【東京都薬務課_危険ドラッグ】オピオイド受容体に働く成分を新規指定/水際対策の一環

【東京都薬務課_危険ドラッグ】オピオイド受容体に働く成分を新規指定/水際対策の一環

【2025.07.30配信】東京都薬務課は7月30日、定例会見を開き、7月3日に危険ドラッグに指定した成分について説明した。指定した3成分はいずれも興奮、陶酔又は幻覚作用等を有する。すでに厚労省でも医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に規定する大臣指定薬物に指定され、令和7年7月13日をもって施行された。


 今回の新たな知事指定薬物は以下の3つ。

(1)1-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-2-(シクロヘキシルアミノ)プロパン-1-オン及びその塩類
【通称名】Cyputylone、N-Cyclohexylmethylone

(2)2-{2-[(4-エトキシフェニル)メチル]-5-ニトロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル}-N-エチルエタン-1-アミン及びその塩類
【通称名】N-Desethyl etonitazene

(3)(8R)-6-アリル-N,N-ジエチル-1-(チオフェン-2-カルボニル)-9,10-ジデヒドロエルゴリン-8-カルボキシアミド及びその塩類
【通称名】1T-AL-LAD

 特に(2)の通称名N-Desethyl etonitazene(エヌ デスエチル エトニタゼン)は、米国で社会問題となっている、いわゆる「フェンタニル・クライシス」で話題に挙がる成分の類似化合物である。
 フェンタニルと同様にオピオイド受容体に働きかける共通点があり、WHOでは麻薬規制への議論もあると言われている。

 同成分の国内流通は確認できていないが、海外の情勢を踏まえ、水際対策の一環として指定した。

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