【コロナ対応のための出勤者数の削減状況公表】マツキヨとツルハが告知/マツキヨ7割、ツルハ5割の削減状況報告

【コロナ対応のための出勤者数の削減状況公表】マツキヨとツルハが告知/マツキヨ7割、ツルハ5割の削減状況報告

【2021.06.09配信】コロナ対応のための出勤者数の削減状況の公表が望ましいとされる中、マツモトキヨシホールディングスとツルハホールディングスはホームページ上で状況を告知した。マツモトキヨシHDは7割削減、ツルハHDでは5割削減の状況を報告している。


 政府は、「経済団体に対し、在宅勤務(テレワーク)の活用等による出勤者数の7割削減の実施状況を各事業者が自ら積極的に公表し、取組を促進するよう要請するとともに、公表された情報の幅広い周知について、関連する事業者と連携して取り組む」とされたしていた。これに基づき、各省庁から公表が望ましいとの通達が発せられている。

 これに対応し、マツモトキヨシホールディングスやツルハホールディングスでは状況をホームページ上で告知した。

 マツモトキヨシホールディングスの告知内容は以下の通り。

 【現在の取り組み】
 緊急事態宣言区域および重点措置区域の本社事業所においては、出勤者数70%削減に取り組んでいる。
 また、満員電車の時間帯を避け、最低限度の出社人数、時差出勤を行い、大会議室を開放するなど、各フロア-とも隣席での就業は控えている。

【これまでの取り組み】
 2011年に在宅勤務制度を制定し、休業者の復職方法の拡大や育児・介護と仕事の両立を目的としてテレワ-クの導入・拡大を進めてきた。新型コロナウィルス感染症(COVID-19)拡大防止を目的に、本制度を全従業員に運用拡大するとともに、2020年は、在宅勤務制度を積極的に活用するため、リモ-ト勤務制度を制定している。

【グル-プ店舗での取り組み】
・マスクの着用、手洗いの励行、検温管理/体調管理、飛沫防止のためレジ等におけるビニ-ル区切りの設置、出張および渡航の制限、会議/研修の延期
・ライフライン/社会インフラであるとともに、医療の一翼を担うドラッグストアの使命として、できる限り営業を継続している。なお、従業員の健康管理/安全の確保、子どもを持つスタッフへの配慮など、感染症拡大防止の観点により変形労働時間制の活用を積極的に進めるほか、営業時間については、各店の状況により柔軟に対処している。

 ツルハホールディングスの告知内容は以下の通り。

【感染予防対策の方針について】
・ドラッグストア店舗・調剤薬局での勤務者
手指消毒、マスク常時着用、新型コロナウイルス感染予防対策を徹底した上で、エッセンシャルワーカーとしてお客様の生活を支援する。
・ オフィスでの勤務者
ドラッグストア店舗・調剤薬局のサポートを目的として、店舗と同様の対策を実施した上で、リモートワークや時差出勤、自社の空きスペースを活用したサテライトオフィスを実施す
る。

【感染予防対策の取組み】
手洗い、アルコールによる手指消毒・マスク常時着用・トレーを利用した釣銭返却・ビニールシートやパーティションによる飛沫感染防止対策・ソーシャルディスタンス確保のためのフロアサインの設置・出勤前検温・会議および研修のリモート実施および開催の延期や規模縮小・リモートワーク・サテライトオフィス・時差出勤

【感染予防対策の目標について】
ツルハグループでは、各自治体の感染状況を勘案し、特に関東地区のオフィスについては 50%以上の出勤回避対策を実施しているが、国の推奨する 7 割削減の目標に向け、引き続き取り組んでいく。

この記事のライター

関連する投稿


「薬局」の倒産数、コロナ禍が落ち着き減少へ/2022年度は15件/東京商工リサーチ調べ

「薬局」の倒産数、コロナ禍が落ち着き減少へ/2022年度は15件/東京商工リサーチ調べ

【2023.05.23配信】東京商工リサーチは5月23日、「調剤薬局」の倒産件数の調査結果を公表した。コロナ禍で過去最多となる23件を記録した2021年度からは減少し2022年度は15件だった。同社は「今後はオンライン化で淘汰が加速も」と分析している。


