鼻炎治療剤、目薬のアレルギー用が2桁プラス
データソースは同社の「SRI+」(全国小売店パネル調査)。
全国エリア、約6000店舗のドラッグストアやスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター、ディスカウントストアのPOSデータをオンライン収集しているもの。
■SRI+(全国小売店パネル調査)について
https://www.intage-healthcare.co.jp/service/research/otc/sri-plus/
それによると、2024年5月度のOTC市場は前年比103.8%。5年指数は112.6で、過去5年間で最も高い実績となった。外用鎮痛消炎剤や目薬などが前年を上回った。
5年指数は、過去5年間の5月の販売金額の平均を100とした場合の指数。
外用鎮痛・消炎剤、目薬が通常店、インバウンド傾向店ともに前年を上回り、プラス貢献が大きかった。
鼻炎治療剤、目薬のアレルギー用は、春の花粉シーズン需要の名残りや、イネ科など夏から秋に飛散する花粉関連の需要もあってか、2桁プラスで大きく貢献した。
皮膚用薬(除殺菌)は、目的別で虫さされ、湿疹・皮膚炎、にきびなどが牽引、当月は北・東日本で前年同月に比べ気温が高かったことも影響している可能性がある。
ドリンク剤は口栓付きパウチタイプの大幅伸長、瓶タイプの値上げ影響で好調が続く。
インフルエンザは流行状況を脱し、新型コロナウイルスは前年同月並みの流行水準だったが、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎などの感染症は流行しており、体調を崩すケースも多かったのか、総合感冒薬や鎮咳去痰剤も好調だった。