【アフターピルの市販化】女性の87%が賛成/購入場所意向は63%が「薬局」

【アフターピルの市販化】女性の87%が賛成/購入場所意向は63%が「薬局」

【2023.10.13配信】株式会社シアン(本社:東京都渋谷区、代表取締役:籔本崇氏)が運営するユアケア(https://reala-clinic.com/yourcare/)編集部は、女性100名人を対象にアフターピルの市販化についてオンライン調査を行った。女性の87%が市販化に賛成だった。病院・オンライン診療・薬局のうち、入手場所の意向では63%が薬局と回答した。


薬剤師への期待「プライバシーを守ること」

 調査は、インターネットアンケート形式で20代~40代の女性100人を対象に、2023年9月29日~10月1日に行われた。
 
 アフターピルの市販化に関して聞いたところ、87%の女性が「市販化に賛成」と回答。9割近い女性が薬局でアフターピルが手に入ることを歓迎していることが分かった。

 市販化に賛成している理由については、以下のような意見があった。
・避妊に失敗してしまった、けれど親などに相談したくない未成年の方は多いと思います。望まない妊娠をして将来ずっと苦しむよりも、妊娠を望まないのであれば利用するべきだと思うから。
・病院が休みの日はアフターピルを手に入れるまでに時間がかかるからです。アフターピルは時間がかかるほど避妊できる確率が下がるので、近くの薬局で手に入れられる方がいいと思うから。
・性暴力被害者支援センターでお手伝いしていたのですが、病院で感染症の検査をすることも大切なのですが、まず、すぐにアフターピルを服用できれば、心の負担が一つ減るのではと思う。ただ認知度がそんなにないと思うので、世間にアフターピルがあると言うことをもっと認知させたほうがよいと思うから。

 また、少数ではあるものの、10%の女性は、アフターピルの市販化に反対している。その理由として、以下のような意見があった。
・あまりに手軽に買えすぎると、正しくない使い方が広まりそう。正しい知識をつけるだけの教育がまだ足りていないように感じるから。
・ピルは副作用があるので、処方箋がなくても購入できる様になってしまったら副作用に対応出来なくなるのではないかと思うから。
・薬を悪用する人が増えそうなのと、若者を中心に避妊の意識が低くなりそうだから。

 さらに、「病院・オンライン診療・薬局のうち、あなたはどこでアフターピルを手に入れたいですか?」との質問では、63%が薬局を選ぶと回答。3人中2人は薬局で購入したいと考えていることが分かった。

 薬局で購入したいという人の意見では以下のようなものがあった。
・望まない妊娠を避けるためには、素早い対応ができる機関(薬局)であるべきだから。
・病院は診察時間が限られており、オンライン診察にしても感情的なハードルは高いと思うから。
・ピルの効果が得られる時間は限られており、薬局や24時間営業のドラッグストアがベストだと思うから。

 一方、オンライン診療で処方されたいという人には次のような意見があった。
・薬局で手に入れられるのもいいとは思うが、何かしら診察は受けたいから。ただ、緊急時に慣れない婦人科も不安な方がいると思うのでオンラインでだといいなと思いました。
・病院に行くのは時間がかかり、仕事などの関係で、必ずしもすぐに受診できるとは限りません。また、薬局だと購入しているところを万が一知り合いに見られると嫌だから、オンライン診療がいいです。
・オンラインならわざわざ病院に出向かなくても良いし、プライバシーも守られると思うからです。

 病院で処方されたいという人の意見は次の通り。
・私自身は産婦人科に行くことにあまり抵抗がない。また薬剤耐性が弱いので、一通り副作用などの説明をうけて処方してもらった方が安心できるから。
・やはり副作用などや飲み方などもあるためきちんと説明や診断を受けたうえで手に入れたいから。

 アンケート回答者に、「気になることや懸念点を教えてください」と聞いたところ、避妊への意識の低下が一番の懸念点となっていることが分かった。ほかにも、「いくらでアフターピルが販売されるのか」といった値段に関する点や、「副作用が出たときの対処法がどうなるのか」といったアフターフォローに関する懸念点が多くあった。

 強い不安がある人の意見は次の通り。
・低用量ピルに副作用があるように、血栓などのリスクがあるのか、基礎疾患によっては避けるべき場合があるのかといったことを薬局では確認しにくいのではないか。
・知り合いに会ってしまったときなどどこから話しが広がるかわからないリスクがある。
・薬剤師の介入が必要な販売方法だとしても、公の場所での聞き取りや説明ではなく、個室のようなプライバシーの守られた空間でやりとりができるとよいが可能なのかが気になる。

