【猪瀬直樹議員】「後発医薬品調剤体制加算、いらなくなってきているんだったら廃止すればいい」

【猪瀬直樹議員】「後発医薬品調剤体制加算、いらなくなってきているんだったら廃止すればいい」

【2025.04.03配信】日本維新の会の猪瀬直樹氏は4月3日、参議院厚生労働委員会で一般質問に立ち、自民・公明・維新の3党による社会保障改革の協議にも関連することとして、後発医薬品の使用促進策について聞いた。


 質疑は以下の通り。

 猪瀬氏「現在、自民党・公明党と日本維新の会の間で3党協議、医療費削減についての話し合いを続けるということで始まっているんですけれども、今回この質問させていただくのは、その中の重要な位置を占めているのが後発医薬品、ジェネリック薬ということで、このジェネリックの使用促進に向けた政策についていくつか質問させて頂きます。
 ジェネリックの利用促進のためにこれまで医療提供者側にインセンティブが設けられていました。つまり病院側では一般名処方加算、ジェネリックを使うときの処方箋ですね、それを診療報酬に乗せるわけですね。あるいは今度は調剤薬局の方で後発医薬品調剤体制加算というのがあって、薬をもらったときに見ると書いてあります。ジェネリックを使った分だけ調剤薬局がそれを加算して、調剤薬局の取り分が増える。これは保険から出るお金ですけれども、それをちょっと計算してみました。
 厚労省に確認しましたが、一般名処方加算だけで年間287億円が使われています。それから後発医薬品体制加算、これは1643億円。これも保険料から出ております。つまりこういうジェネリックを使うためのインセンティブとして2000億円の、ある意味で無駄なお金、インセンティブ、それ必要ないよと。というのは80%ぐらいに使われてるわけですから、そういう2000億円が無駄でじゃないかということを今、問題提起してるわけですね。
 それから、かつてはジェネリックの使用割合低かったから、いろんなインセンティブをつけてジェネリックをたくさん使ってもらいましょうというふうにやってきたんだけれども、今80%ぐらいのシェアになってます、ジェネリックのシェアが。
 ここで大臣に聞きますが、こういうインセンティブがそもそ政策的役割を終えているんじゃないかと。そうすると2000億円削減できますよね。お答えください」

 福岡厚労大臣「今、加算の内容については委員からご説明いただいた通りでございます。これらの加算につきましては供給不安が生じることの多い後発医薬品を取り扱うことに伴い発生する作業等の手間であったり、後発医薬品を希望した患者さんに後発医薬品を提供できる体制の確保について診療報酬上の評価を行っているものでございます。
 後発医薬品の使用に対する診療報酬上の加算のあり方については後発医薬品に関する患者さんの意識であったり医療現場への影響も含め、その実態を把握するとともに加算の役割も踏まえつつ、中医協においてご意見をいただきながら検討を進めてまいりたいと思います」

 猪瀬議員は質疑の締めくくりに、「先ほどから申し上げておりますけれども、(後発)体制加算、それがもういらなくなってきているんだったらこれは廃止すればいいと。それから先発品欲しい人は保険からもらわないで自分で負担しなさいよと、こういうふうに考えていいかと思うんですね」と述べていた。

この記事のライター

関連するキーワード


猪瀬直樹 維新の会

関連する投稿


【維新】“OTC類似薬”問題、議論打ち切り方針/自公維3党社会保障協議で

【維新】“OTC類似薬”問題、議論打ち切り方針/自公維3党社会保障協議で

【2025.05.23配信】日本維新の会は5月23日、自民党・公明党との3党による社会保障改革協議に関連して、「OTC類似薬の保険適用の見直し」の論議を打ち切る方針を示した。協議後に岩谷良平幹事長が会見で明らかにした。


【猪瀬直樹議員】OTC類似薬の削減で1370億円の新たな試算提示/成分と含有量同一のOTCあるもので

【猪瀬直樹議員】OTC類似薬の削減で1370億円の新たな試算提示/成分と含有量同一のOTCあるもので

【2025.04.08配信】日本維新の会の猪瀬直樹議員は、OTC類似薬の保険適用除外のテーマに関連して、新たな削減額を提示。成分と含有量が同一のOTC薬のあるOTC類似薬を保険適用除外にすることによって1370億円の薬剤費が削減できるとした。試算額はまだ一部であるとし、今後も同様のOTC類似薬の検証をするとした上で、猪瀬氏は「とっかかりとしてはよい案だと思う」とした。社会保障改革に関する自民・公明・維新による3党協議に関連するものとして、8日の参議院厚生労働委員会で質疑を行ったもの。


