【中医協】「改定議論の整理」、ほぼ修正なく了承/個別項目の議論へ

【中医協】「改定議論の整理」、ほぼ修正なく了承/個別項目の議論へ

【2022.01.14配信】厚生労働省は1月14日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「令和4年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)」を提示した。12日にも提示していたもので、12日にはさまざまな意見が出ていたが、当初の提示内容からほぼ修正なしの形で了承された。今後、個別項目の議論に移る。


健保連・松本氏「今回の整理が診療報酬改定の方向性を決定付けるものではく今後の個別改定項目でしっかり議論する」

 12日の中医協で示していた「令和4年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)」については、健康保険組合連合会(健保連)理事の松本真人氏が、オンライン資格確認導入に対する評価や調剤料の新たな評価新設などに関して、異論を表明していた。
■当メディア関連記事
https://www.dgs-on-line.com/articles/1335

 しかし、14日の中医協では、ほぼ修正のない形での了承となった。

 ただ、健保連の松本氏は、今後の個別項目での議論を求め、次のように述べた。
 「前回の総会でいくつかの評価に関して意見を申し上げましたけれども、文言そのものは修正しないということでございましたが、この議論の整理が診療報酬改定の方向性を決定付けるものではなく、また今後の個別改定項目でしっかり議論するということで理解させていただきました」(松本氏)。
 
 そのほか、公益側や支払い側の複数の委員から診療明細書の無料発行に関して、今後の継続した議論を求める声が出た。

 なお、12日提示の「案」から文言修正となった箇所について事務局は以下の通り説明した。調剤関連での修文はない。
 「委員からオンライン資格確認、重点医療機関等についてご意見をいただいておりますがこれらを含め個別改定項目の議論をしっかり進めていただきたいと考えております。(案の)4ページ目で(16)の地域包括ケア病棟に関する項目で『それぞれの役割』と記載されていた部分につきましては池端委員より地域包括ケア病棟において一般病床と療養病床の間で役割自体に違いはないのではないかといったご発言がございました。このことを踏まえまして該当部分の記載を削除する修正を行っております。19ページ歯科の基本診療料の評価部分につきましては修文は行っておりませんが前回2号側委員からご発言もあった通り、この項目に記載されている研修等にかかる要件の見直しだけでなく、20ページの(5)②に記載されております歯周基本治療処置の診療実態を踏まえた廃止も併せて実施するということでございます。明細書の無料発行につきましては前回・今回においても推進すべきというご意見があった一方、現在は前回改定の経過措置期間中であり引き続きの検討課題であるとのご意見もございました。今回の議論の整理案には盛り込んでおりませんが、今後、前回改定の見直し内容が施行され、また令和6年度から訪問看護レセプトについて電子請求が開始されることも踏まえ医療現場の実態も確認しながら引き続きご議論いただく課題と認識をしております。以上でございます 」とした。

 なお、日本医師会は「議論の整理」に関して発言はしなかった。

この記事のライター

関連するキーワード


中医協 調剤報酬改定

関連する投稿


【大木ヘルスケアHD】“門前薬局減算”に備える売り場充足を提案

【大木ヘルスケアHD】“門前薬局減算”に備える売り場充足を提案

【2026.06.04配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(代表取締役社長:松井秀正氏)は6月4日、6月16・17日に開催を予定している「2026秋冬カテゴリー提案商談会」の事前説明会を開催した。今回の調剤報酬改定で新設された「門前薬局等立地依存減算」(調剤基本料の15点マイナス)を取り上げ、減算に備える売り場充足を提案するとした。


