【OTC医薬品11月市場】総合感冒薬、前年同月比3割増/市場全体も好調

【OTC医薬品11月市場】総合感冒薬、前年同月比3割増/市場全体も好調

【2022.12.26配信】インテージヘルスケアは12月22日に、「2022年11月度 OTC医薬品(一般用医薬品) 市場概況」を公表した。それによると、総合感冒薬は前年同月比130.4%の85.4億円と好調だった。OTC医薬品市場も前年同月比114.3%と伸長した。


データソースは同社の「SRI+」(全国小売店パネル調査)。
 全国エリア、約6000店舗のドラッグストアやスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター、ディスカウントストアのPOSデータをオンライン収集しているもの。

■SRI+(全国小売店パネル調査)について
https://www.intage-healthcare.co.jp/service/research/otc/sri-plus/

 それによると、2022年11月度のOTC医薬品市場概況は前年同月比114.3%。5年指数は104.3で過去5年間で2番目の実績となった。5年指数とは、過去5年間の11月の販売金額の平均を100とした場合の指数。

 新型コロナ感染拡大に伴う需要や、政府からの冬季コロナ・インフル流行に備えた関連用品事前購入呼びかけの影響で、検査薬、総合感冒薬、解熱鎮痛剤、鎮 咳去痰剤、口腔用薬などは引き続き大きく増加した。
 好調成分上位5つでは、検査薬前年同月比969.4%の42.0億円、総合感冒薬は同130.4%の85.4億円、解熱鎮痛剤は 同125.7%の65.2億円、鎮咳去痰剤同136.7%の32.8億円、ビタミンB1剤131.8%の31.3億円。

 ビタミンB1剤や外用鎮痛・消炎剤においては、インバウンド該当店の貢献が大きかったとしている。

 整腸薬は好調が続いており、腸活ブーム需要がある可能性も指摘される。

 皮膚用薬(除殺菌)は、前年同月に比べ気温が高かったこともあり、ひび・あかぎ れ、手荒れ・保湿、乾燥によるかゆみ肌などのマイナス影響が大きく前年を下回った。

この記事のライター

関連するキーワード


OTC市場動向 OTC医薬品

関連する投稿


【OTC薬協】小学校に出前授業、「健康とくすり」

【OTC薬協】小学校に出前授業、「健康とくすり」

【2025.01.15配信】日本OTC医薬品協会は1月15日、小学校向けに「健康とくすり」の出前授業を行ったと公表した。


【2024年5月度OTC薬市場】過去5年間で最も高い実績/外用鎮痛消炎剤が前年比9%増

【2024年5月度OTC薬市場】過去5年間で最も高い実績/外用鎮痛消炎剤が前年比9%増

【2024.06.24配信】インテージヘルスケアは6月24日、「2024年5月度 OTC医薬品(一般用医薬品) 市場概況」を公表した。それによると、2024年5月度のOTC市場は前年比103.8%。5年指数は112.6で、過去5年間で最も高い実績となった。外用鎮痛消炎剤や目薬などが前年を上回った。


【ヘルスケア卸_大木】健康サポート薬局“48薬効”への考え示す

【ヘルスケア卸_大木】健康サポート薬局“48薬効”への考え示す

【2024.02.07配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(松井秀正社長)は2月7日に会見を開き、健康サポート薬局の要件に定められているOTC医薬品“48薬効”に関する取り組みの考え方を話した。


【OTC薬協】小学生向けの「くすり教育教材」、今年度に公表へ/「第4回アドバイザリーボード」開催

【OTC薬協】小学生向けの「くすり教育教材」、今年度に公表へ/「第4回アドバイザリーボード」開催

【2023.12.1配信】日本OTC医薬品協会(OTC薬協)はこのほど、「第 4 回アドバイザリーボード」の開催概要を公表した。小学生向けの「くすり教育教材」について、今年度の公表を目標に準備を進めていくこととしたという。


【OTC薬協】「2040年問題」へ、OTC薬活用を/今後の活動方針など公表/高血圧関連調査も公表

【OTC薬協】「2040年問題」へ、OTC薬活用を/今後の活動方針など公表/高血圧関連調査も公表

【2023.08.23配信】日本OTC医薬品協会は8月23日に記者会見を開き、このほど策定した協会ポリシーや今後の活動方針などを公表した。「2040年問題」へ向けてOTC薬活用を提言していくことなどが大きな柱。今後、厚労省「医薬品販売制度検討会」など、多彩な場を通して、協会の理念を伝えていく方針。


最新の投稿


【東京都薬務課】健康食品試買調査結果、79%が違反/効能効果の標榜に販売店のチラシなども注意

【東京都薬務課】健康食品試買調査結果、79%が違反/効能効果の標榜に販売店のチラシなども注意

【2025.04.30配信】東京都薬務課は4月30日に定例会見を開き、都が毎年行っている健康食品試買調査の結果を説明した。124製品中、98製品、79%に不適正な表示、広告が発見されたという。医薬品的な効能効果の標榜を禁止している薬機法違反も多いが、景品表示法、食品表示法、特定商取引法などの違反も見られる、都では複数の法律で規制されている健康食品を取り扱う事業者に向けて講習会を開いており、講習会参加なども生かして法令遵守に取り組んでほしいとしている。


【厚労省_疑義解釈(その24)】DX加算のマイナ保険証利用率について

【厚労省_疑義解釈(その24)】DX加算のマイナ保険証利用率について

【2025.04.28配信】厚生労働省は4月25日、診療報酬改定についての「疑義解釈(その24)」を発出した。「医療DX推進体制整備加算」の施設基準の1つであるマイナ保険証利用率について回答。4月については在宅患者を分母から引いて構わないとしている。現在は通常の外来患者がマイナ保険証を利用した場合のみが反映されているため。5月以降については、居宅同意取得型のオンライン資格確認によるマイナ保険証利用件数が社会保険診療報酬支払基金から通 知するマイナ保険証利用率集計に含まれる予定。


【日本薬剤師会】電子お薬手帳ビューワー、他職種への周知を依頼

【日本薬剤師会】電子お薬手帳ビューワー、他職種への周知を依頼

【2025.04.26配信】日本薬剤師会は電子おくすり手帳簡易ビューワーアプリ「e薬 SCAN」について、他職種への周知依頼を都道府県薬剤師会宛てに発出した。


【財政審】 後発薬調剤体制加算等、政策目標の達成状況を踏まえ「必要に応じ報酬体系の再編を」

【財政審】 後発薬調剤体制加算等、政策目標の達成状況を踏まえ「必要に応じ報酬体系の再編を」

【2025.04.23配信】財務省は4月23日に財政制度等審議会「財政制度分科会」を開催した。


【財政審】地域フォーミュラリの普及・促進へ、保険者インセンティブ制度の活用や医療介護総合確保基金による支援を

【財政審】地域フォーミュラリの普及・促進へ、保険者インセンティブ制度の活用や医療介護総合確保基金による支援を

【2025.04.23配信】財務省は4月23日に財政制度等審議会「財政制度分科会」を開催した。


ランキング


>>総合人気ランキング