池野会長兼社長は挨拶の冒頭、松本忠久前社長辞任の件を示唆する“週刊誌のこと”について、「深くお詫びします」と陳謝した。社内も動揺があったものの、「案外早く収まっている」とした。ただ、「何が法にかかるのか」など、まだ課題が残っているとの感触も示した。「当面」、自身が社長を兼務していくと話した。
続いて、ツルハホールディングスとの統合に触れ、相乗効果や海外展開が視野にあるとしたことに加え、個人的な考えとして、「契約上では3年以内だが、3年は長い。早く進めるのがよいと思っている」と述べた。
挨拶の中では新たにグループ入りした3社を紹介。
システム企業であるエクスチェンジについては、「外からみたウエルシアは(システムでは)脆弱かもしれない」としてグループに迎え入れたとした。長野の「とをしや薬局」については、「非常にきれいなお店を展開されていて、調剤併設率も高い」と紹介した。ウェルパークについては「当社とダブる(出店)地域もあるのでウェルパークのままの少し(ウエルシアとは)違ったお店で一緒に進んでいきたい」と述べた。
最後に池野会長兼社長は、「あるべき姿を考えながらも、新しいものにも挑戦していく会社でありたい」と述べた。「高齢社会をほんの少しでも支えられたらいいなと念じて進んでいく」と述べ、取引先各社へ引き続きの支援を求めた。
【ウエルシアHD池野会長】ツルハHDとの統合「早く進めるのがよい」
【2024.05.10配信】ウエルシアホールディングスの代表取締役会長兼社長を務める池野隆光氏は5月10日、都内の会合で、ツルハホールディグスとの統合について触れ、「早く進めるのがよいと思っている」と述べた。同社の取引先を交えた会合「ウエルシアホールディングス共栄会」の総会で挨拶したもの。
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