【調剤報酬通知訂正】在総加算2イ100点を施設でも一部算定可能に/要介護3以上の状態など

【調剤報酬通知訂正】在総加算2イ100点を施設でも一部算定可能に/要介護3以上の状態など

【2026.05.29配信】厚生労働省は5月29日、「令和8年度診療報酬改定関連通知及び官報掲載事項の一部訂正について」を発出した。調剤報酬では、個人宅の在宅訪問時を想定して新設した「在宅薬学総合体制加算2」イ100点について、要介護3以上の状態の患者などの要件を満たせば施設患者であっても算定可とした。令和8年度調剤報酬改定では「在宅薬学総合体制加算1」を30点に増点するとともに、「在宅薬学総合体制加算2」について、 単一建物診療患者が1人又は単一建物居住者が1人の場合「イ」を新設し、 100点とした。またイ以外の場合で50点を設けていた。


【調剤報酬改定_疑義解釈6】電子的調剤情報連携体制整備加算の施設基準について

【調剤報酬改定_疑義解釈6】電子的調剤情報連携体制整備加算の施設基準について

【2026.05.25配信】厚生労働省は5月22日、令和8年度診療報酬改定の「疑義解釈(その6)」を発出した。「電子的調剤情報連携体制整備加算」の「電子処方箋を受け付け、当該電子処方箋により調剤する体制を有する」との施設基準について、機能拡張はされても、令和5年1月 26 日から稼働した基本機能に対応していることで要件を満たすとした。


【厚労省】「調剤ベースアップ評価料届出様式の書き方」公表

【厚労省】「調剤ベースアップ評価料届出様式の書き方」公表

【2026.05.12配信】厚生労働省は5月8日、令和8年度調剤報酬改定で新設された「調剤ベースアップ評価料」について、「様式の作成方法(わかりやすい説明資料)」などを公表。動画も用意している。【資料】https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001698609.pdf 【動画】https://www.youtube.com/watch?v=YvbsuxTpYfo


【調剤報酬改定_疑義解釈】小児向けアドレナリン点鼻液、一度に2瓶まで調剤可能

【調剤報酬改定_疑義解釈】小児向けアドレナリン点鼻液、一度に2瓶まで調剤可能

【2026.05.12配信】厚生労働省は5月8日に令和8年度調剤報酬改定の「疑義解釈資料の送付について(その5)」を発出した。


最新の投稿


【ED治療スイッチ薬】7月31日よりツルハ・ウエルシア等で先行発売開始/エスエス製薬

【2026.06.10配信】エスエス製薬(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:元島陽子氏)は6月10日、日本初のED用市販薬「シアリス」(要指導医薬品)を2026年7月31日(金)より先行発売すると公表した。


【日本薬剤師会】「学位取得支援サイト」を公開

【日本薬剤師会】「学位取得支援サイト」を公開

【2026.06.09配信】日本薬剤師会は6月2日、「学位取得支援サイト」を公開した。


【症状ごとの生活者における対処情報集】東京都医師会も参画し作成へ/セルフメディディケーション推進のデメリット低減

【症状ごとの生活者における対処情報集】東京都医師会も参画し作成へ/セルフメディディケーション推進のデメリット低減

【2026.06.09配信】6月6・7日に開かれた「第20回学術大会 日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会」で、「症状毎の生活者対処情報集の構築・提供プロジェクト」が令和8年度「厚生労働科学特別研究事業」の研究課題として採択されたことが報告された。


【東京都薬剤師会】「実務実習におけるハラスメント防止のためのチェックリスト」作成

【東京都薬剤師会】「実務実習におけるハラスメント防止のためのチェックリスト」作成

【2026.06.05配信】東京都薬剤師会(都薬)は6月5日に定例会見を開いた。その中で「実務実習におけるハラスメント防止のためのチェックリスト」を作成したことを説明。活用してほしいと促した。


【内閣府_地方分権改革】へき地等でのモバイルファーマシーの活用を提案/福井県、三重県

【内閣府_地方分権改革】へき地等でのモバイルファーマシーの活用を提案/福井県、三重県

【2026.06.04配信】内閣府地方分権改革推進室は6月3日、令和8年2月2日から令和8年4月21日までの間に応募があった地方分権改革に関する提案を公表した。福井県、三重県からはへき地等でのモバイルファーマシーの活用が提案された。


ランキング


>>総合人気ランキング