薬局のかかりつけ化を支援するアプリ「kakari」導入などDX推進
スギホールディングスの2021年2月期 第3四半期決算(2020年3月1日~2020年11月30日)は、売上高4460億3000万円(前年同期比+12.0%)、営業利益253億1400万円(同+25.8%)、経常利益262億9000万円(同+22.9%)、純利益は173億1700万円(同+21.4%)だった。
第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大により企業収益の減少や個人消費の低迷、雇用環境の悪化などを招き、厳しい状況で推移した。また、先行きの見通しについても、新型コロナウイルス感染症の患者数が再び増加傾向に転じており、極めて不透明な状況が続いている。
ドラッグストア業界においては、マスクや消毒用アルコールなどの感染予防商品、食料品や生活用品などの巣ごもり関連商品などの需要が増加した一方、新型コロナウイルス感染症の拡大を背景としたテレワークの推進やマスクの常時着用といった生活スタイルの変化に伴う化粧品需要の低下、入国制限によるインバウンド需要の消失長期化などが見られ、同社グループを取り巻く経営環境も予断を許さない状況が継続しているとしている。
このような環境のもと、同社グループは、従業員のマスク着用、レジ及び服薬指導カウンターへの飛沫感染予防フィルターの設置、店舗出入口への消毒用アルコールの常設など感染予防対策を徹底し、地域社会の人々の生活を支える社会インフラとしての役割を担うべく営業活動を継続した。
店舗の営業力強化に向けては、創業来の強みであるカウンセリング販売の推進や調剤実施店舗の増設、2020年9月の薬機法改正を受け、薬局と患者をデジタルでつなぎ、薬局のかかりつけ化を推進・支援するアプリ「kakari」の導入、顧客と店舗をデジタルで結ぶスギ薬局公式アプリやスギサポアプリなどのダウンロード促進、顧客の満足度向上や業務の生産性向上を目的とした当社グ
ループのDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めた。
店舗の出退店については、引き続き関東・中部・関西・北陸エリアへの出店に注力し、98店舗の新規出店、14店舗の閉店を実施。これにより、当第3四半期末における店舗数は1,371店舗(前期末比84店舗増)となった。