【日本保険薬局協会】門前薬局“減算”、「到底受け入れられない」/三木田会長

【日本保険薬局協会】門前薬局“減算”、「到底受け入れられない」/三木田会長

【2026.02.12配信】日本保険薬局協会は2月12日に定例会見を開いた。この中で会長の三木田慎也氏は、次期調剤報酬改定の項目、いわゆる“短冊”について触れ、「門前薬局等立地依存減算」について「到底、受け入れらない」と強調した。「患者さんの動向、患者の志向、いわゆるマーケットインの発想が調剤報酬をつくる側に全く意識されていない結果」と述べた。


「薬局ビジョン」はなぜ10年間達成できなかったか、「患者の志向」

 三木田会長は短冊について、賃上げ対応については「一定の評価をいただいたことに対して感謝を申し上げたい」と謝意を示した上で、「一方で大変ショッキングなことがいくつかあった」と述べた。

 特に門前薬局等の立地依存減算について、「これはもう考え方として到底受け入れられない。強い抵抗感を持っている」とした。協会としては立地や規模の大小ではなく、機能によって評価すべきと主張してきたことも言及した。

 立地依存脱却の方針が、「患者のための薬局ビジョン」が基になっていることについては、「ビジョンが10年経過してなぜ達成できなかったのかと」と述べ、患者のニーズがあると指摘。「私どもが考えるところは、患者さんの動向、患者の志向、いわゆるマーケットインの発想が調剤報酬をつくる側に全く意識されていない結果。今現在、門前薬局にもそれなりの患者さんがいらっしゃる。あるいは面薬局にも患者さんがいらっしゃるし、ドラッグストアにも患者さんがいらっしゃる。それはなぜそうなっているかというと消費者はとてもシビアだから自らのメリットがあったり、対応がいい薬局があればそこに必然的に流れるということだというふうに理解をしている。そういう意味では特定の門前立地をターゲットにしたバッシング、こういうことはもうそろそろ卒業してくれませんかという感じ」と述べた。

新設薬局の距離制限、「昭和の遺品」


 続けて“新設薬局の距離制限”が生まれたとし、「昭和の遺品」と批判。「新設薬局に距離制限が生まれた。これはもう昭和の時代に遡った、過去の遺品といってもいい。土から掘り起こしてまたこれか、という、時代錯誤も甚だしいという印象を持っている。今や医療DXが進んで情報がそれぞれ取れるわけだから、場所によって患者サービスの低下ということにはならない。なぜ減算か、これの理由を私は問いたい」(三木田会長)とした。

<2026/2/12 17:52修正>見出し「薬局ビジョンはなぜ15年間達成できなかったか、患者の志向」を、「薬局ビジョンはなぜ“10年間”達成できなかったか、患者の志向」、に修正しました

この記事のライター

関連するキーワード


日本保険薬局協会

関連する投稿


【日本保険薬局協会】調剤報酬の解説を作成/正会員限定で会員のメリット訴求

【日本保険薬局協会】調剤報酬の解説を作成/正会員限定で会員のメリット訴求

【2026.06.11配信】日本保険薬局協会は6月11日、定例会見を開いた。この中で「調剤報酬等に係る解説」を作成したことを報告。協会正会員限定への提供とすることで、協会会員のメリットも訴求したい考え。


【日本保険薬局協会】財政審提言に反論「民間の薬局をどう大規模化・集約化するのか」

【日本保険薬局協会】財政審提言に反論「民間の薬局をどう大規模化・集約化するのか」

【2026.05.14配信】日本保険薬局協会(NPhA)は5月14日に定例会見を開き、財務省の財政制度等審議会(財政審)から薬局の大規模化・集約化などが提言されていることに反論した。「民間の薬局をどう大規模化・集約化するのか」との疑問を呈した上で、「規模の大小や立地ではなく役割や機能、アウトプットで評価すべき」との考えを示した。


【日本保険薬局協会】管理薬剤師の適切な配置で注意喚起発出/会員企業子会社の不祥事受け

【日本保険薬局協会】管理薬剤師の適切な配置で注意喚起発出/会員企業子会社の不祥事受け

【2026.03.12配信】日本保険薬局協会は3月12日に定例会見を開いた。この中で協会会員企業子会社の不祥事受けて、管理薬剤師の適切な配置に関する注意喚起を発出したことを明らかにした。


【日本保険薬局協会】調剤報酬改定で緊急要望

【日本保険薬局協会】調剤報酬改定で緊急要望

【2026.02.23配信】日本保険薬局協会は2月20日に会見を開き、「令和8年度改定の答申を踏まえた緊急要望書」を公表、説明した。「集中率カウント変更」に対して激変緩和措置を強く要望。また、「門前薬局等立地依存減算」の導入に対し、「断固反対」としている。


【日本保険薬局協会】中医協での敷地内薬局批判に反論/合法なのに“抜け駆け”は「酷い表現」

【日本保険薬局協会】中医協での敷地内薬局批判に反論/合法なのに“抜け駆け”は「酷い表現」

【2026.01.15配信】日本保険薬局協会は1月15日に定例会見を開いた。


最新の投稿


【総合メディカル】大阪市の薬局が行政処分/処方箋がない状態で処方箋医薬品を交付

【総合メディカル】大阪市の薬局が行政処分/処方箋がない状態で処方箋医薬品を交付

【2026.07.21配信】総合メディカルは7月21日、同社店舗に対する行政処分があったとし、「お詫びと今後の対応」を公表した。


【骨太方針_閣議決定】「健康増進に資する薬局機能及び薬剤師の果たす役割の強化」入れ込む

【骨太方針_閣議決定】「健康増進に資する薬局機能及び薬剤師の果たす役割の強化」入れ込む

【2026.07.21配信】政府は7月21日、骨太の方針を閣議決定した。薬局、薬剤師に関しては、「地域住民の健康増進に資する薬局機能及び薬剤師の果たす役割の強化」との文言を入れ込んだ。


【規制改革実施計画_閣議決定】「一包化を行わない調剤の外部委託」、特区で速やかに開始を

【規制改革実施計画_閣議決定】「一包化を行わない調剤の外部委託」、特区で速やかに開始を

【2026.07.21配信】政府は7月21日、規制改革実施計画を閣議決定した。「一包化を行わない調剤の外部委託」について、実証を国家戦略特区において速やかに開始するとした。


【厚労省】調剤報酬改定疑義解釈「その10」発出/かかりつけ薬剤師フォローアップ加算についてなど

【厚労省】調剤報酬改定疑義解釈「その10」発出/かかりつけ薬剤師フォローアップ加算についてなど

【2026.07.17配信】厚生労働省は7月17日、令和8年度調剤報酬改定の疑義解釈「その10」を公表した。


【厚労省】特定共同指導・共同指導(薬局)における主な指摘事項を公表/令和7年度

【厚労省】特定共同指導・共同指導(薬局)における主な指摘事項を公表/令和7年度

【2026.07.17配信】厚生労働省は7月17日、「令和7年度 特定共同指導・共同指導(薬局)における主な指摘事項」を公表した。


ランキング


>>総合人気ランキング