【PPI】国内初のOTCを発売/エーザイ「パリエットS」

【PPI】国内初のOTCを発売/エーザイ「パリエットS」

【2025.06.02配信】エーザイは6月2日、国内 OTC 医薬品として初めて製造販売承認を取得したプロトンポンプ阻害薬(PPI)である「パリエットS」を発売した。


 「パリエットS」(要指導医薬品)は、有効成分ラベプラゾールナトリウムを医療用と同量配合。ラベプラゾールナトリウムが、胃酸を作り出すプロトンポンプに直接作用することで、胃酸逆流によるつらい胸やけや過剰な胃酸分泌による胃痛に効果を発揮する。
 要指導医薬品は、販売時に薬剤師による説明を必要とする医薬品分類。

 小粒で飲みやすい錠剤で、1 日 1 回 1 錠で 24 時間効果が持続する。
 「パリエットS」に配合されるラベプラゾールナトリウムは、エーザイの筑波研究所で創製された PPI で、1997 年に医療用医薬品「パリエット」として日本で発売され、現在までに、世界100 カ国以上で承認されている。

 近年、食生活の乱れやストレス、ピロリ菌感染率の低下などに伴い、胃酸の分泌量が増加している人の割合が増加傾向にある。さらに、加齢に伴う下部食道括約筋の筋力低下により、胃酸の逆流に悩む人が増加している。
 同社は、「OTC胃薬市場における新たな選択肢として『パリエットS』をお届けし、つらい胸やけや胃酸による不快な症状を改善することで、快適で安心な毎日を願う生活者の皆様を強力にサポートしてまいります」としている。

■「パリエット S」の詳細
https://www.eisai.jp/products/pariet/pariets

■製品概要
1.製品名:「パリエットS」(スイッチ OTC、要指導医薬品)
2.成分・分量:1 日量1錠中 ラベプラゾールナトリウム…10mg
3.添加物:酸化 Mg、タルク、ヒドロキシプロピルセルロース、D-マンニトール、エチルセルロース、カルナウバロウ、カルメロース Ca、グリセリン脂肪酸エステル、酸化チタン、三二酸化鉄、ステアリン酸 Mg、ヒプロメロースフタル酸エステル
4.効能・効果:胃痛、胸やけ、もたれ(本剤は胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬を含んでいます)
5.用法・用量:成人(15 歳以上)1回1錠を1日1回服用する。2 週間を超えて続けて服用しないこと。
6.包装、希望小売価格(税抜):包装単位 6 錠、価格:1,480 円
7.製造販売元:エーザイ株式会社

編集部コメント

 PPIについては、昨年12月20日の厚生労働省薬事審議会「要指導・一般用医薬品部会」で承認「可」とされていたもの。
 同じPPIであるそのほかの2成分も申請されていた。オメプラールS及びサトプラールと、タケプロンsだ。
 オメプラールS及びサトプラールについては、佐藤製薬が申請。有効成分はオメプラゾール。
 タケプロンsについてはアリナミン製薬が申請。有効成分はランソプラゾール。「タケプロンOD錠15」を要指導薬・一般用薬に転用するもの。
 
 PPI3成分については、「むかつき」という効能効果に対して、「医療の背景がない方に“嘔吐・気持ち悪さにつながる状態を一般的には表現される”ということが理解されることであるかは疑問が残る」といった指摘などが出ており、変更の必要性があるかについて事務局やPMDAで調整していた。
 また審議会の議論では「企業のPMSに任せるだけではなくて別途、厚労省で調査をするべきであり、その結果によっては処方箋医薬品に戻すことも含めて検討すべきだ」というような指摘もあった。チェックシートに基づく適正販売が販売店、薬剤師に求められるといえる。

この記事のライター

関連するキーワード


PPI スイッチOTC

関連する投稿


【ED治療スイッチ薬】7月31日よりツルハ・ウエルシア等で先行発売開始/エスエス製薬

【ED治療スイッチ薬】7月31日よりツルハ・ウエルシア等で先行発売開始/エスエス製薬

【2026.06.10配信】エスエス製薬(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:元島陽子氏)は6月10日、日本初のED用市販薬「シアリス」(要指導医薬品)を2026年7月31日(金)より先行発売すると公表した。


