同社は2月24日~3月26日まで、「2021OHKI 春夏用オンラインカテゴリー提案商談会」を開く。感染対策を最優先にして、リアルでの提案会を断念したが、全国の拠点において小規模で提案を行うほか、ZOOMを活用しリアルタイムで商談を行う“ハイブリット型”とする。
実行委員長の板本敦志氏は「録画をいつでも観てください、とはしたくはなかった」と語り、“熱量”を伝えられるface to faceの実施にこだわったとした。
同提案商談会では、コロナ禍で起きた変化を踏まえ、ヘルスケア売り場で取り組むべきカテゴリー創出を提案する。
例えば、生活者の中で顕著になった「予防ニーズ」への提案強化を促す。マスクや消毒薬だけでなく、オーラルケアや体温を温める意味での入浴剤などの提案も必要だとする。さらに予防カテゴリーは細分化もしてきているため、消毒薬に関しても「手指用」「ドアノブ用」などのシーンに応じた“サブカテゴリー化”が売場活性化につながる。
受診控えにより調剤薬局の経営にも影響が及んでいるが、健康をサポートする機能として、予防関連商材を取り扱おう意識も高まっているようで、同社提案商談会には薬局関係者からの参加も増えているという。
コロナ禍では運動不足や交流不足により、フレイルや認知症のリスク増大が懸念されている。同社では、感染対策に万全を期しながらもウオーキングイベントや脳活性化プログラムであるシナプソロジー実施へ向けた店頭支援なども行っている。
また、コロナ禍で、SNSから情報入手する傾向が顕著になっているという。
正しい知識が店頭で伝えづらい環境となっている面もあるが、不正確な情報が行き来しやすい環境だからこそ、店頭の正しい知識を提供する役割の重要性も高まっている。
一方、同社のイメージキャラクターである「オレンヂくん」はSNS運用から2年が経過しており、Twitterのフォロワー数は2万3000人まで成長している。同社では「まだまだフォロワー数を伸ばす必要がある」とする。現在は、多くのメーカーの販促キャンペーンと「オレンヂくん」がコラボする機会が増えているという。
なお、同社グループ会社ではオレンジケアプロダクツ舌クリーナーなども展開しており、好評を博している。
【コロナで変わったヘルスケア売り場】生活者の「予防」ニーズが顕著に/大木ヘルスケアHD会見
【2021.02.25配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングスは同社主催の提案商談会の実施概要に関して会見を開いた。その中で、同社社長の松井秀正氏は、「生活者の予防ニーズが顕著に現れてきている」とコロナ禍のヘルスケア売り場の変化を総括。これまでは症状が出てから対処するための商品購入に至るケースが多かったが、コロナ禍では“かからない”ために商品を購入するという動きが活発化。マスクや消毒薬などが典型だが、オーラルケアや体温を高める意味で入浴剤なども提案を拡充していくべき商品だと話した。
関連する投稿
【ヘルスケア卸_大木】健康サポート薬局“48薬効”への考え示す
【2024.02.07配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(松井秀正社長)は2月7日に会見を開き、健康サポート薬局の要件に定められているOTC医薬品“48薬効”に関する取り組みの考え方を話した。
【2024.02.07配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(松井秀正社長)は2月7日に会見を開き、フェムケアについて語れる“場づくり”に注力していく考えを示した。
【ヘルスケア卸_大木】認知症のリスクにもなる難聴対策へ集音器のドラッグストアでの販売提案強化
【2024.01.31配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングスは1月31日に会見を開き、「集音器」のドラッグストアでの販売を提案していく方針を示した。
【ヘルスケア卸_大木】インバウンド市場活性化へ/「“新たな神薬”提案したい」
【2024.01.31配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングスは1月31日に会見を開き、インバウンド市場活性化へ向けて、店頭から“新たな神薬”を提案していく方針を示した。
【大木ヘルスケアHD】店頭と行政との連携提案/松井社長「社会課題解決に貢献」
【2023.06.21配信】ヘルスケア卸の大木ヘルスケアホールディングスは6月20~21日に都内で提案商談会を開催。2日目となる21日は同社社長の松井秀正氏が開催に際した会見を行った。松井社長は保険財政の逼迫や労働人口減少の中で国がやりきれないことを民間が行っていく潮流が強まるのではないかと指摘。同社としても商品の紹介だけでなく、店頭と行政の連携につながるようなイベント実施提案などにより「微力ながら社会課題解決に貢献していきたい」と語った。
最新の投稿
【東京都】災害薬事コーディネーターを任命/都薬副会長の宮川昌和氏など
【2024.04.24配信】東京都薬務課は4月24日、定例会見を開いた。
【東京都】市販薬の適正使用へ/小学生向け教材作成へ/乱用推進計画
【2024.04.24配信】東京都薬務課は4月24日、定例会見を開いた。
【楽天三木谷氏】“濫用薬”の規制方向「撤回を」/デジタル社会構想会議で表明
【2024.04.24配信】デジタル庁は4月24日、第 9 回デジタル社会構想会議を開いた。この中で三木谷浩史氏(楽天グループ株式会社/一般社団法人新経済連盟)は厚労省の進める“濫用薬”の規制方向を撤回するよう意見した。
【たんぽぽ薬局】ミック・ジャパン(大阪市)のドラッグ事業など譲受へ
【2024.04.23配信】株式会社トーカイの連結子会社であるたんぽぽ薬局株式会社(岐阜市)は4月22日、株式会社ミック・ジャパン(大阪市)との間で、ミック・ジャパンが展開するリハビリデイサービス事業、ドラッグストア事業などの各事業の譲り受けについて基本合意に至ったと公表した。
【楽天グループ】薬局予約アプリ「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」の提供を開始
【2024.04.22配信】楽天グループ株式会社は4月18日、「処方せん医薬品を薬局で迅速に受け取ることができる調剤薬局予約アプリ『楽天ヘルスケア ヨヤクスリ』の提供を開始した」と公表した。