【業績予想修正】マツキヨHD、通期予想を上方修正。修正幅は売上±0.0%、営業利益+14.8%

【業績予想修正】マツキヨHD、通期予想を上方修正。修正幅は売上±0.0%、営業利益+14.8%

【2020.11.13配信】マツモトキヨシホールディングスは2021年3月期 第2四半期決算(2020年4月1日~2020年9月30日)が、5月13日公表の数値と差異があったことを受け、通期業績予想を上方修正した。前回公表値からの修正幅は売上高±0.0%、営業利益+14.8%などとなっている。予想値の営業利益率は6.1%の計算。


通期の営業利益率は6.1%の予想

 2021年3月期第2四半期連結業績実績値(2020 年4月1日~2020 年9月 30 日)は、売上高2738億4600万円(前回発表との差は+3.3%)、営業利益144億9600万円(同+52.6%)、経常利益155億4100万円(同+55.4%)、純利益97億2900万円(同+49.7%)。

 これを受け、2021年3月期通期連結業績(2020年4月1日~2021 年3月31日)の予想値を上方修正した。
 今回発表の予想値は売上高5700億円(前回発表値との修正幅±0.0%)、営業利益350億円(同+14.8%)、経常利益377億円(+14.2%)、純利益238億円(同+13.3%)。予想値の営業利益率は6.1%の計算。

第2四半期では地域事業会社で特需

 当第2四半期期間では、新型コロナウイルス感染症の影響による出入国制限等に伴うインバウンド需要の減少、外出自粛や在宅勤務推進、営業時間の短縮、テナント店舗での臨時休業等により、繁華街や都市型店舗を中心に影響を受けた。

 一方、郊外型店舗や地域事業会社の店舗においては、マスクや除菌関連及び日用品や食品などの特需が継続したことで、売上高及び利益に寄与した。
 さらに、データ分析による効果的な販促施策の実践及び重要業績評価指標(KPI)管理による収益改善が寄与。追加の経費抑制策等も奏功した。

 当第2四半期会計期間では、繁華街や都心店舗において第1四半期から比して客数が回復してきたことも背景。

通期ではココカラファインとのシナジー見込む

 通期の連結業績予想においては、前回公表時点では新型コロナウイルス感染症拡大による影響を上期までの継続と仮定していたが、繁華街や都市型店舗を中心としたインバウンド需要低迷の現況は、期末まで継続すると計画を見直した。
 ただ、経費抑制に向けた継続的な改善と郊外型店舗や地域事業会社の店舗における売上高及び利益の増加が見込める。ココカラファインとの資本業務提携契約に伴うシナジー獲得も見込む。

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