インテージヘルスケアが公表した「2022年3月度 OTC医薬品(一般用医薬品) 市場概況」(指定医薬部外品を含む)によると、OTC医薬品市場は前年比101.9%と微増だった。過去5年間の6月の販売金額の平均を100とした場合の指数「5年指数」は98.1%。
前月に引き続き、オミクロン株の感染拡大に伴い解熱鎮痛剤、咳・のど関連薬効、検査薬は前年プラス。
また、目薬では、花粉の本格飛散開始に伴いアレルギー用、洗眼タイプが大幅プラスで貢献し、対前年2桁プラスとなった。
一方で鼻炎治療剤は、花粉飛散の初回ピークが当月中旬と遅めだったことも影響してか、前年をわずかに下回った。
また総合感冒薬は、風邪関連薬効の中でも咳・のど関連薬効とは傾向が異な り、前年マイナスに転じている。
前年好調だった殺菌消毒剤ではマイナスが続いている。
調査は同社のデータソースのSRI+(全国小売店パネル調査)によるもの。
■SRI+(全国小売店パネル調査)について
https://www.intage-healthcare.co.jp/service/research/otc/sri-plus/
対象カテゴリーはOTC医薬品(指定医薬部外品含む)。
エリアは全国。
店舗数は約6000店舗。
対象業態はドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター、ディスカウントストア。
データ収集方法はPOSデータのオンライン収集。
編集部注:好調な解熱鎮痛薬(前年同月比128.4%)、目薬 (同114.5%)、検査薬 (同141.5%)など