【後発薬調剤割合】「90%以上」の薬局が66.1%に/前年33.3%から倍増/中医協・診療報酬改定結果検証部会

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【2025.04.09配信】厚生労働省は4月9日、中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会を開催し、「令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和6年度調査)の報告書案」について説明した。このうち、後発医薬品調剤割合について、「90%以上」の薬局が前年の調査から倍増していることがわかった。令和5年度調査では33.3%だったものが、今回の令和6年調査では66.1%となった


 保険薬局を対象とした調査では、令和6年11月(1か月間)の後発医薬品調剤割合の分布をみると、「90%以上」が最も多く、66.1%であった。

 令和5年度調査では、33.3%であり、1年間で倍増したことになる。
 長期収載品の選定療養化などが影響していることなどが考えられる。

 一方、供給不安は依然解消しておらず、薬局調査では現時点での後発医薬品の供給体制について、「支障を来たしている」が84.1%だった。

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