スギHD 、死亡との因果関係については明言せず/「ご遺族に寄り添って誠実に対応」
調剤過誤は、スギホールディングス子会社のスギ薬局店舗において2021年10月に発生したという。
同社は「誠実に対応していく」との方針を示している。
同件は、誤調剤による医薬品を患者が服用し、2022年5月に亡くなっているもの。
同社は調剤過誤事案の発生以降、速やかに調剤薬鑑査の指導を全店に再徹底するとともに、調剤室の環境整備、マニュアル遵守の再徹底、倫理・コンプライアンスに関する再教育に取り組み、再発防止に向けて取り組んできたとした。
今後についても、調剤過誤を発生させることのないよう店舗管理を徹底し、引き続き再発防止に向けて取り組んでいくとしている。
同社は「亡くなられた患者様のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、患者様のご家族様には、深くお詫び申し上げます。また、関係者の皆様にも多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪している。
同社は「死亡との因果関係について現時点では認めていないか」との本紙取材に対し、「調剤過誤があったことは事実であり、その患者さまが亡くなられたことも認識している」とした上で、「死亡と調剤過誤に因果関係があったかについては、今回民事訴訟になっていることもあり、ご遺族に寄り添って誠実に対応していきたいということに尽きる」と回答した。