会見の冒頭挨拶した三木田会長は、出席した他団体の新年賀詞交歓会などで、「節目」「変わり目」といった言葉がよく聞かれたと紹介。
協会としては、薬局経営を取り巻く環境がより厳しくなっているとの感触を示した。「インフレ下、賃金を上げつつ、薬価中間年改定も実施となった。薬局経営の厳しさが増している。持続可能な経営へ、テーマを持ちながら協会活動をさらに強化していきたい」(三木田会長)。
その上で、1つのテーマとして「地域連携」を挙げた。「国も言っているが地域連携というテーマが今後、必要になってくると思う。常任理事会でも話になったが、これまで薬局経営は自己完結型でやってきたため、なかなかイメージが持てないという声も聞かれる。しかし、独立独歩の薬局の機能強化もさることながら、地域の財産として協会(会員薬局)の持つ機能を地域で活用していくことが重要だ」(三木田会長)。
「(日本薬剤師会会長の)岩月(進)さんから新年の挨拶でも、連携とはなんぞやと言うお話があった。まずは壁を取り除くことから始める必要があるのではと思っている」(三木田会長)と話した。

【日本保険薬局協会】「壁を取り除くことから」/薬局間連携に意欲、三木田会長
【2025.01.16配信】日本保険薬局協会は1月16日に定例会見を開いた。この中で会長の三木田慎也氏は、薬局間連携に意欲を示すとともに、会員からは「イメージしづらい」との声もあることを紹介した上で、「まずは壁を取り除くことが必要ではないか」との見方を示した。協会としては、協会の持つ機能を地域の財産としていかに活用してもらうかがテーマだとした。
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