【日本保険薬局協会】管理薬剤師の適切な配置で注意喚起発出/会員企業子会社の不祥事受け

【日本保険薬局協会】管理薬剤師の適切な配置で注意喚起発出/会員企業子会社の不祥事受け

【2026.03.12配信】日本保険薬局協会は3月12日に定例会見を開いた。この中で協会会員企業子会社の不祥事受けて、管理薬剤師の適切な配置に関する注意喚起を発出したことを明らかにした。


「薬剤師の職能と調剤の安全性を根底から揺るがしかねない重大な事案」

 協会が加盟企業宛に発出した注意喚起文書は以下の通り。

■管理薬剤師の適切な配置及び法令遵守の再確認のお願い(注意喚起)
一般社団法人 日本保険薬局協会
会長 三木田 慎也

拝啓 平素より当協会の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、 3 月 2 日、一部報道および企業のプレスリリースにおいて、 当該企業が運営する保険薬局において、管理薬剤師が所定の薬局以外で業務を行うなど、不適切な兼務が行われていた事案が公表されました。現在、当該企業において行政機関等への報告および事実関係の精査が進められている段階ではありますが、公表された内容に鑑みれば、薬剤師の職能と調剤の安全性を根底から揺るがしかねない重大な事案であると認識しております。

 薬局が国民の健康を守るインフラとして信頼されているのは、日頃より厳格な法令遵守と高い倫理観に基づき、現場で心血を注がれている会員各位のたゆまぬ努力があるからに他なりません。それだけに、今回の報道が業界全体のイメージに波及し、皆様のこれまでの取り組みが色眼鏡で見られるような事態を招くことは、当協会としても誠に遺憾であり、強く懸念しております。

 会員各位におかれましては、業界全体の信頼をより強固なものにする契機と捉え、以下の事項について改めてご確認をお願い申し上げます。



1.管理薬剤師の専従義務の再確認
 運営する全ての薬局において、管理薬剤師が適切に配置されているか、改めて点検を実施すること。

2.内部統制の強化と社会的責任の遂行
 現場の負担や人員状況が法令遵守のリスクとなっていないか、各社のガバナンス体制において改めて目配りいただくとともに、医療従事者としての社会的責任を全うする運営体制を堅持すること。
 社会からの信頼は、一朝一夕に築けるものではありません。当協会は、本件の推移を慎重に見守るとともに、会員の皆様が誇りを持って職務に邁進できる環境を守るべく努めてまいります。本通知の趣旨をご理解いただき、引き続き適正な薬局運営にご尽力賜りますようお願い申し上げます。

敬具
以上

この記事のライター

関連するキーワード


日本保険薬局協会

関連する投稿


【日本保険薬局協会】調剤報酬の解説を作成/正会員限定で会員のメリット訴求

【日本保険薬局協会】調剤報酬の解説を作成/正会員限定で会員のメリット訴求

【2026.06.11配信】日本保険薬局協会は6月11日、定例会見を開いた。この中で「調剤報酬等に係る解説」を作成したことを報告。協会正会員限定への提供とすることで、協会会員のメリットも訴求したい考え。


【日本保険薬局協会】財政審提言に反論「民間の薬局をどう大規模化・集約化するのか」

【日本保険薬局協会】財政審提言に反論「民間の薬局をどう大規模化・集約化するのか」

【2026.05.14配信】日本保険薬局協会(NPhA)は5月14日に定例会見を開き、財務省の財政制度等審議会(財政審)から薬局の大規模化・集約化などが提言されていることに反論した。「民間の薬局をどう大規模化・集約化するのか」との疑問を呈した上で、「規模の大小や立地ではなく役割や機能、アウトプットで評価すべき」との考えを示した。


【日本保険薬局協会】調剤報酬改定で緊急要望

【日本保険薬局協会】調剤報酬改定で緊急要望

【2026.02.23配信】日本保険薬局協会は2月20日に会見を開き、「令和8年度改定の答申を踏まえた緊急要望書」を公表、説明した。「集中率カウント変更」に対して激変緩和措置を強く要望。また、「門前薬局等立地依存減算」の導入に対し、「断固反対」としている。


【日本保険薬局協会】門前薬局“減算”、「到底受け入れられない」/三木田会長

【日本保険薬局協会】門前薬局“減算”、「到底受け入れられない」/三木田会長

【2026.02.12配信】日本保険薬局協会は2月12日に定例会見を開いた。この中で会長の三木田慎也氏は、次期調剤報酬改定の項目、いわゆる“短冊”について触れ、「門前薬局等立地依存減算」について「到底、受け入れらない」と強調した。「患者さんの動向、患者の志向、いわゆるマーケットインの発想が調剤報酬をつくる側に全く意識されていない結果」と述べた。


【日本保険薬局協会】中医協での敷地内薬局批判に反論/合法なのに“抜け駆け”は「酷い表現」

【日本保険薬局協会】中医協での敷地内薬局批判に反論/合法なのに“抜け駆け”は「酷い表現」

【2026.01.15配信】日本保険薬局協会は1月15日に定例会見を開いた。


最新の投稿


【総合メディカル】大阪市の薬局が行政処分/処方箋がない状態で処方箋医薬品を交付

【総合メディカル】大阪市の薬局が行政処分/処方箋がない状態で処方箋医薬品を交付

【2026.07.21配信】総合メディカルは7月21日、同社店舗に対する行政処分があったとし、「お詫びと今後の対応」を公表した。


【骨太方針_閣議決定】「健康増進に資する薬局機能及び薬剤師の果たす役割の強化」入れ込む

【骨太方針_閣議決定】「健康増進に資する薬局機能及び薬剤師の果たす役割の強化」入れ込む

【2026.07.21配信】政府は7月21日、骨太の方針を閣議決定した。薬局、薬剤師に関しては、「地域住民の健康増進に資する薬局機能及び薬剤師の果たす役割の強化」との文言を入れ込んだ。


【規制改革実施計画_閣議決定】「一包化を行わない調剤の外部委託」、特区で速やかに開始を

【規制改革実施計画_閣議決定】「一包化を行わない調剤の外部委託」、特区で速やかに開始を

【2026.07.21配信】政府は7月21日、規制改革実施計画を閣議決定した。「一包化を行わない調剤の外部委託」について、実証を国家戦略特区において速やかに開始するとした。


【厚労省】調剤報酬改定疑義解釈「その10」発出/かかりつけ薬剤師フォローアップ加算についてなど

【厚労省】調剤報酬改定疑義解釈「その10」発出/かかりつけ薬剤師フォローアップ加算についてなど

【2026.07.17配信】厚生労働省は7月17日、令和8年度調剤報酬改定の疑義解釈「その10」を公表した。


【厚労省】特定共同指導・共同指導(薬局)における主な指摘事項を公表/令和7年度

【厚労省】特定共同指導・共同指導(薬局)における主な指摘事項を公表/令和7年度

【2026.07.17配信】厚生労働省は7月17日、「令和7年度 特定共同指導・共同指導(薬局)における主な指摘事項」を公表した。


ランキング


>>総合人気ランキング