【ヘルスケア卸の大木ヘルスケアHD決算】化粧品増収。基礎化粧や付加価値ヘアケア伸長/コロナ禍でもケアのニーズ取り込み

【ヘルスケア卸の大木ヘルスケアHD決算】化粧品増収。基礎化粧や付加価値ヘアケア伸長/コロナ禍でもケアのニーズ取り込み

【2021.05.19配信】ヘルスケア卸の大木ヘルスケアホールディングスは5月19日に決算説明会を開催し、化粧品カテゴリーの商品売上が前期比で+4.1%となったとした。対面に規制が出てメーキャップ製品市場の落ち込みが指摘されているが、同社社長の松井秀正氏は「コロナ禍においても基礎化粧品や付加価値のヘアケア製品などに関しては伸びがみられた。こうした伸びているカテゴリーに注力したことが奏功した」と話した。


 大木ヘルスケアホールディングスの2021年3月期決算は、売上高2861億7300万円(対前年同期比3.2%増)、営業利益30億1000万円(同34.4%増)と経常利益41億600万円(同28.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益27億9600万円(同18.2%増)だった。

 OTC医薬品を筆頭にインバウンド需要の急減があったが、マスクなどの衛生用品をはじめとしたコロナ関連特需の追い風を受け、増収で着地した格好。
 説明会に臨んだ同社社長の松井秀正氏は、「コロナが拡大する前から感染症対策にマスクが有効だとして、使命感をもった取り組みを展開してきたことが、今回の特需を取り込める結果となった」と話した。マスク関連市場は今後、揺り戻しも想定されるが、「サージカルマスクなど当社のプレゼンスを維持していきたい」と方針を示した。

 ヘルスケア関連では中核となるOTC医薬品市場が前年割れが見込まれる一方で、同社では商品カテゴリーを多角化してきていたことも増収となった背景だとした。 

 商品カテゴリー別売上高をみると目を引くのが化粧品売上の4.1%増。
 市場全体としては、コロナ禍で外出機会の減少や対面サービスの自粛などによって減収傾向が指摘されてきた。
 松井社長は、「化粧品とひとくくりでいっても中身をみると、メーキャップは落ちているが、基礎化粧品で集中的にケアをしたいというニーズや付加価値のシャンプー・リンスは伸びている」と指摘。アロマのように香りのあるシャンプーなどではリラックス効果を期待したニーズもあるという。同社では伸びているカテゴリーに注力したことで売上を伸ばした。

 なお、今期の業績予想は非公表としている。
 その背景について、松井社長は「オリンピックやコロナの状況、消費動向など、今期は予想の範疇を超えるような状況のため、非開示としている」と説明する一方、「(昨年と比べてどうかという)前年同期比でみるのではなく、本質的な部分で経営戦略を立てていくことで結果として数字を残せるのではないか」との方針を語った。
 

この記事のライター

関連する投稿


【CBD製品】安心して利用できる環境の構築を目指して/業界協議会がセミナー

【CBD製品】安心して利用できる環境の構築を目指して/業界協議会がセミナー

【2026.07.31配信】CBD製品の安全を確保し消費者が安心して利用できる環境を構築することを目的に設立された団体である一般社団法人カンナビジオール安全・安心協議会がセミナーを開催した。7月31日に開かれた「第26回JAPANドラッグストアショー」のビジネスセミナーとして開いたもの。


【大木ヘルスケアHD】“門前薬局減算”に備える売り場充足を提案

【大木ヘルスケアHD】“門前薬局減算”に備える売り場充足を提案

【2026.06.04配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(代表取締役社長:松井秀正氏)は6月4日、6月16・17日に開催を予定している「2026秋冬カテゴリー提案商談会」の事前説明会を開催した。今回の調剤報酬改定で新設された「門前薬局等立地依存減算」(調剤基本料の15点マイナス)を取り上げ、減算に備える売り場充足を提案するとした。


【大木ヘルスケアHD】 ADTANK社と業務提携/セールスプロモーションで協業

【大木ヘルスケアHD】 ADTANK社と業務提携/セールスプロモーションで協業

【2026.02.26配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:松井秀正氏)は2月19日、セールスプロモーションを手掛けるADTANK株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役 CEO:菅野健一氏)と業務提携契約を締結したと公表した。なお、今回の業務提携に先立ち、大木ヘルスケアHDはADTANK による第三者割当増資を引き受け、出資している。


【大木ヘルスケアHD】“濫用防止薬”、市場にはマイナス/リテラシー向上貢献に意欲

【大木ヘルスケアHD】“濫用防止薬”、市場にはマイナス/リテラシー向上貢献に意欲

【2026.02.26配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアHDは2月26日に会見を開いた。「2026OHKI春夏用カテゴリー提案商談会」を2月25日 (水)~2月26日 (木)まで開催しており、会期中に会見を行ったもの。


【大木ヘルスケアHD】SBI アラプロモと業務提携/「5-ALA」の市場拡大へ向けて

【大木ヘルスケアHD】SBI アラプロモと業務提携/「5-ALA」の市場拡大へ向けて

【2026.02.26配信】大木ヘルスケアホールディングス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:松井秀正氏)は2月24日、健康食品等の製造・販売・OEM・原料供給等を行う SBI アラプロモ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:竹崎泰史氏)と業務提携を行い、5-アミノレブリン酸リン酸塩(以下、「5-ALA」)を活用したヘルスケア市場の拡大に向けた戦略的協業を開始することと発表した。


最新の投稿


【厚労省】地域フォーミュラリに関する研修会を開催/第1回は10月21日

【厚労省】地域フォーミュラリに関する研修会を開催/第1回は10月21日

【2026.09.21配信】厚生労働省は9月20日までに、「地域フォーミュラリに関する研修会」の開催案内をホームページに掲載した。


【“零売”裁判】原告側の請求をすべて棄却/東京地裁

【“零売”裁判】原告側の請求をすべて棄却/東京地裁

【2026.09.18配信】 “零売薬局”を経営する薬局などが、国を相手取り地位確認等を争った裁判が9月18日、東京地裁で開かれた。


【神奈川県薬】薬局で健診申込をサポート/鎌倉市薬で実証試験へ

【神奈川県薬】薬局で健診申込をサポート/鎌倉市薬で実証試験へ

【2026.09.17配信】神奈川県薬剤師会は9月17日、定例会見を開き、鎌倉市薬を中心としつつ薬局で健診申し込みをサポートする実証試験を開始するとの計画を説明した。


【OTC類似薬】一部保険外療養の創設に伴う見直しを答申/中医協

【OTC類似薬】一部保険外療養の創設に伴う見直しを答申/中医協

【2026.09.16配信】厚生労働省は9月16日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、OTC類似薬に関わる一部保険外療養の所要の見直しについて答申した。


【独自_3団体トップ鼎談②】在宅への評価、「われわれが目指す地域医療機能の強化と完全に一致」/日本チェーンドラッグストア協会

【独自_3団体トップ鼎談②】在宅への評価、「われわれが目指す地域医療機能の強化と完全に一致」/日本チェーンドラッグストア協会

【2026.09.16配信】日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、令和8年度調剤報酬改定において「300店ルールの撤廃」や「基本料3-ハの2点加点」、「在宅機能評価」などについて評価する考えを示した。本紙が実施した日本薬剤師会、日本保険薬局協会とのトップ鼎談で、塚本厚志会長が見解を示したもの。今後、経営効率化や規模拡大は「ドラッグストアチェーンが今まで重ねてきた企業努力の結果、成果である」ことを訴え、1つ1つの薬局の質や機能での評価を求める。


ランキング


>>総合人気ランキング