【猪瀬直樹議員】長期品の選定療養、差額の自己負担は「10/10でもいいのではないか」

【猪瀬直樹議員】長期品の選定療養、差額の自己負担は「10/10でもいいのではないか」

【2025.04.03配信】日本維新の会の猪瀬直樹氏は4月3日、参議院厚生労働委員会で一般質問に立ち、自民・公明・維新の3党による社会保障改革の協議にも関連することとして、後発医薬品の使用促進策について聞いた。


 質疑の中で選定療養に関する箇所は以下の通り。
 猪瀬議員「患者側もジェネリックではないものが欲しいという人がいる。ご存知のように昨年10月から先発品、長期収載品というんですけれども、長期収載品というのは薬価基準に長期的に収載されているということで、先発品ですね、先発品とジェネリックとの差額を一部自己負担すると。患者側もジェネリックを使いなさいと、どうしても先発品を使いたい人は自己負担してくださいねというそういう、これ選定療養化と言うんですけど。選定療養というのは差額ベッド代を払いますよとか、いろいろいうのと同じで、自分から払いますよという話ですね。自分から払いますよと、そういうことでジェネリックを使いたくなくて先発品を使いたいという人にはちょっと自己負担してくださいと、こういう制度が昨年10月にできました。
 でこの制度なんですけれども、資料に選定療養する際に1/4だけ自己負担してくださいねというふうに決めたと。本当はこの資料に赤い枠で囲ってあるところで、厚労省がいろいろ悩みました。1/4にしようか1/2にしようか1/3にしようかと、いろいろ考えた上で結局、1番小さい1/4にして、自己負担1/4ぐらい払ってくださいよねというふうなことを先発品の使う場合にはそうしてくださいねと。
 これじゃあジェネリック普及しませんよね。で、これを聞きたいんだけど、大臣なんで結局、1/4になっただろうと。僕は10/10でもいいと思うんですよ、ジェネリック使えばいいんだから。お答えください」

 福岡厚労大臣「令和6年度診療報酬改定におきまして長期収載品については選定療養の対象と致しましたが、その関係審議会におきましてはまずは価格差の1/4程度の額として患者さんへの影響が少なくなるようにした上で様子を見るべきという意見であったり、長期収載品と後発品の格差の1/2以下の範囲内でまあ患者さんが後発品を使用するインセンティブが働く水準とすべきというご意見があったというふうに承知をしています。こうしたご意見を踏まえながらさらなる後発医薬品への置き換えであったり、創薬イノベーションの推進を図る観点から患者さんの負担水準であったり、メーカーによる薬剤工夫など先発医薬品の付加価値等への評価、後発薬品の供給状況といったことも考慮しながら、長期収載品と後発薬品の価格差まあ1/4相当をまあ患者さんから聴取すると言うことを決定したものでございます」

猪瀬議員「なぜ参照価格制を検討しなかったのか」

 この質疑のあと、猪瀬議員は差額の全額を自己負担とする「参照価格制」をなぜ検討しなかったのかという論点にも触れた。これに対しては、福岡厚労大臣は参照価格制度について保険給付減少や医療費適正化効果を認めた上で、「患者さんにとって過度な負担増とならないかであったり後発医薬品の安定供給に支障が生じないかについても配慮する必要がある。今後については予断を持ってお答えはできないが、今回の見直しによる患者さんの動向であったり後発医薬品の置き換えの状況、医療現場の影響も含めて実態を把握し、必要な検証を行った上で創薬イノベーションの推進や後発薬品の使用の促進という長期収載品の選定療養化の趣旨を踏まえたさらなる活用を検討して参りたいと思う」と回答した。

この記事のライター

関連するキーワード


猪瀬直樹 維新の会

関連する投稿


【維新】“OTC類似薬”問題、議論打ち切り方針/自公維3党社会保障協議で

【維新】“OTC類似薬”問題、議論打ち切り方針/自公維3党社会保障協議で

【2025.05.23配信】日本維新の会は5月23日、自民党・公明党との3党による社会保障改革協議に関連して、「OTC類似薬の保険適用の見直し」の論議を打ち切る方針を示した。協議後に岩谷良平幹事長が会見で明らかにした。


