ドラッグストア店舗の調剤併設率は52.1%に
クスリのアオキHDの当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1507億1600万円(前年同期比+2.9%)、営業利益84億8100万円(同+27.9%)、経常利益87億4800万円(同+28.2%)、純利益64億3500万円(同+31.6%)となった。
この期間(2020年5月21日~2020年11月20日)は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、景気は減退局面で先行きも不透明な状態。ドラッグストア業界では、感染症防止対策としてのマスクや消毒液等の衛生関連商品、外出自粛に伴う食料品・日用品等の需要が急増し、来店客数の増加が見られた。一方、熾烈な出店競争や価格競争に加え、業界上位企業による経営統合やM&Aなどの寡占化はより激しさを増し、依然として厳しい経営環境が続いている。
同社グループでは、このような環境のもと、従業員のマスク着用の義務付けや店舗出入口への消毒用アルコールの常設、レジへの飛沫防止パーテーションの設置など感染予防対策を徹底し、顧客が安心して来店できる店舗づくりに注力した。
店舗の新設については、ドラッグストアを北信越に4店舗、東北に8店舗、関東に9店舗、東海に2店舗、関西に2店舗の合計25店舗の出店を行い、ドミナント化を推進。ドラッグストア併設調剤薬局を北信越に14薬局、東北に5薬局、関東に17薬局、東海11薬局、関西に2薬局の合計49薬局を新規に開設した。
第2四半期連結会計期間末の同社グループの店舗数は、ドラッグストア649店舗(内調剤薬局併設338店舗)、調剤専門薬局6店舗の合計655店舗となった。 ドラッグストア店舗の調剤併設率は52.1%と過半となっている。
食品比率は40.3%
商品部門別の販売実績の構成比は、「ヘルス」11.9%、「ビューティ」15.8%、「ライフ」62.5%、「調剤」9.8%。「ライフ」に含まれる「食品」の構成比は40.3%となっている。
なお、各商品部門の主な取り扱い商品は下記の通り。
「ヘルス」は医薬品、ビタミンサプリメントやダイエットサプリメント等の健康食品、救急用品や健康管理用品等の医療用品。
「ビューティ」はカウンセリング化粧品、洗顔料等のフェイスケア商品、ボディソープ等のボディケア商品、シャンプー等のヘアケア商品、歯磨等のオーラルケア商品。
「ライフ」は菓子・飲料等の食品、オムツ等のベビー関連商品、介護用品、生理用品、洗剤、家庭用品、ペットフード、靴下や肌着等の衣料用品、家電用品。
「調剤」は薬局にて処方する医療用医薬品。
地域別販売実績は、北信越が53.5%、東北が1.3%、関東が25.0%、東海が15.5%、関西が4.7%。東海エリアの構成比が上昇している。