【第110回薬剤師国家試験】合格ラインは210〜220点以上か/メディセレ社寄稿

【第110回薬剤師国家試験】合格ラインは210〜220点以上か/メディセレ社寄稿

【2025.02.28配信】第110回薬剤師国家試験が2025年年2月22日・23日に実施された。本紙では薬学教育支援等を行っているメディセレ社に、今回の試験内容等の分析について寄稿いただいた。


DMATやコウジカビ、帯状疱疹ワクチン、薬の供給不足への対応など時事問題

【以下、株式会社 Medisere(メディセレ)社長 児島 惠美子氏寄稿】

 110回薬剤師国家試験が2月22日(土)、23日(日)に実施されました。受験なさった皆さんは本当にお疲れ様でした。
 
 メディセレの自己採点システムから、受験生のデータを分析しますと、平均点が109回から0.7点下がって、233.8点でした(345点満点)。受験生にとっては今年も難しく感じたと思います。
 
 DMATやコウジカビ、帯状疱疹ワクチン、薬の供給不足への対応、妊婦の出題が増えるなど、時事問題が見られました。

 また必須問題(1日目午前)の難易度は例年並みに戻り、109回のように必須の足切りで不合格となる子は減ると思います。理論問題(1日目午後)は例年難しいのですが、今年も難しく、科目別でいくと物理・化学・生物は難易度を増し、衛生も過去イチ難しくなり、学生は驚いた事だと思います。実践(2日目)の難易度は数字の上では例年通りであるとはいえ、内容は「考えさせる工夫」が凝らされており、過去問題を覚えていれば解けるレベルではなく、過去問題を理解し、自分のものにして、応用が利くところまで持っていかなければいけなかったので、単なる暗記では通用しなくなってきています。様々な言い方からもわかるような応用力を付けることが課題となります。

合格ライン、60%正答率数で予想すると106回での232問だった213点までは上がるか

 気になる合格ラインですが、109回は210点でした。今回、速報平均点は0.7点下がっているとはいえ、必須の足切りで不合格になる人が減少することを考えると、210点より合格ラインが下がることはないと思います。だからといって220点以上にまで上がることもないのではないかと予想します。

 また、正答率60%以上の問題の数が239問あり、109回の225問からすると14問も増えています。それでも平均点は同じぐらいと考えると、医療の進歩により出題範囲が広がる一方であることから、得意分野の広がりと、学生さんの成績の広がりもあり、平均点のわりに60%正答率数が広がったのだと思います。となると、60%正答率数で合格ラインを予想すると、106回が232問で合格ラインが213点でしたので、ここらぐらいまではあがると思います。

 国家試験は知識の試験ですが、肉体的にも精神的にも大変な試験でしたので、頑張った薬学生が身近にいたら、ねぎらってあげてください。
 そして、薬剤師も実習での出題も増えてきますので、国家試験問題を見て頂いて、ともに知識を広げていけたらと思います。

■メディセレ社情報
・HP
https://www.medisere.co.jp/

・110回薬剤師国家試験総評
https://www.youtube.com/watch?v=lCSMkNiQ0zc&authuser=0

<PR>医療従事者の皆さま限定!リクルートSUUMOの住まい探しでUber配車やフードデリバリーに使える特典をプレゼント!

詳しくは下記、もしくはバナーをクリックしてご覧ください
https://ad.phase-one.co.jp/03_suumo/recruit_suumo_vos_db.html

この記事のライター

関連するキーワード


薬剤師国家試験

関連する投稿


【第111回薬剤師国試】「実力通り」の合否になりやすかった106回に類似/メディセレ寄稿

【第111回薬剤師国試】「実力通り」の合否になりやすかった106回に類似/メディセレ寄稿

【2026.03.04配信】令和8年2月21日(土)及び 22日(日)に実施された第111回薬剤師国家試験。本紙では薬学教育支援等を行っているメディセレ社に、今回の試験内容等の分析について寄稿いただいた(以下寄稿)。


