【21年度薬剤師国家試験】大学別“ストレート合格率”一覧/私大トップは京都薬科大学の87.5%

【21年度薬剤師国家試験】大学別“ストレート合格率”一覧/私大トップは京都薬科大学の87.5%

【2022.03.28配信】厚生労働省は3月24日、「第107回薬剤師国家試験」の合格発表を行った。そこで、ドラビズon-line編集部では文部科学省が公表している各大学の「2016年度入学時の入学者数」と国試の「新卒合格者数」によって“ストレート合格率”を推計してみた。あくまで機械的な計算。途中の留年者が一定数いても、国試では「新卒」としてカウントされるなど6年間での合格者を純粋に示さないので、留意が必要だ。計算上では私大トップは京都薬科大学の87.5%だった。


 「第107回薬剤師国家試験」は、出願者数1万5609人、受験者数1万4124人、合格者数9607人、合格率68.02%だった。ほぼ例年通りの結果となっている。

 この際、厚労省は大学別合格率も示しているが、受験者数に対する合格者の比率であるため、例えば留年者が多く、そもそも受験すらしていない学生を抱えている大学の実力を示していないなどの指摘が相次いでいた。
 
 こうした指摘を受けて文部科学省では、6年前の入学者を追跡し、6年後の合格者数によって標準修業年限内での合格率を公表している。
 2021年3月試験の「標準修業年限内での合格率」は下記から確認できる(「2015年度入学生」の合格率」)。
https://www.mext.go.jp/content/20220218-mxt_igaku-100000059_01.pdf

 同調査は今年も5月ぐらいに調査し、集計後、秋以降に公表される見通し。
 この調査では、その年度に入学した人を追跡する形で算出しているため精度の高い調査結果となっている。
 
 ここまでの精度の高いものではないが、2016年度の入学者数と今回の新卒合格者数から、目安としては参考になる“ストレート合格率”を算出してみた。その結果、私大トップは京都薬科大学の87.5%だった。
 途中の留年者が一定数いても、国試では「新卒」としてカウントされるなど、6年間での合格者を純粋に示さないので、留意してほしい。

 なお、精度の高い文科省の調査(昨年)では私立トップは星薬科大学84.6%。

【編集部注】静岡県立薬学部では、4年制と6年制の一括入試で4年進級時に学科配属していた(平成29年度入学生まで。平成30年以降は分割入試)。そのため、2016年度の薬学科(6年制)進級者数は77人であり、その場合の合格率は98.7%になる。

文科省公表のストレート合格率 21年3月国試 (入学者の追跡調査)

 多くが国試合格を目指して入学する薬学部6年制において、ストレート合格率が3割を切る大学が複数見受けられることは問題といえる。何割までが適正とは一概にいえないが5割程度の大学も多い。各校が、アドミッションポリシーに応じた学生の受け入れを考え直すべきだが、それの機能がみられない中、公的な基準によって入学者数の見直しを行う仕組み導入を求める声も強くなっている。

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