【ヘルスケア卸_大木】フェムケア語る“場づくり”に注力

【ヘルスケア卸_大木】フェムケア語る“場づくり”に注力

【2024.02.07配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(松井秀正社長)は2月7日に会見を開き、フェムケアについて語れる“場づくり”に注力していく考えを示した。


 会見は2月7日、同社が都内で開催している「カテゴリー提案商談会」の中で行われた。

 この中で同社社長の松井秀正氏は、特にフェムケアのカテゴリーに注力していることを語った。

 松井社長はこのカテゴリーは「まだ入り口」にある状態だとして、商品基軸の提案だけでなくカテゴリーの啓発やフェムケアについて語れる場を増やす取り組みを行っているとした。
 
 同社は商品ベースだけでなく啓発に取り組むために別会社としてLAUGHBASE株式会社(本社:東京都、代表取締役:市川恭⼦氏)を設立している。LAUGHBASEでは独自キャラクター「miguちゃん」を介して、SNSなどで女性の日常的な悩みを語り合える場を提供している。「miguちゃん」はフェムケアカテゴリー商品のPOPとして店頭でも活用が可能で、フェムケアへの関心と認知度浸透にも貢献したい考え。
 
 こうした会社設立に加え、同社の社内にも「フェムケアチーム」を立ち上げ、女性社員の働きやすさ向上と、それによる業績向上策に取り組んでいるという。同社の女性社員比率は半分を超えてきているという。

 同時に、ドラッグストア企業など小売企業に対して、同様に社内に「フェムケアチーム」をつくる協力も行っているという。

 松井社長は自社女性社員の実話に触れながら、「医薬品を扱っている企業の女性社員であっても生理痛薬を使わずにいたりする。取り巻く情報を共有したり話す場が足りない。専門家に話す機会が少ない。そのことで最適な解決策が選べていないのではないか」と指摘し、同社として、場をつくることや周辺情報の認知度を高める取り組みを推進していきたいとした。

会見した大木ヘルスケアホールディングス社長の松井秀正氏

来場した小売業関係者から高い関心を集めたフェムケアコーナー提案

世代に分けてフェムケアを提案
「はじめて世代」には生理痛薬のほかデリケートゾーン対策などを提案

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