今回の新たな知事指定薬物は以下の3つ。
(1)1-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-2-(シクロヘキシルアミノ)プロパン-1-オン及びその塩類
【通称名】Cyputylone、N-Cyclohexylmethylone
(2)2-{2-[(4-エトキシフェニル)メチル]-5-ニトロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル}-N-エチルエタン-1-アミン及びその塩類
【通称名】N-Desethyl etonitazene
(3)(8R)-6-アリル-N,N-ジエチル-1-(チオフェン-2-カルボニル)-9,10-ジデヒドロエルゴリン-8-カルボキシアミド及びその塩類
【通称名】1T-AL-LAD
特に(2)の通称名N-Desethyl etonitazene(エヌ デスエチル エトニタゼン)は、米国で社会問題となっている、いわゆる「フェンタニル・クライシス」で話題に挙がる成分の類似化合物である。
フェンタニルと同様にオピオイド受容体に働きかける共通点があり、WHOでは麻薬規制への議論もあると言われている。
同成分の国内流通は確認できていないが、海外の情勢を踏まえ、水際対策の一環として指定した。