調査は協会の「薬局機能創造委員会」が実施。
会員薬局の管理薬剤師を対象に、オンラインWEB調査、1薬局1回答としたもの。
回答期間は2023年1月23日(月)~2月20日(月)。
回答数は3838薬局(回答率20.9%)。
在宅訪問の実績を認定別にみた結果では、「直近1年間の在宅訪問回数」で年192回以上との回答が全体では16.6%(637件、N=3835)だったのに対し、地域連携薬局40.5%(401件、N=989)、専門医療機関連携薬局27.0%(10件、N=37)。
「直近1年間の在宅訪問回数」では、薬剤師人数が2人未満の薬局では「実績なし」が37.7%(244件、N=648)。薬剤師人数「2〜4人」では14.0%(258件、N=1830)であり、違いが大きい。一方、薬剤師人数の多い店舗ほど、回数が多くなる傾向となった。

【在宅医療対応】「認定薬局の方が実績が高い」/日本保険薬局協会調査
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