【厚労省_薬剤師試験制度改善検討部会】“予備校”の視線/メディセレ寄稿

【厚労省_薬剤師試験制度改善検討部会】“予備校”の視線/メディセレ寄稿

【2025.09.24配信】厚労省は「薬剤師試験制度改善検討部会」の検討を進めている。モデル・コア・カリキュラム改訂への対応を主軸に、広範な制度改正について議論されるようだ。試験問題に関わる機微な情報を扱うだけに今後はしばらく非公開での議論が進む見通しだが、3月開催の部会は公開、すでに議事録も公開されている。3月の部会の内容や直近の薬学教育に関する学会での議論などを、国試対策予備校関係者はどう受け止めているのか。本部・大阪の「メディセレ」代表の児島惠美子氏に寄稿いただいた。(編集部)※以下、寄稿文


【109回薬剤師国試】平均点19.1点も下がったか/薬剤師国試対策校運営のメディセレ社長児島惠美子氏寄稿

【109回薬剤師国試】平均点19.1点も下がったか/薬剤師国試対策校運営のメディセレ社長児島惠美子氏寄稿

【2024.02.21配信】令和6年2月17日(土曜日)及び 同月18日(日曜日)に行われた第109回薬剤師国家試験。薬剤師国試対策校を運営するメディセレ社長の児島惠美子氏に、同校の自己採点システムを基にした受験生のデータ分析を寄稿していただいた。


【最新2023年度版 薬学部_国試ストレート合格率】私立大ランキング/トップ5は明治薬科大学、慶應義塾大学、北里大学、星薬科大学、東邦大学

【最新2023年度版 薬学部_国試ストレート合格率】私立大ランキング/トップ5は明治薬科大学、慶應義塾大学、北里大学、星薬科大学、東邦大学

【2023.10.15配信】文部科学省はさきごろ、薬学部における修学状況等 2023 年度調査結果を公表した。 https://www.mext.go.jp/content/202309011-mxt_igaku-100000059_01.pdf


【薬剤師国家試験の試験日決定】令和6年2月17日(土)および18日(日)/第109回薬剤師国家試験

【薬剤師国家試験の試験日決定】令和6年2月17日(土)および18日(日)/第109回薬剤師国家試験

【2023.08.31配信】厚生労働省は8月31日、第109回薬剤師国家試験について官報告示した。試験日は令和6年2月17日(土)および18日(日)。


最新の投稿


【日本保険薬局協会】「薬局・薬剤師ビジョン 2040」策定・公表

【日本保険薬局協会】「薬局・薬剤師ビジョン 2040」策定・公表

【2026.04.09配信】日本保険薬局協会は4月9日、定例会見を開いた。この中で、「薬局・薬剤師ビジョン 2040」を策定したことを報告した。


【医療機関等経営状況】臨時調査実施へ/令和9年度診療報酬制度の調整で

【医療機関等経営状況】臨時調査実施へ/令和9年度診療報酬制度の調整で

【2026.04.08配信】厚生労働省は4月8日に中央社会保険医療協議会(中医協)を開いた。この中で「令和8年度医療機関等の経営状況に係る臨時調査」の実施について提案した。


【東京都薬剤師会】JACDS・NPhAと医薬品提供体制強化事業で連携

【東京都薬剤師会】JACDS・NPhAと医薬品提供体制強化事業で連携

【2026.04.03配信】東京都薬剤師会は4月3日、定例会見を開いた。この中で、医薬品提供体制強化事業において日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)および日本保険薬局協会(NPhA)と連携することを説明した。


【東京都薬剤師会】学校薬剤師向け資材作成/薬物乱用防止講習会用

【東京都薬剤師会】学校薬剤師向け資材作成/薬物乱用防止講習会用

【2026.04.03配信】東京都薬剤師会は4月3日、定例会見を開き、学校薬剤師向けに薬物乱用防止講習会用資材を作成したことを報告した。


【日本薬剤師会】副会長候補者選挙、候補者全員が当選

【日本薬剤師会】副会長候補者選挙、候補者全員が当選

【2026.03.29配信】日本薬剤師会は3月29日、臨時総会にて次期副会長候補者選挙を行った。その結果、候補者全員が当選となった。正式な就任は6月の総会となる。


ランキング


>>総合人気ランキング