調査は薬剤師54人を対象に行った。
調査期間は2024年10月21日~2024年11月5日。
その結果、出荷調整のカテゴリーでは抗生剤の回答が28.3%でトップ。次いで鎮咳・去痰18.9%と続いた。
イヤクル社では、「抗生物質の供給は非常に深刻な問題」とするとともに、「小児用抗生剤(ワイドシリン、メイアクトなど)も含まれている」と説明している。
特に抗生物質に関しては、「感染症治療の要となるこのカテゴリーで、最も深刻な供給困難が報告されています。サワシリン、メイアクト、フロモックスなど、幅広い抗生物質が影響を受け、医療現場に大きな混乱をもたらしています」(イヤクル社)と分析している。
小児用医薬品の供給問題についても、「深刻な社会的影響を秘めている」とし、「シロップ類や小児用抗生剤DS(ドライシロップ)の供給が著しく制限されており、子どもたちの健康に直接的な影響を及ぼす危険性がある」(イヤクル社)とする。
加えて、供給問題は特定のカテゴリーにとどまらず、点眼薬や降圧剤といった、医薬品群でも同様の供給調整が発生していると指摘している。「ヒアルロン酸点眼液、ディオバン、バルサルタンなど、多岐にわたる医薬品が影響を受けており、その範囲の広さが際立っている」とする。
なお、株式会社イヤクルは同社開発のスマホアプリ「イヤクル」で、薬局間で不動在庫医薬品を直接取引できるマッチングサービスを提供している。
