会見の中で記者から東京都薬剤師会会長選挙へ立候補するかどうか質問が出ると、永田会長は、「再任を求めるような立候補はしない」と明言し、今期限りで会長職を退く意向を示した。
続いて不出馬の理由について、永田会長は「(立候補しない)理由はさまざまある。4年というのは1つの区切りである」と述べた。
「この2年でコロナの中で生涯学習や薬局製剤への取り組みに着手した」として、一定の取り組みが整理されたことを指摘。「まだ試験走行でやってみないと分からない」としつつも、自身の取り組みの足跡を残したことへの手ごたえを示した。「(この先は若い層も含め)自分たちの力でやってみることになる。(私は)退任するのが一番いいと思った」と話した。
一方、日本薬剤師会の会長へ期待する声があることについては、「(周囲から)騒がせすぎとも言われた。今のところ、会長選に出ることはありません」と否定した。「出るべき人が出ていただければいい」と話した。さらに記者から「今のところということは、これから先は可能性はあるのか」と質問が出ると、永田会長は「10年先ではないか」と述べた。
一方、会見に出席している高橋副会長は、自身の立候補について認めた。
「永田会長にもう一期お願いできないかお話ししてきたが、会長の思いがあった。誰かがやらなければいけないのであるなら、(自分が)やるなら今しかないのではないかといいう思いも芽生えた」(高橋副会長)と語った。
会長に就いた場合のビジョンについては、何かをたくさん始めるのではなく、今の施策を確実に育てる方針を示した。
「植物に栄養をあげすぎても実がならないように、たくさんやりすぎても実がならないということになりねない」(高橋副会長)と話した。
特に現在、都薬が立ち上げている学生向けの施策には思いの強さを語り、「若い薬剤師がコロナをはじめ薬剤師に求められる職能に応えられるよう、都薬からも発信していきたい」と話した。
なお、永田会長は都政治連盟の会長職は継続する方針。
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