オンライン服薬指導をめぐる規制改革に関しては、これまで数回にわたり規制改革推進会議での議論が行われてきており、現時点でパブリックコメントにはかっていた厚労省の改正案に関しては対面原則を撤廃する方向で合意していると説明されてきた。
同日のWG終了後の記者ブリーフィングで規制改革推進会議の事務局は、同日のWGでは厚労省の具体的な省令案や事務連絡案に関して、非公開で意見交換が行われたことを説明。非公開のため、情報開示は限定的な内容になるとした。
その上で、大きな争点となった箇所として、次のような厚労省案の一部を紹介した。
「患者の状況等によっては対面での服薬指導等が適切な場合や、次回以降の調剤時に対面で服薬指導等を行う必要性が生じるため、オンライン服薬指導は、かかりつけ薬剤師・薬局や、当該患者の居住地域内や職場の近隣にある薬局であることが望ましいこと」
こうした厚労省の案に対して、規制改革推進会議側からは、「そもそもオンライン診療とは違って、オンライン服薬指導は、オンライン服薬指導を行ったあとに途中で対面での服薬指導が適切な場合ということは極めて限られるのではないか。具体的には情報通信機器の使い方が途中でわからなくなってしまったとか、そのような限定的な場合に限られるのではないか」という指摘があったという。
さらに、「あくまで患者の選択によるべきなのであって、当該患者の居住地域内の薬局などを望ましいとする根拠がないのではないか」という指摘もあったとした。
こうした指摘を踏まえ、今後、早急に成案を固めていくことになるという。
■詳細記事
https://note.com/dorabiz_fp/n/n67520aa1cd96
【規制改革推進会議WG】オンライン服薬指導に関して厚労省と非公開で意見交換/「患者の居住地の薬局が望ましい根拠はないのではないか」との意見
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