【OTC医薬品の遠隔販売】支援システム構築へ/MG-DX社

【OTC医薬品の遠隔販売】支援システム構築へ/MG-DX社

【2025.06.26配信】株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋氏)の連結子会社である医療AIカンパニー、株式会社MG-DX(本社:東京都渋谷区、代表取締役:堂前紀郎、以下「当社」)は、薬局特化型の接客AIエージェント「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」において、OTC医薬品の遠隔販売に特化した新たなシナリオを構築したと公表した。


 OTC医薬品の遠隔販売は今般の改正薬機法で組み込まれているもの。

 今回の「シナリオ」は、将来的な制度対応を見据え、事前に現場準備を進めたいドラッグストア・調剤薬局様を支援することを目的としているという。

 現時点では制度施行前の段階ではあるが、店頭オペレーションや機材環境の確認など、体制整備を先行して進めたいドラッグストア・調剤薬局様に向けて、実運用に近いかたちでの検証が可能なシナリオ環境の提供を予定しているという。

 同社を含むサイバーエージェントグループでは、これに先立ち、OTC医薬品の遠隔販売を見据えた遠隔有人接客の実証実験を実施しており、そこで得られた知見をもとに本シナリオの独自構築を進めてきていた。

 今回提供する「シナリオ」の主な特徴は、以下の通り。
・特徴1:簡易的な自律対応による接客トリガーの提供
AIによる声掛けと滞留検知により、自然な接客起点を自動で創出。
・特徴2:接客内容の音声連携と薬剤師・登録販売者の呼び出し
 遠隔対応スタッフへ音声内容を共有し、任意のタイミングで薬剤師または登録販売者への呼び出し通知が可能。・
・特徴3:受渡店舗との連携
 遠隔接客の内容に基づき、受け渡し業務と連動する機能を備えることで、店舗内オペレーションの円滑化を支援する。
 
 今後も同社は、OTC薬の遠隔販売制度の施行に合わせて、制度対応や現場運用を支援する機能の段階的なアップデートを進めていく方針。

 「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」事業責任者は以下のようにコメントしている。
・三澤 佳祐氏(株式会社MG-DX 遠隔接客事業部 事業部長)

「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」は、自律型AIによる無人接客と、有人による遠隔接客を組み合わせた、革新的なハイブリッド型接客ソリューションです。
このシステムは、OTC(一般用医薬品)の販売における遠隔接客を視野に入れて設計となっており、既にいくつかのPoC(概念実証)も実施しています。私たちは、OTC医薬品の遠隔販売を検討されている企業様に対し、効率的で柔軟な接客体制の構築をご支援し、共に歩んでいけることを願っております。
ぜひ、この機会に「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」の導入をご検討ください。

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