6月1日の閣議後に開かれた会見で河野太郎行政改革担当大臣は、6月21日から職場・大学でのコロナワクチン接種を進める方針を示した。
その会見の中で、記者から「職場・大学でのワクチン接種を進めるにあたっての課題は何だと思っているか。打ち手は十分か」との質問が出た。
これに対し、河野大臣はeナースセンターで看護師登録が進んでいる状況を説明した。
eナースセンターは都道府県看護協会が運営している無料職業紹介事業。
「eナースセンターに(コロナワクチン接種業務を含めた)1万1000人の登録がある。歯科医師もコロナワクチン接種に関わるトレーニングを修了した方が6000人を超え待機していただいている状況にある。打ち手は十分だと思う。医師もキーネットなどでの登録が進んでいる(Key-Net=厚生労働省「医療人材マッチングセンター」が運営)。与診に関しても、オンラインを認めており当該地域で医師が不足している場合も都心部での医師が可能だ。そういう方々を積極的に活用して(職場・大学の接種を)立ち上げてほしい」(河野大臣)と述べた。
5月31日に厚生労働省が開いた「新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を推進するための各医療関係職種の専門性を踏まえた対応の在り方等に関する検討会」では、薬剤師によるコロナワクチン 接種に関して、「接種状況を踏まえて検討する」とされており、接種状況の進捗にも注目が集まる。
一方、日本薬剤師会副会長の安部好弘氏は同検討会の場で「対応が間に合わなくなることがないよう、今の段階から必要になったことに備え、研修などの準備を進める」との方針を述べていた。

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