【セルフメディケーション税制の新たな対象範囲】新設の厚労省検討会にサンキュードラッグ平野社長が参画

【セルフメディケーション税制の新たな対象範囲】新設の厚労省検討会にサンキュードラッグ平野社長が参画

【2021.02.01配信】厚生労働省はセルフメディケーション税制の新たな対象範囲などを議論する検討会を新設し2月3日に第1回目を開催する。日本チェーンドラッグストア協会からは、業界きっての論客として知られるサンキュードラッグ(福岡県北九州市)平野健二社長が参加する。検討会では税制以外にもセルフメディケーション振興策について話し合われる予定。平野氏がどのような発言をするか注目される。ヘルスケア卸からは関 光彦氏( 一般社団法人日本医薬品卸売業連合会 大衆薬卸協議会大衆薬運営員会委員<大衆薬幹事代理>=PALTAC執行役員)も参加予定で、販売実態にそくした議論が展開されそうだ。


 厚生労働省は2月3日、「第1回セルフメディケーション推進に関する有識者検討会」を開催する。
 12月21日に閣議決定された政府税制改正大綱では、セルフメディケーション税制について、対象をより効果的なものに重点化した上で、5年の延長を行うこととされた。

 その具体的な範囲については、専門的な知見を活用して決定するとともに、見直しによる効果の検証方法についても検討することが求められていることから、セルフメディケーション税制の対象医薬品の範囲及び今後の医療費削減効果等の検証方法等について専門家等の意見を聴くため、検討会を開催する。
 また、本検討会においては、税制以外のセルフメディケーション推進策の検討も行う。

 検討事項は主に2つ。「セルフメディケーション税制の対象医薬品のより効果的な範囲」と、「今後の医療費削減効果等の検証方法」。

 構成員は以下の通り。
 井深 陽子氏( 慶応義塾大学経済学部 教授)。
 岩月 進氏( 公益社団法人日本薬剤師会 常務理事)。
 黒川 達夫氏( 日本OTC医薬品協会 理事長)。
 幸野 庄司氏( 健康保険組合連合会 理事)。
 菅原 琢磨氏( 法政大学経済学部経済学科 教授)。
 関 光彦氏( 一般社団法人日本医薬品卸売業連合会 大衆薬卸協議会大衆薬運営員会委員<大衆薬幹事代理>)。
 宗林 さおり氏( 独立行政法人国民生活センター 理事)。
 中島 誠氏( 全国健康保険協会 理事)。
 中野 透氏( 公益社団法人国民健康保険中央会 常務理事)。
 平野 健二氏( 一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会 理事)。
 別所 俊一郎氏( 東京大学大学院経済学研究科 准教授)。
 三井 博晶氏( 公益社団法人日本歯科医師会 常務理事)。
 宮川 政昭氏( 公益社団法人日本医師会 常任理事)。

この記事のライター

関連する投稿


【税制大綱】セルメ税制、薬局製造販売医薬品を一部対象に

【税制大綱】セルメ税制、薬局製造販売医薬品を一部対象に

【2025.12.19配信】自民党と日本維新の会がまとめた税制大綱が公表された。セルフメディケーション税制について期限延長と対象の変更等を記載。薬局製造販売医薬品についても、税制の対象となる一般用医薬品等と同じ成分を有効成分として含有するものを対象に加える。


【厚労省】セルメ税制の対象薬拡大を議論/胃腸薬を追加方針

【厚労省】セルメ税制の対象薬拡大を議論/胃腸薬を追加方針

【2025.05.26配信】厚生労働省は5月26日、「第3回セルフケア・セルフメディケーション推進に関する有識者検討会」を開き、セルフメディケーション税制の在り方についてを議論し、現在は対象となっていない胃腸薬などを対象とする方向が示された。


【セルメ税制】OTC薬協、全てのOTC薬への対象拡大要望

【セルメ税制】OTC薬協、全てのOTC薬への対象拡大要望

【2025.03.24配信】日本OTC医薬品協会はセルフメディケーション税制について、対象を全てのOTC医薬品やOTC検査薬に拡大することや、控除上限額を20万円まで引き上げることなどを要望した。3月24日に厚生労働省が開いた「セルフケア・セルフメディケーション推進に関する有識者検討会」で表明したもの。同検討会は夏までに同税制見直しに関するとりまとめを行う予定。


【東京都医師会】「高額療養費制度の凍結」の声明公表/OTC医薬の活用政策も提案

【東京都医師会】「高額療養費制度の凍結」の声明公表/OTC医薬の活用政策も提案

【2025.03.05配信】東京都医師会は3月5日、「緊急声明 高額療養費制度の凍結について」を公表した。


【ドラッグストア協会】セルメ税制、「OTC薬協とタッグ組み推進を決定」/店頭のデータに基づく資料提示予定

【ドラッグストア協会】セルメ税制、「OTC薬協とタッグ組み推進を決定」/店頭のデータに基づく資料提示予定

【2025.01.30配信】日本チェーンドラッグストア協会は1月30日に会見を開き、セルフメディケーション税制に関して、日本OTC医薬品協会とタッグを組んで推進することを決めたと説明した。


最新の投稿


【税制大綱】セルメ税制、薬局製造販売医薬品を一部対象に

【税制大綱】セルメ税制、薬局製造販売医薬品を一部対象に

【2025.12.19配信】自民党と日本維新の会がまとめた税制大綱が公表された。セルフメディケーション税制について期限延長と対象の変更等を記載。薬局製造販売医薬品についても、税制の対象となる一般用医薬品等と同じ成分を有効成分として含有するものを対象に加える。


日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ」新発売/第一三共ヘルスケア

日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ」新発売/第一三共ヘルスケア

【2025.12.18配信】 第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広氏)は12月18日、日本初となるOTC緊急避妊薬「ノルレボ」(要指導医薬品)を2026年2月2日(月)に発売すると公表した。価格(メーカー希望小売価格)は1錠 6800円(税込み 7480円)。


【厚労省】長期収載品の選定療養「患者負担2分の1以上」提案/中医協

【厚労省】長期収載品の選定療養「患者負担2分の1以上」提案/中医協

【2025.12.17配信】厚生労働省は12月17日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、長期収載品の選定療養についてを議題とし、「患者負担2分の1以上」を提案した。


【保険薬局協会】地域加算「基本料1」と「それ以外」で点数・実績要件統一を/次期改定要望

【保険薬局協会】地域加算「基本料1」と「それ以外」で点数・実績要件統一を/次期改定要望

【2025.12.11配信】日本保険薬局協会は12月11日に定例会見を開き、会長の三木田慎也氏が次期調剤報酬改定の要望事項を説明した。調剤基本料に紐づいて区分のある地域支援体制加算について、「基本料1」と「それ以外」での要件や点数を統一することを求めた。


【病院薬剤師会】診療報酬改定議論「期待」/転所時評価などの要望反映で

【病院薬剤師会】診療報酬改定議論「期待」/転所時評価などの要望反映で

【2025,12.10配信】日本病院薬剤師会(日病薬)は12月10日に定例会見を開き、厚労省中医協で議論の進んでいる次期診療報酬改定について、期待できるとの見方を示した。日病薬が要望事項に挙げていた転所時の情報共有への評価などが俎上にのっていることなどを評価した。


ランキング


>>総合人気ランキング