院内勉強会では、「緊急避妊薬を薬局試験販売で購入した人」、「試みたができなかった人」を対象とした独自のアンケート調査(なんでないのプロジェクト調査)の結果が公表された。
調査実施期間は4月1日〜4月21日までで、回答者は68人。プロジェクトでは、SNSなどでアンケート調査協力の働きかけなどを行ったことから、一定の意識の高い人からの回答が多かったために結果にはその偏りに十分留意してほしいとした上で、回答者68人のうち、試験販売で購入できたのは10人、15%しかいなかったとした。
ハードルとしては近隣に協力薬局がないなどのアクセスの問題や、「アフターピル」などの検索ではたどりつかなかったこと、7000~9000円という価格面などが挙げられている。
バイアスの考えられる結果ながら、プロジェクト共同代表の福田和子氏(なんでないのプロジェクト)は、「厚労省調査事業(令和5年度販売件数2181件)の裏にはこれだけの買えなかった人がいることを考えてこの議論を進めていきたい」と話した。
一方、薬局で購入できた人(10人)では、全員が42時間以内に服用できていた。薬局で購入できなかった人(58人)がどうかというと、7割を超える41人が緊急避妊薬を服用すべき72時間以内に服用できていなかった。
回答者に「今後変わってほしいこと」を聞くと、「対象薬局が増えてほしい」が94%(64人)とトップ。次いで「情報が手に入りやすくなってほしい」、「価格を下げてほしい」などが続いた。
共同代表の染矢明日香氏(NPO法人ピルコン)は、「今後も薬局対象薬局をまず増やしていくこと、それが周知されること、そしてそれが試験的運用に留まらず本格的なOTC化に向けての促進になっていくように引き続き働き続けたい」と話した。
【緊急避妊薬】調査事業で購入できたのは15%のみ/市民団体調査
【2024.06.10配信】市民団体の「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」は6月10日、衆議院第一議員会館内で「院内勉強会」を開催した。
関連する投稿
【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針
【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。
【緊急避妊薬のスイッチOTC】承認取得/あすか製薬、販売元は第一三共HC
【2025.10.20配信】あすか製薬ホールディングスは10月20日、子会社のあすか製薬が緊急避妊薬「ノルレボ」の製造販売承認を取得したと公表した。承認取得を受け、第一三共ヘルスケアが同品の販売元として、発売に向けた情報提供体制の整備を進めるという。
【2025.09.25配信】日本薬剤師会は9月25日、定例会見を開き、緊急避妊薬のスイッチOTC化に関して、パブコメを提出したことを説明した。
【緊急避妊薬のOTC化】評価検討会議は終結、薬事審議会での承認可否判断へ
【2025.05.23配信】厚生労働省は5月23日、「第32回医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」を開催し、緊急避妊薬のスイッチOTC化について議論した。
【日本薬剤師会】緊急避妊薬の調査事業を報告/「世の中の流れはスイッチ化と理解」
【2025.05.22配信】日本薬剤師会(日薬)は5月22日に定例会見を開催した。その中で緊急避妊薬の薬局販売にかかる調査事業について報告した。
最新の投稿
【補正予算_閣議決定】薬局は最大23万円を支援/医療・介護等支援パッケージで
【2025.11.28配信】政府は11月28日、2025年度補正予算案を閣議決定した。厚生労働省は「医療・介護等支援パッケージ」のうち、賃上げ・物価上昇に対する支援 として、5341億円(賃上げ1,536億円・物価上昇3,805億円)を計上。薬局には最大23万円を支援する。
【中医協_調剤その2】地域支援体制加算“都市部以外”での実績要件緩和を示唆
【2025.11.28配信】厚生労働省は11月28日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「調剤その2」をテーマとした。この中で、事務局は地域支援体制加算“都市部以外”での基準緩和を示唆する資料を提示した。
【中医協_調剤その2】“地域別”の薬局損益率を提示/特別区の薬局で損益率高く
【2025.11.28配信】厚生労働省は11月28日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「調剤その2」をテーマとした。この中で、事務局は“地域別”の薬局損益率を提示。特別市で損益率が高いことを示した。
【中医協_調剤その2】「基本料2」の薬局、損益率・額高いとの分析
【2025.11.28配信】厚生労働省は11月28日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「調剤その2」をテーマとした。この中で、事務局は「基本料2」の薬局で損益率・額が高いとの分析結果を示した。通常、損益の高い結果が出た際には適正化が行われることが多い。
【中医協_調剤その2】「集中率85%超の基本料1」の薬局、「GE加算3」多く
【2025.11.28配信】厚生労働省は11月28日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「調剤その2」をテーマとした。この中で、事務局は「集中率85%超の調剤基本料1」の薬局に焦点を当てた。「集中率が高い薬局ほど備蓄品目数が少ないにもかかわらず、他の加算より高い点数の後発医薬品体制加算3を算定していた」とした。