【猪瀬直樹議員】長期品の選定療養、差額の自己負担は「10/10でもいいのではないか」

【猪瀬直樹議員】長期品の選定療養、差額の自己負担は「10/10でもいいのではないか」

【2025.04.03配信】日本維新の会の猪瀬直樹氏は4月3日、参議院厚生労働委員会で一般質問に立ち、自民・公明・維新の3党による社会保障改革の協議にも関連することとして、後発医薬品の使用促進策について聞いた。


【維新・猪瀬直樹氏】「処方箋8億枚、1.8兆円、必要ない金じゃないか」/参議院予算委員会質疑

【維新・猪瀬直樹氏】「処方箋8億枚、1.8兆円、必要ない金じゃないか」/参議院予算委員会質疑

【2025.03,06配信】3月6日に開かれた参議院予算委員会で、日本維新の会の猪瀬直樹氏は質疑に立った。


【維新の会】「社会保険料を下げる改革案」のたたき台公表

【維新の会】「社会保険料を下げる改革案」のたたき台公表

【2025.02.19配信】日本維新の会は「社会保険料を下げる改革案(たたき台)」を公表した。改革の方向性に沿って、合計で最低でも削減額が 4 兆円以上となる具体策を2025年6月末までに取りまとめるとする一方、先行実施策として、OTC 類似薬の保険適用除外を掲げている。


最新の投稿


【日本保険薬局協会】調剤報酬改定、「地方」に厳しい可能性/影響調査

【日本保険薬局協会】調剤報酬改定、「地方」に厳しい可能性/影響調査

【2026.09.10配信】日本保険薬局協会は9月10日に定例会見を開き、令和8年度調剤報酬改定の影響調査を公表した。


【厚労省】“OTC類似薬”で処方箋様式案を提示/中医協

【厚労省】“OTC類似薬”で処方箋様式案を提示/中医協

【2026.09.09配信】厚生労働省は9月9日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、“OTC類似薬”に関連する処方箋様式の改正案を示した。「一部保険外療養」の欄を追加する。


【OTC薬協】小学校へ出前授業/『健康教育に関する取り組み from TOKYO』

【OTC薬協】小学校へ出前授業/『健康教育に関する取り組み from TOKYO』

【2026.09.08配信】日本OTC医薬品協会(会⾧:上原 茂氏)は、『健康教育に関する取り組み from TOKYO』の取り組みに関するニュースリリースを発信した。大田区教育委員会(教育⾧:小黒 仁史氏)の協力のもと、2025年12月~2026年3月にかけて、区立小学校8校の5・6年生約850人を対象に「健康とくすり教室」を実施。取り組みの継続的な定着につなげるため、一般社団法人大田区薬剤師会(会⾧:田中 敏郎氏)および一般社団法人蒲田薬剤師会(会⾧:多田 善幸氏)の協力を得て、実施校の学校薬剤師にも授業を参観してもらったという。


【次世代薬局研究会】特別講演会「医薬品のドラッグロス、バックオーダー(供給不足・出荷調整)を考える」

【次世代薬局研究会】特別講演会「医薬品のドラッグロス、バックオーダー(供給不足・出荷調整)を考える」

【2026.09.08配信】次世代薬局研究会は10月18日(日)に特別講演会を開催する。テーマは、「医薬品のドラッグロス、バックオーダー(供給不足・出荷調整)を考える」。講師は日本製薬工業協会(製薬協) 産業政策委員会 委員長の草開義隆氏。


【茨城県薬】県と「性暴力等被害者支援に関する協定書」を締結/薬局等での緊急避妊薬の一般販売開始受け

【茨城県薬】県と「性暴力等被害者支援に関する協定書」を締結/薬局等での緊急避妊薬の一般販売開始受け

【2026.09.08配信】茨城県は9月7日、茨城県薬剤師会と「性暴力等被害者支援に関する協定書」を締結したと公表した。茨城県のほか、いばらき被害者支援センター、茨城県産婦人科医会、茨城県医師会、県警察で構成する「性暴力被害者サポートネットワーク茨城」に県薬も参画。県薬は相談窓口の周知や同意に基づく情報提供の役割を担う。


ランキング


>>総合人気ランキング