【クスリのアオキHD】調剤事業を強化/今期、調剤併設で100薬局を新規開設へ/21年5月期実績は売上+1.9%、営業利益+1.6%

【クスリのアオキHD】調剤事業を強化/今期、調剤併設で100薬局を新規開設へ/21年5月期実績は売上+1.9%、営業利益+1.6%

【2021.07.01配信】クスリのアオキホールディングスは、2021年5月期決算を公表した。その中で、調剤マーケットでの事業拡大に向けて、今期2022年5月期にドラッグストア併設調剤薬局100薬局の新規開設を計画しているとした。


商品カテゴリー別では調剤の+11.6%が最大の伸び

 クスリのアオキホールディングスの2021年5月期の連結業績(2020年5月21日~2021年5月20日)は、売上高3058億8000万円(前年同期比1.9%増)、営業利益166億1900万円(同1.6%増)、経常利益173億4400万円(同3.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益120億6200万円(同2.9%減)だった。

 ドラッグストア業界の経営環境については、M&Aなどの寡占化が進んでおり、一層厳しさを増しているとする。
 こうした中、同社グループでは従業員のマスク着用の義務付けや店舗出入口への消毒用アルコール
の常設、レジへの飛沫防止パーテーションの設置等感染予防対策の徹底により顧客が安心して来店できる店舗づくりに注力。また、地域のかかりつけ薬局として調剤併設率の向上を図るとともに、生鮮食品等の品揃えを強化し利便性の向上に努めているという。

 店舗の新設に関しては、ドラッグストアを北信越に22店舗、東北に25店舗、関東に26店舗、東海に17店舗、関西に5店舗の合計95店舗の出店を行い、さらなるドミナント化を推進。
 ドラッグストア併設調剤薬局を北信越に17薬局、東北に10薬局、関東に27薬局、東海に12薬局、関西に5薬局の合計71薬局を新規に開設した。

 さらに、2020年6月30日付で、食品スーパーを展開する株式会社ナルックス(石川県)を株式取得により子会社化し、同年10月21日付で、株式会社フクヤ(京都府)を株式取得により子会社化。ナルックス及びフクヤの期末店舗数はドラッグストア3店舗、スーパーマーケット5店舗となっている。
 こうした結果、期末のグループの店舗数は、ドラッグストア722店舗(うち調剤薬局併設360店
舗)、調剤専門薬局6店舗、スーパーマーケット5店舗の合計733店舗となった。

 商品部門別売上高では、ヘルス(医薬品や健康食品等)が359億8300万円(売上構成比11.7%、前年同期比4.5%増)、ビューティ(カウンセリング化粧品やフェイスケア商品等)473億600万円(同15.5%、同2.0%減)、ライフ(家庭用品等)647億4100万円(同21.2%、同0.1%減)、フード(食品、飲料等)1273億6500万円(同41.6%、1.6%増)、調剤(薬局にて処方する医療用医薬品)304億8500万円(同10.0%、同11.6%増)となった。

2022年5月期の連結業績予想は売上高3380億円

 今後の見通しについては、新型コロナウイルス感染症による急速な景気減速からの回復において、世界規模での不確実性が継続することから、日本経済の先行きも依然として不透明な状況と分析。ドラッグストア業界においても、同業・異業を含んだ他社との価格競争の激しさが増すとともに、経営統合や業務・資本提携等の業界再編の動きが一層加速し、引き続き厳しい経営環境が続くものと予測する。
 このような環境の下、引き続き顧客視点に立った店舗開発や売場づくりを進めるとともに、顧客満足度向上のための社員教育やローコストオペレーションの推進等に積極的に取り組んでいく方針。

 2022年5月期の店舗投資計画については、新規エリアへの進出を含めて、更なるドミナント化に向けて、ドラッグストア105店舗の新規出店を計画しており、既存店についても、品揃えの見直しや全面改装の実施等、引続き活性化を図っていく。また、調剤薬局については、調剤マーケットでの事業拡大に向けて、ドラッグストア併設調剤薬局100薬局の新規開設を計画する。

 2022年5月期の連結業績の見通しとしては、売上高3380億円、営業利益163億円、経常利益169億円、親会社株主に帰属する当期純利益114億円を予想する。
 なお、2022年5月期の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用する予定で、当該基準に基づいた予想となる。このため当該基準等適用前の実績値に対する増減率は記載していない。