 一方で、懸念点や不安なことはないという意見も多数あった。
 特に不安がない人の意見は次の通り。
・薬剤師さんの説明をしっかり聞いて、納得の上で購入するので、気になることはないですかね。あったら買わない。
・対面する人との気まずさ位だと思いますがそんなこと言っている場合ではないかもしれません。
・コンドーム同様、誰にでも必要なものだと思います。

 アンケート回答者に、「薬剤師には何を期待しますか?」と聞いたところ、丁寧で誠実な説明をしてほしいといった意見が多くあった。ほかにも、プライバシーを守ることや、薬に関する正しい知識など、幅広い要望があることが分かった。

【調査企業概要】
株式会社シアン
https://xian.inc/
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3丁目9-10 KDC渋谷ビル8階
ユアケア編集部
https://reala-clinic.com/yourcare/

この記事のライター

関連するキーワード


緊急避妊薬

関連する投稿


【緊急避妊OTC薬】取扱店検索システム提供/第一三共ヘルスケア

【緊急避妊OTC薬】取扱店検索システム提供/第一三共ヘルスケア

【2026.02.08配信】第一三共ヘルスケアは2月3日、緊急避妊薬「ノルレボ」の販売店検索システムを公開した。最寄りの取扱店舗を位置情報から検索できるほか、駅名・住所からも検索可能。


【緊急避妊薬OTC】全国5000超の薬局等が販売へ/1月19日時点リスト、厚労省

【緊急避妊薬OTC】全国5000超の薬局等が販売へ/1月19日時点リスト、厚労省

【2026.01.19配信】厚生労働省は1月19日時点での緊急避妊薬OTC(要指導医薬品)の販売が可能な薬局等の一覧を公表した。全国で5000超の薬局・店舗販売業の店舗が登録した。


【緊急避妊薬OTC】アプリ「ルナルナ」と協力で服薬サポート/第一三共ヘルスケア

【緊急避妊薬OTC】アプリ「ルナルナ」と協力で服薬サポート/第一三共ヘルスケア

【2026.01.14配信】⽇本初となるOTC緊急避妊薬「ノルレボ」(要指導医薬品)を販売開始する第一三共ヘルスケアは1月14日、ウィメンズヘルスケアサービス『ルナルナ』と協⼒し服薬前から服薬後までをサポートすると公表した。同剤の発売は2月2日。製品の詳しい情報や購⼊・服⽤の流れ、服⽤前セルフチェック ページなどを掲載したブランドサイト(https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_norlevo/)も同日、公開した。


日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ」新発売/第一三共ヘルスケア

日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ」新発売/第一三共ヘルスケア

【2025.12.18配信】 第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広氏)は12月18日、日本初となるOTC緊急避妊薬「ノルレボ」(要指導医薬品)を2026年2月2日(月)に発売すると公表した。価格(メーカー希望小売価格)は1錠 6800円(税込み 7480円)。


【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。


最新の投稿


【第111回薬剤師国試】「実力通り」の合否になりやすかった106回に類似/メディセレ寄稿

【第111回薬剤師国試】「実力通り」の合否になりやすかった106回に類似/メディセレ寄稿

【2026.03.04配信】令和8年2月21日(土)及び 22日(日)に実施された第111回薬剤師国家試験。本紙では薬学教育支援等を行っているメディセレ社に、今回の試験内容等の分析について寄稿いただいた(以下寄稿)。



【コクミン不適切な薬事業務問題】当該所管自治体、処分等かは内容を「精査中」

【コクミン不適切な薬事業務問題】当該所管自治体、処分等かは内容を「精査中」

【2026.03.02配信】関西を地盤にドラッグストアを展開しているコクミン(大阪市住之江区、代表取締役社長絹巻秀展氏)の「不適切な薬事業務」問題で、所管自治体は「内容を精査中」であるとした。


【コクミン】不適切な薬事業務でお詫び/ウエルシアHD子会社

【コクミン】不適切な薬事業務でお詫び/ウエルシアHD子会社

【2026.03.02配信】ウエルシアホールディングス連結子会社で関西を地盤にドラッグストアを展開しているコクミン(大阪市住之江区、代表取締役社長絹巻秀展氏)は3月2日、同社HPで「不適切な薬事業務に関するお詫び」を公表した。


【日本病院薬剤師会】全副会長候補が当選/役員候補者選挙

【日本病院薬剤師会】全副会長候補が当選/役員候補者選挙

【2026.02.28配信】日本病院薬剤師会は2月28日に臨時総会を開催し、令和8・9年度役員候補選挙を行った。現任会長のほか、現任副会長も全員が当選した。正式には6月の通常総会での承認をもって就任となる。


ランキング


>>総合人気ランキング