高温検知時にはワイヤレスコールにより車内等で待機してもらう体制に
医薬品の研究開発から製造・販売までを行う複合型医薬品企業の富士薬品は、富士薬品グループが運営する「セイムス」をはじめとした調剤併設型ドラッグストアと調剤薬局の全415店において、2021年3月末をもって、新型コロナウイルス感染防止を目的とした各種設備の導入が完了したと告知した。設備導入により、感染防止に向けた薬局店内のオペレーションを強化する。
具体的には、空気清浄機を常時稼働するほか、来局時のアルコールディスペンサーによる非接触型手指消毒および、サーマルカメラでの検温を実施。サーマルカメラで高温が検知された場合は、非接触体温計による二次測定を行い、二次測定で高温を検知した患者にはワイヤレスコールを渡し自身の車内、または健康な方と隔てた場所で待機してもらう体制をとる。
そのほか、患者との面談には卓上型の集音マイク付きスピーカーを設置。パーテーションとマスクで聞き取りづらい声をクリアに届けるとともに、大きな声を発することによる感染拡大リスクを低減する。
服薬指導後は、エタノールと同等以上の除菌効果をもつスプレーを噴霧。来局が難しい人に向けたオンラインによる服薬指導の開始する。
導入設備は以下の通り。
・アルコールディスペンサー
・サーマルカメラ
・非接触体温計
・空気清浄機
・ワイヤレスコール
・卓上型の集音マイク付きスピーカー
・除菌スプレー
導入サービスとして、「オンライン服薬指導」。
同社では、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも、薬の処方を受けるために薬局を訪れなければならない人は多くいるが、調剤薬局では少なからず待ち時間が生じるため、来局に不安を感じる人も少なくないと現状を説明。そこで同社では新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後も継続的に予防対策が求められることを踏まえ、顧客の不安を払拭し、安心して利用してもらえる環境を整えるべく、薬局店内へ各種設備を導入・配置し、感染防止のための店内オペレーションを強化したとする。
なお、本取り組みは、厚生労働省が実施する補助金制度「医療機関・薬局等における感染拡大防止等支援事業」を活用している。