【症状ごとの生活者における対処情報集】東京都医師会も参画し作成へ/セルフメディディケーション推進のデメリット低減

【症状ごとの生活者における対処情報集】東京都医師会も参画し作成へ/セルフメディディケーション推進のデメリット低減

【2026.06.09配信】6月6・7日に開かれた「第20回学術大会 日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会」で、「症状毎の生活者対処情報集の構築・提供プロジェクト」が令和8年度「厚生労働科学特別研究事業」の研究課題として採択されたことが報告された。


【緊急避妊薬OTC】アプリ「ルナルナ」と協力で服薬サポート/第一三共ヘルスケア

【緊急避妊薬OTC】アプリ「ルナルナ」と協力で服薬サポート/第一三共ヘルスケア

【2026.01.14配信】⽇本初となるOTC緊急避妊薬「ノルレボ」(要指導医薬品)を販売開始する第一三共ヘルスケアは1月14日、ウィメンズヘルスケアサービス『ルナルナ』と協⼒し服薬前から服薬後までをサポートすると公表した。同剤の発売は2月2日。製品の詳しい情報や購⼊・服⽤の流れ、服⽤前セルフチェック ページなどを掲載したブランドサイト(https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_norlevo/)も同日、公開した。


【緊急避妊薬のスイッチOTC】承認取得/あすか製薬、販売元は第一三共HC

【緊急避妊薬のスイッチOTC】承認取得/あすか製薬、販売元は第一三共HC

【2025.10.20配信】あすか製薬ホールディングスは10月20日、子会社のあすか製薬が緊急避妊薬「ノルレボ」の製造販売承認を取得したと公表した。承認取得を受け、第一三共ヘルスケアが同品の販売元として、発売に向けた情報提供体制の整備を進めるという。


【ジェネリック学会OTC分科会】生活習慣病薬のスイッチOTC化の推進で提言書公表

【ジェネリック学会OTC分科会】生活習慣病薬のスイッチOTC化の推進で提言書公表

【2025.10.13配信】日本ジェネリック・バイオシミラー学会のOTC医薬品分科会(分科会⾧・武藤正樹氏)はこのほど、活習慣病薬のスイッチOTC化の推進で提言書を公表した。10月11日に盛岡市で開催された「日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会 第19回学術総会」「OTC医薬品分科会」のシンポジウムの場で示したもの。シンポジウムは日本OTC医薬品協会当の共催。


最新の投稿


【パブコメ開始】処方箋なしでの医療用医薬品の販売について

【パブコメ開始】処方箋なしでの医療用医薬品の販売について

【2026.10.16配信】厚生労働省は10月16日、改正薬機法のうち、処方箋なしでの医療用医薬品の販売などの省令案についてパブコメを開始した。


【日薬・NPhA・JACDS】3 団体共同の広告企画/薬剤師が提供する「3 つの安心」訴求

【日薬・NPhA・JACDS】3 団体共同の広告企画/薬剤師が提供する「3 つの安心」訴求

【2026.10.16配信】日本薬剤師会(日薬)、日本保険薬局協会(NPhA)、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の薬局関連3団体は10月16日、共同広告を実施すると公表した。昨年度に続き、薬剤師の専門性や役割について訴求する内容。


【厚労省】R8地域医薬品提供体制の「モデル事業」要項を公表

【厚労省】R8地域医薬品提供体制の「モデル事業」要項を公表

【2026.10.15配信】厚生労働省は10月15日までに「令和8年度 地域における医薬品提供体制等の構築・強化に係るモデル事業」の実施要項を公表した。申し込みは令和8年10月13日(火)から開始しており、締め切りは10月30日(金)まで。


【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【2026.10.14配信】日本薬剤師会(日薬)会長の岩月進氏は10月14日に開かれた定例会見で、日本保険薬局協会など薬局関連団体が中央社会保険医療協議会(中医協)へ委員参画を求める意見を公表したことに対してコメントした。


【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【2026.10.12配信】10月12日、新潟で開かれた「第59回日本薬剤師会学術大会」が閉幕した。来年、2027年の第60回大会は福島県で開催される。大会運営委員長を務める福島県薬剤師会会長の長谷川祐一氏は、「東日本大震災という困難を乗り越えた経験のある福島だからこそ発信できる学びと実践を全国の皆様と共有できる大会を目指す」と語った。


ランキング


>>総合人気ランキング