八戸薬剤師会は緊急避妊薬の供給体制の情報を提供するサイトをリニューアルした。
同会のホームページ上で掲載してきた「緊急避妊薬の供給体制について」のサイトに、産婦人科医会の了解を得て受診医療機関のリストを掲載した。院外処方せんの応需薬局リストも掲載している。そのほか、性被害等の相談窓口として青森県性被害ワンストップセンター、青森県警、内閣府男女共同参画局のキュアタイム(性暴力に関するSNS相談)の情報も掲載している。
今回、サイトのリニューアルにあたり、県警にもリンクの掲載許可を相談。そういった接点の中で、性被害が増えており、警察官同行で診療した時の医薬品供給への協力依頼があった。
そのため八戸薬剤師会では、院外処方せんの応需であればすでに体制があることを説明し、協力したい旨を申し出。今後、連携にあたっての会員向けの説明会を担当刑事から実施してもらう予定となったという。
緊急避妊薬供給体制において、このような薬剤師会会員薬局に対する説明会までの県警との連携は珍しいが、徐々に地域の関係機関と薬局・薬剤師との連携が拡充していることをうかがわせる。
また、八戸薬剤師会はこれまで、八戸市公式LINEアプリの休日夜間の受診のコンテンツの中でも協力をしてきた。今回、この公式LINEアプリの中にも、緊急避妊薬のページのリンクを張ってもらうことになった。
阿達会長は、「緊急避妊薬は、時間との闘いとなる問題だ。若い世代がアクセスしやすいよう、LINEを活用することを八戸市と相談して実現した」と話す。
なお、八戸薬剤師会は管内の薬局の組織率が9割を超えるという特徴がある。
同会サイトは以下の通り。
https://8yaku.com/contraceptive/