上場ドラッグストア企業の決算業績から、「調剤」売上ランキングを集計した。
その結果、対総売上高比率が18.3%と2割に迫るウエルシアホールディングスがトップとなった。
2位はスギホールディングス。スギホールディングスは業界5位でありながら、調剤売上では2位となっており、調剤事業での存在感が指摘できる。
上場ドラッグストア上位10社の「調剤」売上高ランキングは、次のようになった。
トップがウエルシアホールディングス1741億6900万円、2位がスギホールディングス1175億9700万円、3位がツルハホールディングス930億2900万円。
続いて、4位がココカラファイン701億6500円、5位がマツモトキヨシホールディングス510億3000万円、6位がクリエイトSDホールディングス319億9900万円、7位がクスリのアオキホールディングス304億8500万円。
カワチ薬品、サンドラッグ、コスモス薬品は「調剤」売上を開示していない。
調剤売上の対総売上高構成比を高い順にみると、15%以上の企業が3社で、トップのココカラファイン(20.3%)、スギホールディングス(19.5%)、ウエルシアホールディングス(18.3%)。
次いでツルハホールディングスが10.1%、クスリのアオキホールディングス(10.0%)。
残る企業は10%以下で、クリエイトSDホールディングス(9.7%)、マツモトキヨシホールディングス(9.2%)。
調剤を実施している店舗数でみると、ウエルシアホールディングスやスギホールディングスの調剤併設率は7割を超えており、ドラッグストア調剤の伸びは勢いを増しているため、今後、併設の準備が整っている企業ではいっそう調剤事業の伸長は加速すると考えられる。
また、クスリのアオキホールディングスも調剤併設率は約5割となっており、今後は事業が拡大すると予測される。
調剤売上を現在は開示していないサンドラッグやコスモス薬品も調剤事業の拡充を掲げている。
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