同日公表した2021 年 3 月期第 2 四半期累計期間(2020 年 4 月 1 日~2020 年 9 月 30 日)の連結業績予想の修正を受けたもの。第2四半期業績予想は売上高1918億円(前回公表時からの修正幅-0.4%)、営業利益54億円(同+157.1%)、経常利益65億円(同+103.1%)、純利益10億円(同-41.2%)とした。
新型コロナウイルス感染症拡大で都市型店舗でのインバウンド需要や化粧品などの高付加価値商品が落ち込み、調剤事業における処方せん枚数減少も響き売上高は下方修正。
一方、人件費や広告宣伝費など経費削減の取り組みや、改装投資の抑制により、販売費及び一般管理費は前回発表予想の前提より約 37 億円圧縮できる見込みとなり、営業利益、経常利益は予想を上回る見込みとなった。
同社はマツモトキヨシホールディングスとの経営統合の一環として 2020 年1月31 日に資本業務提携契約を締結し、早期シナジー創出に向けた取り組みを推進しており、このうち、商品仕入れの一本化、MD(マーチャンダイジング)の統一に伴って生じる棚卸資産廃棄に関する費用等について特別損失として計上する見込みとなった。
内訳は、商品評価損約 43 億円を 2021 年 3 月期第 2 四半期累計期間(2020 年 4 月 1 日~2020 年 9 月30 日)に特別損失として計上を予定、商品廃棄に関する物流関連費や業務委託費等約 7 億円については、2021 年 3 月期第 3 四半期以降の発生時に随時、特別損失として計上していく予定。なお、商品評価損および商品廃棄に関する物流関連費や業務委託費等については、現在精査中であり、計上時期も含め変動する可能性があるとしている。
また、店舗の新陳代謝促進を目的とする不採算店舗退店に伴う賃貸借契約解約損や店舗減損約 1億円、調剤薬局への新システム導入に伴う旧システムの解約損等約 1 億円について、2021 年 3月期第 2 四半期累計期間(2020 年 4 月 1 日~2020 年 9 月 30 日)において特別損失として計上する見込みとなった。これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前回発表予想値に対し約 7 億円下回る見込みとなった。
2021 年 3 月期下期(2020 年 10 月 1 日~2021 年 3 月 31 日)の業績予想についても見直しを行っている。2020 年 5 月 13 日に公表した 2021 年 3 月期通期業績予想は、「新型コロナウイルスの感染拡大の影響が上期まで継続し、徐々に回復する」と仮定した前提条件に基づき算出した数値だった。しかし、新型コロナウイルス感染症の再拡大への懸念など事業環境は引き続き不透明な状況が続いていることから、都市型店舗でのインバウンド需要や化粧品等の高付加価値商品の回復には一定の時間を要することと予想。売上高、営業利益、経常利益、純利益において、前回発表予想値を下回る見込みとしている。
これらを受けて、通期業績予想も修正。売上高3816億円(前回公表時からの修正幅-1.6%)、営業利益142億円(同+2.2%)、 経常利益165億円(同+3.1%)、純利益64億円(同-29.7%)とした。
ココカラファイン、通期業績予想を修正。マツキヨとのMD一本化に向け特別損失を計上。純利益は-29.7%の修正幅
【2020.10.28配信】ココカラファインは2021 年 3 月期の業績予想を修正するとともに、特別損失を計上する。前回5月13日の公表時からの通期業績予想修正幅は、売上高-1.6%、営業利益+2.2%、経常利益+3.1%、純利益-29.7%などとなっている。
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