【スギHD】セキ薬品の株式の取得/持分法適用会社化

【スギHD】セキ薬品の株式の取得/持分法適用会社化

【2025.08.19配信】スギホールディングス株式会社は8月19日、埼玉県を中心に調剤併設型ドラッグストアを展開する株式会社セキ薬品の株式(3万7929株、持株比率 34.8%)を取得し、持分法適用会社とすることについて決定し、同日、株式譲渡契約を締結したと公表した。


持株比率51.0%の追加取得も予定、実行されればスギHDの連結子会社に

 スギホールディングス株式会社は、本取引の実行日までの間に、セキ薬品の他の株主との間でその保有する株式(1万5530株、持株比率 14.2%)の株式譲渡契約を締結することを検討しており、本取引の実行日には合計5万3459株(持株比率 49.0%)を取得する見込みとしている。

 セキ薬品は、埼玉県を中心に、北関東エリア等においてドラッグストア及び調剤薬局を合計 300店舗以上展開し、ドミナント展開に注力している。

 今回の取引で、両社の事業ノウハウやリソースを融合することで双方の事業成長を加速させ、両社一体となって、「日本No.1ひいてはアジアNo.1のヘルスケアカンパニー」を創ることを目的としているとする。スギHDグループでは、同社とセキ薬品がともに「調剤併設型ドラッグストア」を強みとしていることに加え、「人を、社会を、幸せにできるヘルスケア企業」を目指す両社の方向性が一致するからこそ、シナジー効果が最大化され、双方の店舗・地域・人的ネットワークによる「地域ニーズを細やかに補足する地域密着戦略」、専門家人財とDXを徹底活用した「身近に寄り添うビジョンの実現」、出店・改装ノウハウや物流ネットワークの融合による「ドミナント店舗網の深耕」の推進力が増し、規模の拡大にとどまらない新しい価値を創造する「日本No.1ひいてはアジアNo.1のヘルスケアカンパニー」を創ることが可能になると考えていると表明している。

 また、スギHDとセキ薬品は5年後を目途に、セキ薬品の株主とセキ薬品の株式を追加取得(2182株、持株比率2.0%)することに合意しており、当該追加取得が実行されれば、スギHDのセキ薬品の持株比率は51.0%となり、セキ薬品はスギHDの連結子会社となる見込み。

 セキ薬品の概要は以下の通り。
(1)名称 株式会社セキ薬品
(2)本店所在地 埼玉県南埼玉郡宮代町百間4丁目2番22
(3)代表者の役職・氏名 代表取締役会長 関 伸治氏 代表取締役社長 関 善夫氏
(4)事業内容 ドラッグストア、調剤薬局の運営
(5)資本金 8,320万円
(6)設立年月日 1984年1月11日
(7)大株主及び持株比率
関 伸治 45.0%
関 善夫 25.9%
株式会社リンデン 14.8%
(8)スギHDとセキ薬品 との間の関係資本関係 該当事項はない。人的関係 該当事項はない。取引関係 該当事項はない。関連当事者への該当状況 該当事項はない。
(9)直近の経営成績及び財政状態
決算期 2025年3月期
純資産 23,042百万円
総資産 52,008百万円
1株当たり純資産 211,204円
売上高 100,503百万円
営業利益 3,168百万円
経常利益 3,507百万円
親会社株主に帰属する当期純利益 2,060百万円
1株当たり当期純利益 18,884円
1株当たり配当金 200円
(注)1.持株比率は、発行済株式総数(自己株式を除く)に対する所有株式数の割合を記載。 2.持株比率は、小数点以下第二位を四捨五入して表示。

 日程は以下の通り。
(1)決定日 2025年8月19日
(2)契約締結日 2025年8月19日
(3)株式譲渡実行日 2025年9月30日(予定)
(注)株式譲渡の実行は、私的独占の禁止および公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)に定める手続きの完了後を予定。

 本取引によるスギHD2026年2月期の通期連結業績に与える影響については現在精査中であり、今後公表すべき事項が生じた場合には速やかに公表する予定。

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