【OTC薬協】小学生向けの「くすり教育教材」、今年度に公表へ/「第4回アドバイザリーボード」開催

【OTC薬協】小学生向けの「くすり教育教材」、今年度に公表へ/「第4回アドバイザリーボード」開催

【2023.12.1配信】日本OTC医薬品協会(OTC薬協)はこのほど、「第 4 回アドバイザリーボード」の開催概要を公表した。小学生向けの「くすり教育教材」について、今年度の公表を目標に準備を進めていくこととしたという。


アドバイザリーボードは「医療提供体制を守り、国民皆保険を持続可能なものにする」ことを主眼とし、2023年2月に設立されたもの。政策についてより広い視野から有識者の意見を聞く場としている。
 
 11月9日に開かれた「第4回アドバイザリーボード」では、聖路加国際大学中山 和弘教授より、「ヘルスリテラシー」の講演があったほか、OTC 薬協健康教育プロジェクトリーダー久米裕康氏(ライオン株式会社)より、「健康教育支援とその環境整備に向けて」が提案された。

 これに対し、アドバイザリーボード委員からは、OTC 薬協の健康教育プロジェクトを中心としながら、関係省庁、教育機関、そして日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本チェーンドラッグストア協会など関係する団体が連携をはかり、教育現場で健康教育支援に取り組んでいくことが総意として提案されたという。

 また、健康教育プロジェクトでは、すでに公表している「くすり教育教材(中学生・高校生向け)」 に続き、小学生向けの教材についても今年度の公表を目標に準備を進めていくこととしたという。
■中学生・高校生向け「くすり教育教材」
https://www.jsmi.jp/med/education/index.html

 当日の議題と出席者は、以下の通り。なお、議論の要旨と提案資料は、以下のOTC 薬協特集サイトで閲覧できる。
URL:https://www.jsmi.jp/special/board/index.html

■第4回アドバイザリーボード開催概要
日時:2023 年 11 月 9(木)15:00~18:00

議題:

1.主催者挨拶 OTC 薬協 会長 杉本 雅史

2.ヘルスリテラシー講演 聖路加国際大学 教授 中山 和弘

3.健康教育支援とその環境整備に向けて
OTC 薬協健康教育プロジェクトリーダー 久米 裕康

4.政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究VI
健康保険組合連合会 参与 幸野 庄司

5.生活者にむけた新たな OTC 医薬品活用の方策
OTC 薬協 薬制委員長 山本 雅俊(第一三共ヘルスケア株式会社)
新規領域推進検討部会長 渡邊 愛子(小林製薬株式会社)

 なお、メンバー(五十音順)は以下の通り。(敬称略)
岩月 進 公益社団法人 日本薬剤師会 常務理事
宇佐美 伸治 公益社団法人 日本歯科医師会 常務理事
幸野 庄司 健康保険組合連合会 参与
河野 紀子 株式会社日経 BP 副編集長
中山 和弘 聖路加国際大学 教授
平野 健二 一般社団法人 日本チェーンドラッグストア協会 理事 法制委員長
宮川 政昭 公益社団法人 日本医師会 常任理事
山口 育子 認定 NPO 法人 ささえあい医療人権センターCOML 理事長
 そのほか、別途、厚生労働省医政局、医薬・生活衛生局などの関係部局の方々をオブザーバーとして招聘しているという。

この記事のライター

関連するキーワード


OTC薬協 OTC医薬品

関連する投稿


【OTC薬協】新会長に上原茂氏(大正製薬社長)/書面で就任所信表明

【OTC薬協】新会長に上原茂氏(大正製薬社長)/書面で就任所信表明

【2025.05.19配信】日本OTC医薬品協会は5月19日、新会長に上原茂氏(大正製薬社長、大正製薬ホールディングス社長)が就任したと発表した。就任会見は行わず、所信表明である「会長就任のご挨拶」を書面で配信した。


【OTC薬協】小学校に出前授業、「健康とくすり」

【OTC薬協】小学校に出前授業、「健康とくすり」

【2025.01.15配信】日本OTC医薬品協会は1月15日、小学校向けに「健康とくすり」の出前授業を行ったと公表した。


【2024年5月度OTC薬市場】過去5年間で最も高い実績/外用鎮痛消炎剤が前年比9%増

【2024年5月度OTC薬市場】過去5年間で最も高い実績/外用鎮痛消炎剤が前年比9%増

【2024.06.24配信】インテージヘルスケアは6月24日、「2024年5月度 OTC医薬品(一般用医薬品) 市場概況」を公表した。それによると、2024年5月度のOTC市場は前年比103.8%。5年指数は112.6で、過去5年間で最も高い実績となった。外用鎮痛消炎剤や目薬などが前年を上回った。


【ヘルスケア卸_大木】健康サポート薬局“48薬効”への考え示す

【ヘルスケア卸_大木】健康サポート薬局“48薬効”への考え示す

【2024.02.07配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(松井秀正社長)は2月7日に会見を開き、健康サポート薬局の要件に定められているOTC医薬品“48薬効”に関する取り組みの考え方を話した。


【OTC薬協】「2040年問題」へ、OTC薬活用を/今後の活動方針など公表/高血圧関連調査も公表

【OTC薬協】「2040年問題」へ、OTC薬活用を/今後の活動方針など公表/高血圧関連調査も公表

【2023.08.23配信】日本OTC医薬品協会は8月23日に記者会見を開き、このほど策定した協会ポリシーや今後の活動方針などを公表した。「2040年問題」へ向けてOTC薬活用を提言していくことなどが大きな柱。今後、厚労省「医薬品販売制度検討会」など、多彩な場を通して、協会の理念を伝えていく方針。


最新の投稿


【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に

【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に

【2026.11.16配信】次世代薬局研究会(代表理事:武政文彦氏)は2026年2月11日に、前日本薬剤師会会長である山本信夫氏による特別講演会を開催する。


【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で

【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で

【2025.11.17配信】日本医療機能評価機構は11月17日、「医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.228」を作成・ホームページで公表した。タイトルは、「粉砕調製された持参薬の過量与薬」で、2021年1月1日~2025年9月30日に2件の事例が報告されているもので、第81回報告書「分析テーマ」で取り上げた内容をもとに作成された。


【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針

【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針

【2025.11.11配信】厚生労働省は11月11日、「令和7年度第8回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開き、改正薬機法に定めた「指定濫用防止医薬品」としてデキストロメトルファンとジフェンヒドラミンを指定する方針を了承した。


【薬団連】OTC類似薬についてシンポジウム開催

【薬団連】OTC類似薬についてシンポジウム開催

【2025.11.09配信】薬局団体連絡協議会(薬団連)は11月9日に「第7回シンポジウム」を開き、「OTC類似薬」をテーマに取り上げた。参画団体共通の声明については今後の課題として、今回は策定・公表はしていない。


【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。


ランキング


>>総合人気ランキング