品目としては、以下の3つのOTC化が了承された。
販売名:イラクナ
会社名:小林製薬株式会社
新規・一変別: 新規
成分名 :イトプリド塩酸塩
効能・効果等: 胃もたれ、胃部・腹部膨満感、食欲不振、胸やけ、はきけ、嘔吐
承認条件 :承認後、少なくとも 3年間の安全性等に関する製造販売後調査を実施すること。
備考
・要指導医薬品:該当
・健胃薬の成分であるイトプリド塩酸塩を含有する医療用医薬品「ガナトン錠50mg」(製造販売業者:マイランEPD合同会社)をOTCに転用するもの。
・第6回及び第7回医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議において、OTCとすることは可との判断。
販売名:バップフォーレディユリレス
会社名:大鵬薬品工業株式会社
新規・一変別: 新規
成分名 :プロピベリン塩酸塩
効能・効果等: 尿意切迫感(急に尿がしたいとの我慢し難い訴え)、尿意切迫感を伴う頻尿(尿の回数が多い)・尿もれ
承認条件 :承認後、少なくとも 3年間の安全性等に関する製造販売後調査を実施すること。
備考
・要指導医薬品:該当
・過活動膀胱治療薬の成分であるプロピベリン塩酸塩を含有する医療用医薬品「バップフォー錠 10mg」(製造販売業者:大鵬薬品工業株式会社)をOTCに転用するもの。
・OTCに転用するにあたって、使用者の安全性を考慮し、用量は医療用医薬品の半量の10mg、対象は成人女性(15歳以上70歳未満)とされた。
・第5回及び第6回医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議において、OTCとすることは可との判断。
販売名:ナシビンメディ
会社名:佐藤製薬株式会社
新規・一変別: 新規
成分名 :オキシメタゾリン塩酸塩/クロルフェニラミンマレイン酸塩
効能・効果等: 鼻づまりのある急性鼻炎又はアレルギー性鼻炎による次の諸症状の緩和:鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ
承認条件 :承認後、少なくとも 3年間の安全性等に関する製造販売後調査を実施すること。
備考
・要指導医薬品:該当
・オキシメタゾリン塩酸塩とクロルフェニラミンマレイン酸塩を配合する鼻炎用点鼻薬。
・オキシメダゾリン塩酸塩を含む一般用医薬品は、平成23年に「ナシビンMスプレー」(製造販売業者:佐藤製薬株式会社)がスイッチOTCとして承認されており、クロルフェニラミンマレイン酸塩は、鼻炎用点鼻薬製造販売承認基準において配合可能な有効成分として収載されている。
【薬食審一般用部会】3成分のOTC化了承。イトプリド塩酸塩、プロピベリン塩酸塩、オキシメタゾリン塩酸塩/クロルフェニラミンマレイン酸塩。効能は胃もたれ、尿意切迫感、鼻づまり等
【2021.03.04配信】厚生労働省は3月3日に、「薬事・食品衛生審議会 要指導・一般用医薬品部会」を開催し、審議した3成分全てのOTC化を了承した。了承されたのは、イトプリド塩酸塩、プロピベリン塩酸塩、オキシメタゾリン塩酸塩/クロルフェニラミンマレイン酸塩の3つ。効能は胃もたれ、尿意切迫感、鼻づまり等となっている。
関連する投稿
【緊急避妊薬のスイッチOTC】承認取得/あすか製薬、販売元は第一三共HC
【2025.10.20配信】あすか製薬ホールディングスは10月20日、子会社のあすか製薬が緊急避妊薬「ノルレボ」の製造販売承認を取得したと公表した。承認取得を受け、第一三共ヘルスケアが同品の販売元として、発売に向けた情報提供体制の整備を進めるという。
【ジェネリック学会OTC分科会】生活習慣病薬のスイッチOTC化の推進で提言書公表
【2025.10.13配信】日本ジェネリック・バイオシミラー学会のOTC医薬品分科会(分科会⾧・武藤正樹氏)はこのほど、活習慣病薬のスイッチOTC化の推進で提言書を公表した。10月11日に盛岡市で開催された「日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会 第19回学術総会」「OTC医薬品分科会」のシンポジウムの場で示したもの。シンポジウムは日本OTC医薬品協会当の共催。
【2025.06.02配信】エーザイは6月2日、国内 OTC 医薬品として初めて製造販売承認を取得したプロトンポンプ阻害薬(PPI)である「パリエットS」を発売した。
【日本薬剤師会】緊急避妊薬の調査事業を報告/「世の中の流れはスイッチ化と理解」
【2025.05.22配信】日本薬剤師会(日薬)は5月22日に定例会見を開催した。その中で緊急避妊薬の薬局販売にかかる調査事業について報告した。
【2025.05.15配信】あすか製薬は5月15日、 緊急避妊薬のスイッチ OTC について、製造販売承認申請を行ったと公表した。
最新の投稿
【日薬】森副会長「基本料1の議論、手をつけること考えていない」
【2025.12.03配信】日本薬剤師会は12月3日に定例会見を開いた。その場で中医協委員である副会長の森昌平氏は調剤基本料1を取り上げた議論に対して、日薬としては「対応は全く考えていない」と言及した。
【2025.12.03配信】日本薬剤師会(日薬)は12月3日に定例会見を開き、中医協での調剤報酬改定の議論について言及した。
【2025.12.03配信】厚生労働省は12月3日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開催。各号委員から過日公表された医療経済実態調査(実調)の結果に対する見解が述べられ、日本薬剤師会は5店舗以下の薬局法人の経営が苦境にあることを主張した。
【薬価乖離率】令和7年度は4.8%/厚労省・薬価調査の速報値
【2025.12.03配信】厚生労働省は12月3日、薬価調査結果の速報値を公表した。令和7年度は約4.8%だった。前回(令和6年度)の5.2%から0.4ポイント圧縮した。
【補正予算_閣議決定】薬局は最大23万円を支援/医療・介護等支援パッケージで
【2025.11.28配信】政府は11月28日、2025年度補正予算案を閣議決定した。厚生労働省は「医療・介護等支援パッケージ」のうち、賃上げ・物価上昇に対する支援 として、5341億円(賃上げ1,536億円・物価上昇3,805億円)を計上。薬局には最大23万円を支援する。