【東京都薬剤師会】臺北市藥師公会と姉妹会調印式を執り行う

【東京都薬剤師会】臺北市藥師公会と姉妹会調印式を執り行う

【2022.12.06配信】東京都薬剤師会は11月27日、台湾の中核都市である台北市の薬剤師会である臺北市藥師公会と姉妹会の調印式を執り行った。東京都薬剤師会は臺北市藥師公会と姉妹会を結んで45年の歴史がある。今回は11月27日から5年間の締結を行った。


 姉妹会の調印は、東京都薬剤師会と臺北市藥師公会の相互の親善をはかり、薬剤師の技能の理解を深めるとともに、薬学の学術交流を促進し、世界人類の健康福祉に寄与すべく努めるとした内容。

 両会の姉妹会締結は1997年から45年の歴史がある。今回は11月27日から5年間の締結とした。

 調印式には東京都薬剤師会会長の永田泰造氏と臺北市藥師公会理事長の張文靜氏のほか、台北駐日経済文化代表処・副代表の李世丙氏も同席。

 調印式の冒頭で挨拶に立った東京都薬剤師会の永田会長は、45年にわたる両会の友情に触れ、「これまでの私たちの友情をつなげてくださった(代々の)先生方に感謝を申し上げたいと思います。末永く私たちの友情が続くことを願います」と挨拶。
 臺北市藥師公会の張理事長も、コロナ禍でここ数年の交流が行えなかったことに触れつつ、「毎年の学術交流は専門分野における切磋琢磨や実務経験のシェアだけでなく、東京と台北、両薬剤師会の間で大切な友情を育んでまいりました」と挨拶した。

 台北駐日経済文化代表処の李副代表も、「姉妹会の調印は、経験の継承と情報交流のパイプラインとなるでしょう。台北駐日経済文化代表処は今後も両会を支持いたします」と挨拶した。

 東京都薬剤師会顧問の山本信夫氏も挨拶に立ち、「約半世紀におよんだ両会の友情が、次の100年の節目に向かってよりよい関係が続くことを願います」と挨拶した。

両会から記念品の交換も行われた。写真は臺北市藥師公会から東京都薬剤師会に贈られた茶器。東京都薬剤師会からは屏風が贈られた

編集部コメント

 調印式のあとには、懇親会も行われたが、厳かな雰囲気の調印式とうってかわって、フランクな場となった。
 会場のあちらこちらからは「ほっだ〜ら!」と、台湾語の「乾杯」の掛け声が聞こえ、両会の友情の深さがうかがえた。
 ちなみに、台湾で「乾杯」は、読んで字のごとく「杯を乾かす」、つまり飲み干すことを意味するといい、会場では両会がお互いに声を掛け合っていた。

 臺北市藥師公会は今回の来日では、調印式でのあとの日程で日本の薬局視察などを行い、帰国する予定という。

この記事のライター

関連するキーワード


東京都薬剤師会

関連する投稿


【薬局の休日当番】「自治体から補助金届いているか」/東京都薬剤師会が調査

【薬局の休日当番】「自治体から補助金届いているか」/東京都薬剤師会が調査

【2025.06.09配信】東京都薬剤師会は6月6日に定例会見を開き、薬局が休日当番をしている際に対価が自治体から手当てされているかどうか、状況を調査することを明らかにした。


【東京都薬剤師会】独自eラーニングに連携強化加算対応コンテンツを追加

【東京都薬剤師会】独自eラーニングに連携強化加算対応コンテンツを追加

【2025.04.04配信】東京都薬剤師会(都薬)は4月4日、定例会見を開いた。この中で、都薬独自eラーニングであるt-MYLSに連携強化加算対応のコンテンツを追加したと説明した。


【東京都薬剤師会】髙橋会長「若い人がやってくれたら嬉しいと思っていた」/会長選で

【東京都薬剤師会】髙橋会長「若い人がやってくれたら嬉しいと思っていた」/会長選で

【2025.03.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は3月7日に定例会見を開いた。この中で髙橋正夫会長は、2期目続投を決めた都薬会長選挙について語った。


【東京都薬剤師会】賃上げと物価高騰の状況調査実施/骨太方針や改定基礎資料に

【東京都薬剤師会】賃上げと物価高騰の状況調査実施/骨太方針や改定基礎資料に

【2025.03.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は3月7日に会見を開き、「薬局経営における賃金引き上げ状況及び物価高騰の影響に関する調査」を実施することを明らかにした。薬局の賃上げ対応については令和6年度調剤報酬改定で調剤基本料に含める形で対応されたが、十分な評価になっていないとの指摘も上がっている。


【東京都薬剤師会】緊急避妊薬調査事業、協力医療機関数が250に

【東京都薬剤師会】緊急避妊薬調査事業、協力医療機関数が250に

【2025.02.07配信】東京都薬剤師会は2月7日に定例会見を開いた。この中で、緊急避妊薬販売にかかる環境整備のためのモデル的調査事業の協力医療機関リストを公開した。250の医療機関から協力を得た。


最新の投稿


【日本薬剤師会】「応需義務」の解釈明確化を厚労省に要望へ/カスハラ調査結果受け

【日本薬剤師会】「応需義務」の解釈明確化を厚労省に要望へ/カスハラ調査結果受け

【2025.06.19配信】日本薬剤師会(日薬)は6月19日に定例会見を開き、「薬局業務におけるカスタマーハラスメント発生時の対応事例に係るアンケート調査」の結果を説明した。この結果を受け、日薬では応需を拒否することの正当な範囲の明確化を厚労省に求めていく考え。医師においては令和元年に関連の医政局長通知が出ている。薬剤師に関してもそれらにならった形での通知等の発出が想定される。


【厚労省】薬価削除品目を報告

【厚労省】薬価削除品目を報告

【2025.06.19配信】厚生労働省は薬価削除品目を報告した。今回報告された薬価削除品目は16品目。


【日本医師会】骨太方針への見解公表/医療・介護業界の賃金上昇対応などに謝意

【日本医師会】骨太方針への見解公表/医療・介護業界の賃金上昇対応などに謝意

【2025.06.19配信】日本医師会は6月18日、「骨太の方針2025」の閣議決定を受けて見解を公表した。また、その会見の模様を公式YouTubeチャンネルで公開した。医療・介護界の賃金上昇や物価高騰等への対応に関して、「日本医師会、医療・介護界の主張にご理解を賜った書きぶりになっている」として、謝意を表明した。


【静岡県病院薬剤師会】静岡県立大学薬学部と連携協定/薬剤師の養成と地域医療への貢献で

【静岡県病院薬剤師会】静岡県立大学薬学部と連携協定/薬剤師の養成と地域医療への貢献で

【2025.06.17配信】静岡県病院薬剤師会(会長:渡邉 学氏)と静岡県立大学薬学部(学部長:吉成浩一氏)は、薬剤師の養成と地域医療への貢献を目的とした連携協定を締結し、2025年6月9日に静岡県立大学にて両代表者が協定書に署名した。


【販売中止】「フルナーゼ点鼻液」/グラクソ・スミスクライン

【販売中止】「フルナーゼ点鼻液」/グラクソ・スミスクライン

【2025.06.16配信】グラクソ・スミスクラインは6月16日、同社が販売する「フルナーゼ点鼻液」について、年内を目途に販売を中止することを公表した。