オンライン資格確認をめぐっては来年、2023年4月から医療機関・薬局での導入が義務化される一方、今年10月から「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」を設けることが決まっていた。
同加算については中医協で施設基準と算定要件を以下の通りとすることが決まっていた。
[施設基準]
○ 次の事項を当該医療機関・薬局の見やすい場所及びホームページ等に掲示していること(対象はオンライン請求を行っている医療機関・薬局)。
① オンライン資格確認を行う体制を有していること。(厚労省ポータルサイトに運用開始日の登録を行うこと)
② 患者に対して、薬剤情報、特定健診情報その他必要な情報を取得・活用(※)して診療等を行うこと
[算定要件]
○ 上記の体制を有していることについて、掲示するとともに、必要に応じて患者に対して説明すること。(留意事項通知)
このうち、(※)の薬剤情報、特定健診情報その他必要な情報の取得・活用については、「具体的な方法として、上記にあわせて、初診時の問診票の標準的項目を新たに定めることを予定(薬局については、文書や聞き取りにより確認する項目を定めるとともに、当該情報等を薬剤服用歴に記録することを求める予定)」としていた。
8月24日に開いた説明会で、算定要件の詳細に関する質問が出ると、厚労省は「9月上旬に通知を発出する予定」と回答した。
説明会は日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、厚生労働省、社会保険診療報酬支払基金が合同で開催したもの。
オンラインでライブ配信したほか、アーカイブ配信する予定。

【オンライン資格確認】加算要件は9月上旬に通知発出予定
【2022.08.24配信】厚生労働省は8月24日、オンライン資格確認に関する説明会を開催し、この中で診療報酬・調剤報酬上の加算要件について、9月上旬に通知を発出する予定だとした。
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