この記事のライター

関連する投稿


【ツルハHD】調剤の売上構成比11.3%に/調剤粗利率は▲1.0ポイント減/2023年5月期第2四半期決算

【ツルハHD】調剤の売上構成比11.3%に/調剤粗利率は▲1.0ポイント減/2023年5月期第2四半期決算

【2022.12.20配信】ツルハホールディングスは12月20日、2023年5月期第2四半期の連結業績(2022年5月16日~2022年11月15日)について説明会を行った。調剤事業は開局により処方箋枚数が増加し、順調に伸長。調剤売上は対前年同期比108.9%の546億6100万円だった。対売上の構成比は11.3%となった。一方、薬価・調剤報酬改定により調剤事業の粗利率は低下。前年同期の粗利率39.6%から1.0ポイント減となる38.6%となった。


【M&A】クスリのアオキHD、三崎ストアー(金沢市)のスーパー事業を譲受

【M&A】クスリのアオキHD、三崎ストアー(金沢市)のスーパー事業を譲受

【2022.10.03配信】クスリのアオキホールディングスは10月3日、同日開催の取締役会において、株式会社三崎ストアーとの間で、三崎ストアーが行うスーパーマーケット事業を同社子会社である株式会社クスリのアオキが譲り受ける事業譲渡契約を締結することを決議したと公表した。


【クスリのアオキHD】8月1日〜の3日間で12店舗を出店・開局・改装オープン

【クスリのアオキHD】8月1日〜の3日間で12店舗を出店・開局・改装オープン

【2022.08.03配信】クスリのアオキホールディングスは8月1日から3日までの3日間で、12店舗を出店、もしくは開局、改装オープンする。長野県、栃木県、静岡県、滋賀県、愛知県、福島県、岩手県など。東北、関東、北陸甲信越、東海、近畿の幅広いエリアへの出店となっている。


【クスリのアオキHD決算説明会】調剤を積極展開/今期100薬局の開局を継続/来年4月に150名の新卒薬剤師の採用計画

【クスリのアオキHD決算説明会】調剤を積極展開/今期100薬局の開局を継続/来年4月に150名の新卒薬剤師の採用計画

【2022.07.13配信】クスリのアオキホールディングスは7月13日に決算説明会を開催した。この中で、中期経営計画について説明した青木宏憲社長は、調剤事業の積極展開を継続していく考えを示した。今期、100薬局の開局を継続。来年4月に150名の新卒薬剤師の採用を計画しているとした。


【クスリのアオキHD】M&A推進へ、組織変更/担当3課を設ける

【クスリのアオキHD】M&A推進へ、組織変更/担当3課を設ける

【2022.05.12配信】クスリのアオキホールディングスは5月12日、同日開催の取締役会において組織変更と人事異動を決定した。組織変更では、M&A推進へ、担当3課を設ける。


最新の投稿


【中医協】医療DX推進体制加算、10月から3区分に/マイナ保険証利用率に応じて

【中医協】医療DX推進体制加算、10月から3区分に/マイナ保険証利用率に応じて

【2024.07.17配信】厚生労働省は7月17日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開催し、医療DX推進体制整備加算の取り扱いについて議論した。


【第一三共ヘルスケア】予防医療研究で弘前大学に研究講座

【第一三共ヘルスケア】予防医療研究で弘前大学に研究講座

【2024.07.16配信】第一三共ヘルスケアは国立大学法人弘前大学と共同で、研究講座「健康ライフサイエンス研究講座(英語表記:Department of Health Life Science Research)」を設置した。


【厚労省_調剤報酬改定】選定療養「医療上の必要」で疑義解釈

【厚労省_調剤報酬改定】選定療養「医療上の必要」で疑義解釈

【2024.07.13配信】厚生労働省は7月12日、「長期収載品の処方等又は調剤の取扱いに関する疑義解釈資料の送付について(その1)」を発出した。


【日本保険薬局協会】関連団体新トップとの連携に意欲/「新たな連携できるか、心待ち」

【日本保険薬局協会】関連団体新トップとの連携に意欲/「新たな連携できるか、心待ち」

【2024.07.11配信】日本保険薬局協会は7月11日に定例会見を開いた。


【日本ヘルスケア協会】プラネタリーヘルスの団体が鳥取で大会を開催へ

【日本ヘルスケア協会】プラネタリーヘルスの団体が鳥取で大会を開催へ

【2024.07.09配信】日本ヘルスケア協会は2023年7月に、プラネタリーヘルスの普及啓発を行う団体であるプラネタリーヘルス・イニシアティブ(PHI)を会内に設置していたが、今年8月に鳥取県で大会を開催する。プラネタリーヘルスは、地球規模で生命や有機的な活動を持続させる概念。


ランキング


>>総合人気ランキング