【オンライン資格確認】全レセプトの1割で利用実績/委員「利用率高い」

【オンライン資格確認】全レセプトの1割で利用実績/委員「利用率高い」

【2022.01.27配信】厚生労働省は1月27日、社会保障審議会医療保険部会を開催し、この中でオンライン資格確認システムの活用件数を報告した。12月のオンライン資格確認システムの利用件数は1974万1726件。総レセプト請求の月平均は約1億7000万枚であることを考えると、利用率は約1割。利用開始施設の比率が1割であることから、委員からは「開始しているところでは利用率は高いといえるのではないか」との意見が出た。


薬剤情報の利用件数(12月)は1万1942件

 同日の審議会ではオンライン資格確認システムの利用状況を報告した。

 それによると、2021年12月はマイナンバーによる利用が25万9946件、保険証による利用が3231万3865件、一括照会の利用が909万2725件、合計4166万6536件。
 支払基金及び国保中央会への総レセプト請求枚数は月平均約1億7000万枚(令和3年1月~10月) であるため、全レセプト請求に占める利用率は約1割と考えられる。

 一方、特定健診等情報の利用件数(12月)は4460件、薬剤情報の利用件数(12月)は1万1942件だった。

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