【オンライン医療相談や診察】コロナ5類後の継続意向は56.8%/内閣府調査

【オンライン医療相談や診察】コロナ5類後の継続意向は56.8%/内閣府調査

【2023.04.20配信】内閣府は4月19日、「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」を公表した。これまでにも公表しているもので前回は2022年7月22日の公表。今回は「オンライン医療相談や診察」のコロナ5類後の継続意向は56.8%だった。


【厚労省】コロナ5類移行に伴う調剤報酬の取り扱いで事務連絡発出/オンライン服薬指導の“0410通知”のコロナ特例は令和5年7月31日で終了

【厚労省】コロナ5類移行に伴う調剤報酬の取り扱いで事務連絡発出/オンライン服薬指導の“0410通知”のコロナ特例は令和5年7月31日で終了

【2023.04.03配信】厚生労働省は3月31日、事務連絡「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて」を発出した。調剤報酬関連では、コロナ患者への調剤に関わるものでは「在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料1」(500 点)を継続するほか、店頭でのコロナ薬調剤では「服薬管理指導料」について2倍とする内容を記載。また高齢者施設においても「在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料1」が算定できる内容。加えて、オンライン服薬指導については、いわゆる“0410通知”の特例を令和5年7月 31 日をもって終了するとした。


【ツルハHD2023年5月期 第3Q決算】鶴羽社長、調剤事業は「額をとりにいく戦略」

【ツルハHD2023年5月期 第3Q決算】鶴羽社長、調剤事業は「額をとりにいく戦略」

【2023.03.23配信】ツルハホールディングスは3月23日、2023年5月期第3四半期(2022年5月16日~2023年2月15日)の決算説明会を実施した。


【パキロビッド®パック】3月22日から一般流通へ/国購入分は3月28日までの発注で配分終了

【パキロビッド®パック】3月22日から一般流通へ/国購入分は3月28日までの発注で配分終了

【2023.03.15配信】厚生労働省は3月15日、事務連絡「新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬(パキロビッド®パック)の薬価収載に伴う医療機関及び薬局への配分等について(その2)(周知)」を発出。これまで国による購入・配分としていた同剤について3月22日から一般流通が開始されることに伴い、国購入分の配分は3月28日15時までの発注をもって終了とするとしている。


最新の投稿


【中医協】生活習慣病管理でリフィル処方箋の活用推進を検討

【中医協】生活習慣病管理でリフィル処方箋の活用推進を検討

【2023.12.08配信】厚生労働省は12月8日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「生活習慣病対策」について議論した。


【ドラッグストア協会】敷地内薬局への調剤報酬改定議論で意見書/「合理性のない懲罰的な措置」/一律引き下げ議論に対して

【ドラッグストア協会】敷地内薬局への調剤報酬改定議論で意見書/「合理性のない懲罰的な措置」/一律引き下げ議論に対して

【2023.12.08配信】日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は12月8日に定例会見を開き、敷地内薬局をめぐる調剤報酬改定の議論に対して意見をまとめたとして、内容を公表した。


【日本保険薬局協会】“敷地内薬局”への報酬改定で意見書/厚労省に提出/一律引き下げに「強く反対」

【日本保険薬局協会】“敷地内薬局”への報酬改定で意見書/厚労省に提出/一律引き下げに「強く反対」

【2023.12.07配信】日本保険薬局協会は12月7日、厚生労働省に対し“敷地内薬局”への報酬改定などについて意見書を提出した。


【規制改革推進会議】YouTube公開開催/スイッチOTC拡大や在宅医療などテーマ/12月11日(月)16:00~

【規制改革推進会議】YouTube公開開催/スイッチOTC拡大や在宅医療などテーマ/12月11日(月)16:00~

【2023.12.07配信】内閣府規制改革推進会議は12月11日に、「第3回 健康・医療・介護ワーキング・グループ」をYouTube公開にて開催する。テーマはスイッチOTC拡大や在宅医療の環境整備などについて。


【中医協_感染症対応】日薬・森委員「感染症に備える薬局の支援を」

【中医協_感染症対応】日薬・森委員「感染症に備える薬局の支援を」

【2023.12.06配信】厚生労働省は12月6日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、感染症対応についてを議題とした。


ランキング


>>総合人気ランキング