【東京都薬剤師会】“短冊”への「都市部薬局」の議論、「今でも残念」/髙橋正夫会長

【東京都薬剤師会】“短冊”への「都市部薬局」の議論、「今でも残念」/髙橋正夫会長

【2026.02.06配信】東京都薬剤師会(都薬)は2月6日に定例会見を開き、この中で髙橋正夫会長は、次期調剤報酬改定の個別項目、いわゆる短冊へ向けた厚労省中医協の議論に対して、「算定がなければやっていないというふうに言われてしまったのは今でも少し残念」と話した。


 昨年11月の中医協「調剤について(その2)」の議論では、「特別区、政令指定都市における薬局の実態」を取り上げ、「特別区における、処方箋受付回数600回超、処方箋集中率85%以上で調剤基本料1を算定している薬局は、特別区の薬局全体に比べて地域支援体制加算及び在宅薬学総合体制加算の届出状況が低く、薬局として提供することが望ましい機能が限定されていた」といった資料が提示されていた。

 特別区の該当地域のある東京都薬剤師会では、特別区等での区切りや、「算定がなければ地域貢献していない」といった判断に異論を示していた。

 こうした議論を経て、“短冊”では「都市部に新規開設する保険薬局のうち、特定の保険医療機関からの処方箋受付割合が 85%を超え、処方箋の受付回数が1月に 600 回を超えるものは、調剤基本料2を算定することとする」ことや、「新規開設する保険薬局について、既に多数の保険薬局が開局している地域(特に、病院の近隣)又は医療モール内に立地する場合は減算とする」方針などを示していた。

 こうした短冊が出たことに対し、都薬会長の髙橋正夫氏は、清原薬剤管理官が都薬の研修会で既存の薬局は対象外であり、「地域で頑張っている薬局をしっかりと支えるような形にしていくということでああいう形になったんだという話があった」と紹介し、一定の理解を示した上で、「そうは言っても薬局の存在は、その土地でパターンが変わっていくので、いわゆる集中率と枚数の問題で影響が出てくる会員の先生方は少なからずいるのではないか」と危惧を示した。

 加えて、これまでの議論の中で、「地域の薬局がしっかりと役割を果たしていないという言い方をされたことに対しては、今でもそんなことは言われたくないなと思っている。会員の先生たちもKPIとして算定の回数ということで捉えられてしまうとなかなか難しいところがあるというような状況の中でいろいろと話を聞いている。仕事をしていても算定をしてないという状況、そこを見て“やっていない”というふうに言われてしまった。見せ方が下手であったといえばそれまでだろうが、少し残念な気がいまだにしている」と語った。

 一方、短冊では点数は不明の状態のため、「最終的に一番問題なのはどのぐらいの点数をみてくれるのかというところ」とし、「点数が出てくるところをしっかり見て、その後にどのように我々として考えなければいけないかということをまた申し上げたい」(髙橋会長)とした。

この記事のライター

関連する投稿


【独自_3団体トップ鼎談②】在宅への評価、「われわれが目指す地域医療機能の強化と完全に一致」/日本チェーンドラッグストア協会

【独自_3団体トップ鼎談②】在宅への評価、「われわれが目指す地域医療機能の強化と完全に一致」/日本チェーンドラッグストア協会

【2026.09.16配信】日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、令和8年度調剤報酬改定において「300店ルールの撤廃」や「基本料3-ハの2点加点」、「在宅機能評価」などについて評価する考えを示した。本紙が実施した日本薬剤師会、日本保険薬局協会とのトップ鼎談で、塚本厚志会長が見解を示したもの。今後、経営効率化や規模拡大は「ドラッグストアチェーンが今まで重ねてきた企業努力の結果、成果である」ことを訴え、1つ1つの薬局の質や機能での評価を求める。


【日本保険薬局協会】調剤報酬改定、「地方」に厳しい可能性/影響調査

【日本保険薬局協会】調剤報酬改定、「地方」に厳しい可能性/影響調査

【2026.09.10配信】日本保険薬局協会は9月10日に定例会見を開き、令和8年度調剤報酬改定の影響調査を公表した。


【日本保険薬局協会】調剤報酬改定影響調査/在総加算2が算定率22.1%→3.3%へ急激

【日本保険薬局協会】調剤報酬改定影響調査/在総加算2が算定率22.1%→3.3%へ急激

【2026.08.06配信】日本保険薬局協会は8月6日に定例会見を開き、「令和8年度調剤報酬改定に係る保険薬局への影響」の調査結果を公表した。在宅分野では、在宅薬学総合体制加算2の算定率が22.1%から3.3%へ大きく低下した。


【厚労省】調剤報酬改定疑義解釈「その10」発出/かかりつけ薬剤師フォローアップ加算についてなど

【厚労省】調剤報酬改定疑義解釈「その10」発出/かかりつけ薬剤師フォローアップ加算についてなど

【2026.07.17配信】厚生労働省は7月17日、令和8年度調剤報酬改定の疑義解釈「その10」を公表した。


【東京都薬剤師会】資材不足「業務に影響」が94.8%

【東京都薬剤師会】資材不足「業務に影響」が94.8%

【2026.07.03配信】東京都薬剤師会(都薬)は7月3日に定例会見を開き、「調剤資材供給不安に関する緊急実態調査」の集計結果を公表した。


最新の投稿


【薬局学会】10月17日・18日に学術総会を開催/大阪で

【薬局学会】10月17日・18日に学術総会を開催/大阪で

【2026.09.24配信】日本薬局学会は2026年10月17日(土)・18日(日)の両日、グランキューブ大阪(大阪国際会議場)にて第20回学術総会を開く。


【厚労省】地域フォーミュラリに関する研修会を開催/第1回は10月21日

【厚労省】地域フォーミュラリに関する研修会を開催/第1回は10月21日

【2026.09.21配信】厚生労働省は9月20日までに、「地域フォーミュラリに関する研修会」の開催案内をホームページに掲載した。


【“零売”裁判】原告側の請求をすべて棄却/東京地裁

【“零売”裁判】原告側の請求をすべて棄却/東京地裁

【2026.09.18配信】 “零売薬局”を経営する薬局などが、国を相手取り地位確認等を争った裁判が9月18日、東京地裁で開かれた。


【神奈川県薬】薬局で健診申込をサポート/鎌倉市薬で実証試験へ

【神奈川県薬】薬局で健診申込をサポート/鎌倉市薬で実証試験へ

【2026.09.17配信】神奈川県薬剤師会は9月17日、定例会見を開き、鎌倉市薬を中心としつつ薬局で健診申し込みをサポートする実証試験を開始するとの計画を説明した。


【OTC類似薬】一部保険外療養の創設に伴う見直しを答申/中医協

【OTC類似薬】一部保険外療養の創設に伴う見直しを答申/中医協

【2026.09.16配信】厚生労働省は9月16日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、OTC類似薬に関わる一部保険外療養の所要の見直しについて答申した。


ランキング


>>総合人気ランキング