【猪瀬直樹議員】OTC類似薬の削減で1370億円の新たな試算提示/成分と含有量同一のOTCあるもので

【猪瀬直樹議員】OTC類似薬の削減で1370億円の新たな試算提示/成分と含有量同一のOTCあるもので

【2025.04.08配信】日本維新の会の猪瀬直樹議員は、OTC類似薬の保険適用除外のテーマに関連して、新たな削減額を提示。成分と含有量が同一のOTC薬のあるOTC類似薬を保険適用除外にすることによって1370億円の薬剤費が削減できるとした。試算額はまだ一部であるとし、今後も同様のOTC類似薬の検証をするとした上で、猪瀬氏は「とっかかりとしてはよい案だと思う」とした。社会保障改革に関する自民・公明・維新による3党協議に関連するものとして、8日の参議院厚生労働委員会で質疑を行ったもの。


【猪瀬直樹議員】「後発医薬品調剤体制加算、いらなくなってきているんだったら廃止すればいい」

【猪瀬直樹議員】「後発医薬品調剤体制加算、いらなくなってきているんだったら廃止すればいい」

【2025.04.03配信】日本維新の会の猪瀬直樹氏は4月3日、参議院厚生労働委員会で一般質問に立ち、自民・公明・維新の3党による社会保障改革の協議にも関連することとして、後発医薬品の使用促進策について聞いた。


【維新・猪瀬直樹氏】「処方箋8億枚、1.8兆円、必要ない金じゃないか」/参議院予算委員会質疑

【維新・猪瀬直樹氏】「処方箋8億枚、1.8兆円、必要ない金じゃないか」/参議院予算委員会質疑

【2025.03,06配信】3月6日に開かれた参議院予算委員会で、日本維新の会の猪瀬直樹氏は質疑に立った。


【維新の会】「社会保険料を下げる改革案」のたたき台公表

【維新の会】「社会保険料を下げる改革案」のたたき台公表

【2025.02.19配信】日本維新の会は「社会保険料を下げる改革案(たたき台)」を公表した。改革の方向性に沿って、合計で最低でも削減額が 4 兆円以上となる具体策を2025年6月末までに取りまとめるとする一方、先行実施策として、OTC 類似薬の保険適用除外を掲げている。


最新の投稿


【骨太原案】「薬価改定を実施」

【2026.07.01配信】政府は6月30日、「経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる“骨太方針”の原案をとりまとめ、公表した。診療報酬改定の中間年にあたる2027年度において薬価改定を実施すると明記した。


【規制改革答申】「オンライン診療受診施設」での医薬品の看護師等による一時的な保管・運搬を

【規制改革答申】「オンライン診療受診施設」での医薬品の看護師等による一時的な保管・運搬を

【2026.06.30配信】規制改革推進会議は6月29日、規制改革推進に関する答申 を行った。オンライン診療の更なる普及を掲げ、「オンライン診療受診施設」での医薬品の看護師等による一時的な保管・運搬が可能であることを明確化するとした。診療の補助行為を行うに当たって前提となる医薬品及び医療機器の看護師等による一時的な保管・運搬について、医師・医療機関の管理責任の下、医療の安全性を確保することを前提に、必要最小限の条件の下で可能であることを明確化することを求めるもの。オンライン診療受診施設は医療法等改正で新設されたもの。


【規制改革答申_介護職員実施可能行為の整理を】食道ろうによる経管栄養等

【規制改革答申_介護職員実施可能行為の整理を】食道ろうによる経管栄養等

【2026.06.30配信】規制改革推進会議は6月29日、規制改革推進に関する答申を行った。食道ろうによる経管栄養など、介護職員実施可能行為の整理を求めている。


【秋田県八郎潟町の町長選挙】薬剤師の佐藤友紀氏が勝利

【秋田県八郎潟町の町長選挙】薬剤師の佐藤友紀氏が勝利

【2026.06.28配信】6月28日、病気療養中の前町長の失職に伴う秋田県八郎潟町の町長選挙の投開票が行われ、薬剤師の佐藤友紀氏が当選した。


【日本薬剤師会】新執行部が会見

【日本薬剤師会】新執行部が会見

【2026.06.28配信】日本薬剤師会は6月28日の定時総会で新執行部を決定。総会終了後に新執行部による会見を行った。


ランキング


>>総合人気ランキング