厚労省、7月から「リスタート宣言」で導入促進策投じる
同日の部会の場で、厚生労働省は、オンライン資格確認の本格導入の遅れの理由となった保険者によるデータ誤入力問題は解消したとの自信をみせ、7月から医療機関・薬局に対してプレ運用促進を展開していく方針を示した。
誤入力対策については、システム的なチェックとして、過去に別保険者が登録した情報との差異がある場合に検知する仕組み(「マイナンバー」+「生年月日」で突合)を実施しており、データの正確性については担保されたとの考え。
また医療機関・薬局側の意欲さえあれば、プレ運用開始までのボトルネックはないとの考えも示し、「もしあれば連絡してほしい」と述べた。
プレ運用は、“本番と同じ状況”での利用が可能といい、オンライン資格確認のメリットの1つである保険の資格確認がリアルタイムで可能となる。すでに211薬局が申し込み済みで、運用中の医療機関からは業務効率化につながったとの声が上がっているという。
厚労省ではこうした環境整備を受けて、10月までの本格運用開始までを「集中導入期間」と位置づけ、参加機関数を大幅に広げていく。データの正確性や導入のメリット、マイナンバーカードの普及状況等について発信し、多くの医療機関・薬局に早期参加を呼びかける「集中導入開始宣言(リスタート宣言)」を7月に行い、プレ運用を拡大していくための各種促進策を行う。
さらに、7月からは健診情報の閲覧が可能になる。
患者の健診情報が確認できることによって、薬局での服薬指導の充実にもつながると考えられ、こうしたメリットを求めて、プレ運用申し込みは一気に増えそうだ。
薬剤情報については10月からの閲覧となる。
プレ運用の詳細に関しては厚労省のホームページで確認できる。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08280.html
https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/000760048.pdf