会にも入ることを条件として入会を認めるというのが主になっている」という声も挙がっていることを認識しているとした。
日薬としては組織強化のためのあり方特別委員会なども立ち上げ、これまでも組織強化について検討してきた。
専務理事の上野清美氏は、委員会の報告書が取りまとめの最終段階にあるとし、その報告書を受けて日薬としての対応を検討したいとの考えを示した。委員会の報告書はあくまで「意見具申」の位置付けとした。
岩月会長は、この報告書についても触れ、「地域から目線を発信すると、どういうことをしていったらいいんだろうということを考えてもらうために今回特別委員会でも作った。それぞれ別の団体であるため日薬からああしてこうしてとは言えないが、今回まとめた提言を基にそれぞれの地域でどういったことができるのかということを考えるきっかけにしてほしい」とした。
報告書自体は1月中には確定できる見通しという。一方、報告書の公表のタイミングについて現在、検討中という。