12月23日、NHKの朝の情報番組「あさイチ」で市販薬がテーマに取り上げられた。
SNS上では番組を観た視聴者から、「『この薬はお一人様一つまで』と書いてあるのは爆買いで海外持っていくヒトいるからだと思っていた」などの感想が寄せられ、適正使用の啓発がさらに必要な状況もうかがえた。
こうした中、「マンガで分かる薬剤師」などでイラストを担当している油沼氏がショートストーリーのマンガをSNSやWEB上にアップ。監修はブログやSNSで市販薬の情報を発信しているkuriedits氏が担当した。
特に依存の拡大が心配されている若年層にとって、とっつきやすいマンガという形での啓発は有効な手段の一つではないだろうか。
マンガの中では「薬は適切なタイミングで適切な量を使うから“薬”。それを守らなければ、毒にもなるし、依存症みたいな問題も起きる」と記述。医薬品はリスクとベネフィットを併せ持つという、医療関係者にとっては当たり前の基本だが、その基本を繰り返し、分かりやすく伝えていくことは重要だ。
マンガでは不安も抱く生活者に、「そんなときはぜひ薬剤師に聞いてくれ」として、薬剤師は身近な健康相談に乗る人だと語られている。
*****
シンプルな内容ではあるが、業界は「薬を飲まない」ということにつながらないかと、副作用に触れることを避けてきた面はないだろうか。健康相談に乗るのは薬剤師の使命だと言い切ることを、他の医療関係職種に気を使って遠慮がちにはしてこなかっただろうか。あるいは、そのことをどれだけアピールしてきただろうか。そんな思いもわく。
まずは恐れず、事実を生活者に伝え、生活者に育薬を提供することも薬剤師の役割だ。購入個数制限などの施策にとどまらず、今後、こうした適正使用啓発に向けたさまざまな手段が検討されることを期待したい。
油沼氏のTwitter
https://twitter.com/minddive_9/status/1155412395960836096
【市販薬と薬剤師】適正使用の重要性を漫画に/油沼氏、監修kuriedits氏
【2020.12.24配信】市販薬の適正使用の重要性を描いたショートストーリーの漫画がSNSやWEB上にアップされた。「マンガで分かる薬剤師」などでイラストを担当している油沼氏が描いたもの。監修はブログやSNSで市販薬の情報を発信しているkuriedits氏が担当した。
関連する投稿
【市販薬の乱用】中学生にも/過去1年間の経験率は1.8%、55人に1人/嶋根研究班
【2025.04.15配信】国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所は、「飲酒・喫煙・薬物乱用についての全国中学生意識・実態調査(2024年)」の報告書をホームページに掲載した。
【福岡市薬剤師会】OTC薬乱用の危険性周知などでキャンペーン
【2024.07.04配信】福岡市薬剤師会などは7月1日からOTC薬乱用の危険性の周知などを行うキャンペーンを展開している。期間は9月1日まで。特別協賛として著名人による啓発コメントをラジオ放送(エフエム福岡)するほか、啓発動画を街頭ソラリアビジョンで放映。啓発ラジオ番組の放送も行う。
【2024.06.20配信】このほど厚生科学研究調査で、市販薬の乱用経験者の推計が出た。65万人と推計された。
【2024.05.13配信】厚生労働省は5月16日(木)10:00~12:30、「令和6年度第2回 厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会」を開催する。
【プラメドプラス社】市販薬の成分など検索できる冊子『クスリ早見帖』シリーズの2023年寄贈先を募集開始
【2023.04011配信】株式会社プラメドプラス(代表取締役 平憲二氏)は、2018年から冊子『クスリ早見帖』シリーズの冊子を寄贈している。学生の市販薬に関する教育に活かしてもらうことが目的。2023年についても寄贈先の募集を開始した。これまでは薬学部のみを対象としていたが、2023年からは医学部も対象に追加した。
最新の投稿
【厚労省】「患者からの医薬品副作用報告に関する広報の周知」発出/「薬と健康の週間」等の機会生かし
【2026.08.27配信】厚生労働省は8月26日、自治体に対し通知「患者からの医薬品副作用報告に関する広報の周知について(協力依頼)」を発出した。
【中医協】日本薬剤師会・渡邊副会長、不採算再算定取引の考え方問う/薬局現場で大きくなる「逆ザヤ」問題
【2026.08.27配信】厚生労働省は8月27日、中央社会保険医療協議会(中医協) 薬価専門部会を開き、次期薬価改定へ向けて関係業界からの意見聴取を行った。この中で日本薬剤師会(日薬)副会長の渡邊大記氏は、不採算再算定の取引に関して企業の考え方について質問。流通コストを考慮して欲しいと要望した。
【OTC類似薬】負担対象であることを処方箋に記載/厚労省が院外処方のフロー提示
【2026.08.26配信】厚生労働省は8月26日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。この中で、OTC類似薬の一部保険外療養の実務フロー(院外処方の場合)を提示した。別途の負担の対象であることを処方箋に記載する。制度が複雑化しないよう、OTC類似薬の一部保険外療養に該当する場合は、長期収載品の選定療養の特別の料金は求めないこととする方向。
【パブコメ】外用剤と総合感冒薬を除くロキソプロフェン指定2類移行で
【2026.08.26配信】厚生労働省はロキソプロフェンを含有する一般用医薬品の指定2類移行についてパブコメを開始した。外用剤及びかぜの諸症状を緩和する ことを目的とするものを除くものが対象。
【ローソン】オンライン診療受診施設の設置へ/郊外団地モデル1号店で計画、店内には薬局も
【2026.08.25配信】ローソン(本社:東京都品川区、代表取締役 社長:竹増 貞信氏)は8月4日、KDDIとともに、独立行政法人都市再生機構が管理するUR賃貸住宅高幡台団地(所在地:東京都日野市)において、店舗を拠点に世代を超えて誰もが安心して楽しく暮らせるマチづくり構想“ハッピーローソンタウン”の集合住宅型1号店として、「ハッピーローソンタウン日野高幡台店」をオープンしたと公表した。よろず相談を受けるほか、薬局も擁し、今後は近隣地でオンライン診療受診施設の設置も予定しているという。オンライン診療受診施設は医療法改正で新設されたもの。