【日本保険薬局協会】「薬局・薬剤師ビジョン 2040」策定・公表

【日本保険薬局協会】「薬局・薬剤師ビジョン 2040」策定・公表

【2026.04.09配信】日本保険薬局協会は4月9日、定例会見を開いた。この中で、「薬局・薬剤師ビジョン 2040」を策定したことを報告した。


評価体系、「立地や集中率などの外形的な基準に固執せず機能の質や成果を正当に評価を」

 協会はビジョンについて、会員に向けて示す行動指針であると同時に、業界、行政、国民に対し、「2040 年に向けて果たす覚悟を示す宣言である」としている。

 章立ては「序章 2040 年に向けた宣言」「第1章 2040 年に向けた社会・医療環境の前提」「第2章 薬局・薬剤師の現状と課題」「第3章 2040 年に向けたあるべき姿」「終章 2040 年への決意」ーーとなっている。

 1章では「医療需要は増え続けるが、支える人と資源は減少するという構造的課題が全国で顕在化する」との課題を指摘。医療DXの目的の1つに、「創出された時間と情報を、薬剤師が本来の専門性を発揮することへと集中させること」を挙げた。

 2章では「多くの薬局においては、依然として処方箋応需が主軸であり、セルフメディケーション支援や多職種連携の要としての機能は限定的である」ことを課題として指摘。「社会のニーズが医薬品の供給を超えた役割にシフトしている中で、我々の姿勢を大きく変革しきれていない」ともした。

 3章では、社会インフラとしての強靭な基盤の確立が必要とし、国民利益を最優先に、制度の在り方について建設的な提言を行っていくとしている。
 特に機能の高度化を強調しており、医療 DX の進展により患者の薬剤服用状況をリアルタイムかつ一元的に把握することが可能になってきているため、これにより物理的に特定の場所に患者を繋ぎ止める形態から、デジタル基盤を通じた「継続的な情報管理と質的な介入」へと本質的な変容を遂げていると指摘。「こうしたパラダイムシフトに合わせ、評価体系も、従来の立地や集中率といった外形的な基準に固執するのではなく、提供された機能の質や成果を正当に評価する体系へと移行すべきである」と提言している。「アクセスや利便性という患者の主体的な選択を尊重しつつ、立地条件に左右されず、高い機能を発揮する薬局が、健全に持続・成⾧できる制度設計の実現を強く推進していく」と記載した。
 

 「役割の深化と分化」の必要性も指摘し、「地域医療・介護をつなぐハブとしての役割」や「未病・予防への貢献」も必要とした。その上で、相互に連携・補完し合う体制を構築することで、持続可能な地域医療インフラを実現する「機能分化と連携による持続可能性」の実現を提案している。

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